第152話 うつになる前の私が大切にしていたもの。今の私が大切にしているもの。
教員として働く中でうつ病を経験し、休職・入院・リワークを経て回復の途中にいます。
このnoteでは、うまくいかない日も含めた闘病の記録と、自己肯定感について綴っています。
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うつになる前と後で、
大切にしているものが変わりました。
失ったものもたくさん。
でも、新しく手に入れたものもある。
今日は、その変化を正直に書いてみます。
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うつ前の私が大切にしていたもの
成果と評価
教員として働いていた頃、
授業がうまくいったかどうか、
生徒や保護者にどう思われているか、
同僚からどう見られているかを、
常に気にしていました。
評価されることが、
自分の存在を確かめる手段でした。
効率と生産性
限られた時間でどれだけこなせるか。
無駄のない動き方ができているか。
休んでいる時間を「無駄」と感じていました。
何かをしていない自分に、
価値を感じられませんでした。
責任と役割
「先生だから」
「長男だから」
「しっかりしなければ」
役割を全うすることが、
自分の価値だと信じていました。
その役割から外れることは、
存在を失うことと同じに感じていました。
将来の計画
5年後、10年後をどう生きるか。
キャリアをどう積み上げるか。
常に先を見て、今を手段にしていました。
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うつになってから気づいたこと
これらを失ったとき、気づきました。
評価がなくなっても、朝は来る
生産性がなくなっても、ご飯は美味しかった。
役割がなくなっても、妻は隣にいてくれた。
計画がなくなっても、今日は続いていく。
失ってみて、初めてわかりました。
大切にしていたものの多くは、
「社会の中で大切なもの」でした。
本当に自分が大切にしたかったものは、
もっと別のところにありました。
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今の私が大切にしているもの
今日という一日
以前は「将来のための今日」でした。
今は「今日のための今日」です。
明日のことより、
今日の朝ごはんが美味しいかどうか。
来年のことより、
今日の空がきれいかどうか。
今日の中に、
十分なものがあると知りました。
体と心の声
疲れたら、疲れたと認める。
しんどかったら、しんどいと言う。
休みたかったら、休む。
以前は無視し続けていた声を、
今は一番先に聞くようにしています。
自分の心が動くもの
妻と食べる夕ご飯。
窓から見える空の色。
お気に入りのコーヒーの香り。
静かな部屋で過ごす時間。
大きな成果より、小さな確かさの方が、
毎日の支えになっています。
つながりの質
人間関係の数より、温度を大切にしています。
広く浅くではなく、少なくても深く。
無理して維持する関係より、
自然に続く関係を、
大切にするようになりました。
弱さを持つ自分
弱い自分を、恥だと思わなくなりました。
弱さがあるから、
人の弱さに気づける。
弱さがあるから、
無理をしすぎない加減がわかる。
弱さがあるから、
この日記を書くことができている。
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変わったこと、変わらなかったこと
変わったのは、
何を大切にするかの「順番」でした。
以前は、
外側にあるもの(評価・成果・役割)が
上位でした。
今は、
内側にあるもの(体の声・今日・小さな確かさ)
が上位です。
変わらなかったのは、
「誠実でいたい」という気持ちでした。
うつ前も、うつ後も、
正直に生きたいという思いは変わっていません。
ただ、その誠実さの向ける先が変わりました。
以前は、誠実さを他者に向けていました。
今は、まず自分に向けるようになりました。
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おわりに
うつ前に大切にしていたものは、
間違いではありませんでした。
でも、それだけでは足りなかった。
自分の内側にあるものを大切にすることを、
知らなかっただけでした。
壊れてから、知りました。
失ったことで、本当に大切なものが見えました。
あなたが今、
大切にしているものは何ですか。
それは、
本当にあなたが大切にしたいものですか。
それとも、大切にしなければいけないと
思い込んでいるものですか。
一度だけ、問いかけてみてください。
答えがすぐ出なくてもいいです。
問いを持つだけで、
少しだけ自分の声に近づけます。

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