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第162話 うつ病は現代社会への適応障害なのかもしれない

教員として働く中でうつ病を経験し、休職・入院・リワークを経て回復の途中にいます。
このnoteでは、うまくいかない日も含めた闘病の記録と、自己肯定感について綴っています。
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うつ病になったのは、
「自分が弱かったから」だと思っていました。

もっと強い人間なら、壊れなかったはずだと。

でも今は、少し違う見方をしています。

壊れたのは、私が弱かったからではなく、
私が生きていた環境が、
人間には限界だったのかもしれない

考えるようになりました。

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例えば、スマホ。
スマホが普及してから、
情報の量と速度が、急激に上がりました。

今では「タイパ」という言葉もできて、
仕事をいかに短時間で終わらせるかを考え、
YouTubeやドラマを2倍速で見る時代。

24時間通知が来て、誰かと繋がれ、
いつでも世界中の出来事が届きます。

でも、人間の脳は数万年前から
ほとんど変わっていません。

現代社会の速度に、
脳の処理能力が追いつかない。

常にアクセル全開を求められる環境で、
ブレーキの踏み方を知らないまま、
走り続けた結果が、
燃え尽き症候群やうつ病なのではないか。

そう考えると、うつ病は
個人の失敗ではなく、
環境との不一致のように見えてきました。


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でも、学校でも、職場でも、
「環境に適応すること」が求められます。

どんな環境でも対応できる人が、
優秀だとされます。

でも考えてみると、
全員が同じ環境に適応できるはずがありません。

人間関係に敏感な人。
仕事で疲れやすい人。
音や匂いなどの刺激に敏感な人。

多様な特性を持つ人間が、
一種類の「適応モデル」に合わせようとすれば、
合わない人が出てくるのは当然です。

適応できなかった人が「弱い」のではなく、
その環境がその人には合っていなかっただけ
かもしれません。


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うつ病を「病気」と捉えることは、
治療につながるという意味で大切です。

でも同時に、「病気」という言葉は
「あなたの内側に問題がある」
というニュアンスを感じさせます。

もし社会の側にも問題があるとしたら、
「病気を治して社会に戻る」だけが
答えではないかもしれません。

自分を変えるだけでなく、
自分が生きやすい環境を選ぶという視点が、
もっと必要なのではないかと思います。

私が教員を辞めたのも、
ある意味、環境を変えるという選択でした。

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うつは、個人の弱さなのか。
それとも、社会との不一致なのか。

どちらか一方が正しいとは言えません。

でも、「自分が弱かった」という解釈だけで
終わらせてほしくないと思っています。


合っていない環境に対して、
無理やり適応しようとして壊れたことは、
弱かったからではなく、
むしろ正直な反応だと思います。

うつになったとき、
「自分が弱かった」と思いましたか?

私は、ずっとそう思っていました。

でも今は、
弱かったのではなく、
その環境が自分には合っていなかった。


それだけのことだったかもしれないと、
思えるようになっています。

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