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第146話 回復途中の私が、未来を考え始めた話

教員として働く中でうつ病を経験し、休職・入院・リワークを経て回復の途中にいます。
このnoteでは、うまくいかない日も含めた闘病の記録と、自己肯定感について綴っています。
↓自己紹介はこちら♪

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未来のことを考えられない時期。
誰もが一度は経験する真っ暗闇。

明日のことも、来週のことも、
考えようとするだけで怖くなる。

「先のことを考える余裕が、今はない」

そう思って、
ただ今日だけを生き延びることを
目標にしていた私。

でもある日、
初めて未来のことを
少しだけ考えられた瞬間がありました。

それが、回復の転換点となりました。

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未来が怖かった


うつが酷かった頃、
私にとって未来は恐怖でした。

このまま回復しなかったら。
このまま働けなかったら。
このまま何もできない人間だったら。


未来を考えると、不安が膨らむだけでした。

だから考えないようにしていました。

今日だけ。
今この瞬間だけ。
ただ生きているだけ。

それが、精一杯でした。

確信のある未来を持てないことが、
どこか悲しくて、不安で、虚しくて。

以前は当たり前のように
自信を持って言えていたことも、
だんだんと言えなくなっていました。

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小さな「やってみたい」


療養が少し落ち着いてきた頃、
ある日ふと思いました。

「この本、いつか読んでみたいな」

たったそれだけのこと。

でも、後になって気づきました。

「いつか」という言葉が、
頭の中に浮かんでいたことに。


以前は、
これから来る「いつか」さえ、
頭の中になかった私。

でも、少しだけ、
先のことを考える余裕が持てた。

その小さな変化が、
思ったより嬉しかったのを、
今でも鮮明に思い出すことができます。

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治ってからでいいや


それまで私は、こう思っていました。

治ってから仕事を考えよう。
治ってから生き方を考えよう。
治ってから、次のことを考えよう。


これ自体は何も悪いことではありません。

でも、完全な回復を待っていたら、
いつまでたっても、
そんな完璧な未来は来ないとわかりました。

なぜなら、
うつ病など多くの類の精神疾患は、
完全な回復というゴールが、
どこにあるのかわからないからです。

だから、あるとき、
考え方を変えました。

治ってから考えるのではなく、
途中のまま進んでみよう。


デイケアの心理士さんからも、
全く同じことを言われました。

回復途中の自分が、
今この場所から見える範囲でいいから
未来のことを考えてもいい。

そのOKを自分に出したとき、
世界がほんの少しだけ、明るく見えました。

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途中のまま見えてきた未来


完全に治っていない状態で、
私なりに少しずつ考え始めました。

どんな仕事が自分に合っているか。
どんな生き方をしたいか。
何があると、生きていることが嬉しいか。

動けなかった時間に気づいたことが、
考えるためのヒントになりました。

人の話を聞くことが好きなこと。
言葉で何かを伝えることに、意味を感じること。
先生の経験が、誰かの役に立てるかもしれない。


このうつ病日記を書き始めたのも、
その延長線上でした。

回復途中だったから、
書けることがきっとある。

完全に治っていないからこそ、
感じられる気持ちがある。

たくさんの方々からのスキやコメントで、
また頑張れる自分がいる。

今は前よりも少しだけ、
顔を上げて歩くことができていると思います。

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未来は完璧じゃなくていい


私が最近、感じていること。

未来は、完璧じゃなくていい。

傷ついたまま、前を向いていい。
不完全なままでも、歩き始めていい。
回復途中でも、夢を語っていい。


完璧に治ってから始めようとすると、
始められないまま終わってしまいます。

今の状態だからできること、
ほんの少しの一歩を踏み出すことが、
未来を作っていく。

回復途中でも、未来を見ることができるんだ。

そう、最近は思っています。

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おわりに


未来を考えられなかった頃の私が、
少しずつ未来を考え始めた日。

その変化は、本当に小さかった。

「いつかこの本を読みたい」という、
たったそれだけのこと。

でもその小さな「いつか」が、
今の私につながっている。



これを読むあなたは今、
未来を考えられない場所にいますか?

先のことを考えると、怖くなりますか?

でも、それでいいんです。

今日を生き延びることだけを
目標にしていいんです。

目の前にある不安に、
飲み込まれそうになってもいいんです。

もしいつか、
ほんの小さな「やってみたい」が浮かんだら。

その気持ちを、ぜひ大切にしてください。

それが、未来への最初の一歩です。

完全に治ってからでなくていいです。

途中のままでも、未来を見ていいんです。



「いつか」という言葉が戻ってきたあの日。

あの小さな「いつか」が、
今の私をつくっています。

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