市役所の仕事|最大のリスクは人事異動|マネジメントスキルアップで将来の自分を助けよう!
おはようございます。
兼業公務員ひろばです。
公務員には、定期的に人事異動があります。
特殊で、困難で、最大のストレスであり
役所の職員がメンタルや体調を崩す大きな原因。
私も、人事異動がきっかけで持病と後遺症を
抱えて今も毎日苦しんでいます。
これからも。
人生がめっきりと変わってしまいました。
キャパを超えても頑張り過ぎて過労で体を壊しました。
後悔先に立たず。
強過ぎる責任感が、仇となりました。
過ぎたるは及ばざるが如し。
つまり、公務員人生において避けて通れない
自分自身の人生に最も大きな影響を及ぼすものが
人事異動と言っても過言ではありません。
自分が異動しなくても職場のメンバーが
毎年入れ替わっていきます。
人事異動には組織として大きなメリットもありますが
最大のリスク要因でもあります。
私がいる市役所の人事異動方針
私の働く市役所では、採用後8年目までの職員は3年毎の異動が基本。若いうちに多種多様な業務に携わることで経験値を高めるため。
その他の職員は4年毎に異動するという方針があります。
市役所では、どんな職場に異動するか?
内示を見るまで全く分かりません。
予想外の異動先に配置されることはもちろん、
本来の周期での異動時期に当たらないのに、
異動になることもあります。
市役所職員から、水道局や教育委員会等へ
出向することもあります。
突然、図書館や公民館等の出先で働くことも。
ちなみに、市役所のメリット
市役所は、すべての施設が市内にあるため
県や国とは違い、住居の移転を伴わないので
その分、引越や単身赴任等になることもなく
人生設計が立てやすいです。
だから、公務員の中では国・県よりも
市役所が1番人気があると思います。
私も国家公務員試験にも合格しましたが
市内勤務という理由で市役所を選択しました。
同じ理由で市役所を選択する方はとても多いです。
(少なくとも私の周りでは)
人事異動したら
まず、どんな仕事を担当するのか?
今度は、何屋さんになるのかな?
というレベルで、担当業務がリセットされます。
ゼロからのスタート。
習いながらじゃないと、何もわからない。
だけど、みんな忙しい。
聞きたいけど、聞きづらい。
みんな忙しいのに、邪魔してしまうのは申し訳ない。
50代でも、異動して仕事を覚えるまでは
肩身の狭い思いをしながら、です。
最初は、居場所に馴染むことから。
上司や同僚がどんな仕事を担当しているのか?
人柄、能力があるのか?何も分かりません。
行った先では、その職場の業務を
途切れることなく遂行しなければなりません。
対外的には、人材が入れ替わろうが、
新人だろうが関係ありませんから
当然、分からないまま電話や窓口で
対応しながら、周りに聞きながら、
走りながら新たな仕事を覚えていきます。
人事異動と昇任
役職についていなければ、自分1人分の業務さえ
覚えて、こなせば問題ありません。
自分のことだけ考えればいいので、気は楽です。
係長になると、係全員分の業務を滞りなく
遂行しなければなりません。
それには、高いマネジメントスキルを
身につけることが必須になります。
自分や係全員の担当業務の全体像を把握し、
いつまでに何を処理するのか?
的確に判断し優先順位をつけて取り組みます。
年数とともに経験値も上がりますから、
異動してからの新規業務への対応スピードも
回数を重ねるほど早くなります。
職位が上がれば、個人のものだけではなく、
異動すると同時に、係や課全体のマネジメントを
スタートする必要があり、更に複雑化します。
これまでの経験とは違う法律、畑違いの業務でも、
マネジメントに即時対応!
それが、民間企業とは桁違いに難しいところ。
市役所でマネージャーの立場に立ち、業務全体を
コントロールすることの難易度は非常に高いです。
部下全員が違う仕事をしていたりもします。
10人の部下がいれば、自分を含めて11人分仕事を
なんとなくでもいいから概要を掴む必要が。
もし、部下の1人が体調を崩したり
精神疾患で休職すれば
上司がカバーすることになります。
1人100%をすべて、自分の仕事に追加するのか?
他の部下に分散して振り分けることは可能なのか?
とにかく幅広い業務がある分、
いろいろと難しいです。
経理なら経理、営業なら営業、等、
同じ畑でキャリアを積み上げていく民間企業での働き方との最も大きな違いだと思います。
上司のポジション
上司になると気を違うし難しいですが、
その分、やりがいは大きいです。
1人なら100%の仕事、達成感、充実感
11人の係なら、1,100%分の達成感、喜びを
味わうことができます。
ちなみに、私は係長ですが
多分、係長が1番楽しいんじゃないかな?
と思っています。
実務もやりながらのプレイングマネージャーだから。
課長になると、実務と距離が開き
実務の詳細が分からなくなると思います。
自分が実務を経験したことのない課で
詳しいことが何にも分からないまま課長として働き、
難しい判断を迫られるのは大変です。
若い頃に経験した課に課長として戻ってくるなら
まだ、話についていけますが。
それでも、課長や、副部長、部長には
また別のおもしろさがあると思います。
部長級の友人が多いので、そんな話を聴きます。
細かいことは、係長がしっかりやればいい。
管理職には、もっと大きな視点で戦略的に
組織を導いていくやり甲斐があります。
私は、常に自分も管理職以上の気持ちで
これまで仕事に当たってきているので
両方の良いとこ取り、楽しいです。
周りの部長、副部長たちを見ていると
役職についてから人間的に成長しているのが
よく分かります。
役が人を作る、って本当。
器が少しずつ広がっている。
どんどん鍛えられているのが分かる。
良い変化していく人たちを見ていると
なんだかうれしいです。
市のため、役所のために自らの役割として
困難を引き受けて頑張ってくれて感謝しています。
パパの育休
最近では、男性の育児休暇も広がってきたので、
誰がいつ休むか分かりません。
これまでは出産適齢期の女性については産休育休を
想定して業務を割り振りしていたものが、
男性だと50代でもパパになることもあり、
50代で育休を取る方も実際にいます。
男性だと、奥さんが妊娠しても
すぐに報告がなければ分からない。
センシティブな話題には前提となる信頼関係が重要。
普段からコミュニケーションを取り
気軽に相談し合える関係性を構築しておくことも
大切だと思います。
とにかく、役所では、全員が同じ仕事をする部署は
少ないです。
多様化の時代に合わせて、業務が複雑化、
困難化する一方です。
本当は、人材不足に備えて仕事をスリム化しないといけません。それにはまず、議員と市民の理解を得ることが必要です。
多岐に渡る業務に対応する必要があるため、私の部下には全員に違う業務を割り振りしています。
そして、リスク管理として全業務をメインとサブの2人体制を組んでいます。
自分が無理して体を壊した経験を、他の人には
味わって欲しくないから。
メインサブの工夫については、
前に詳しく記事を書きました。
マネジメントの意識と訓練
いつか自分がマネージャーになった時に
自分、そして組織が困らないためにも
常にマネジメントの意識を持つこと。
今よりも一つ上のポジションに自分がいるつもりで
自分以外の仕事も判断、コントロールする意識、
シミュレーションしておくことが、良い訓練に。
将来の自分を助けてくれます。
私は、市長のつもりで判断する訓練を
若い頃からしてきました。
将来の部長候補として期待されていたので
自分が困らないようにと備えてきました。
自治体絡みのニュースを見るたびに
自分なら、どう対応する?
どんな指示を出して、どう動くのが正解?
それを考えるだけ。
市長じゃなくても、部長でもいいし
自分がその立場なら?と考えることが
予行練習になります。
マネジメントについて教えてくれる人は
残念ながら、ほとんど出会えませんでした。
だからこそ、自分で備えておけば安心です。
いつ、昇任を命じられるか分からないから。
逃げるか?受けるか?
ちなみに、自治体によっては、
自ら希望して試験を受けて昇任、というところも
あるみたいです。
私の役所は、昇任試験は無くて
「この人、昇任して欲しい」と思う人を
推薦する制度があります。
しかし、推薦されても、断る人が多数。
なぜなら、大変な困難業務を引き受けても
給料はあまり上がらないから。
病気や家族の介護等、事情があるなら仕方ないですが、もし優秀な人材みんなが昇任を断り続けたら?
困難なポジションを担ってくれる人がいなければ、
優秀な人の代わりに、そうでない人が役職につくしか、なくなります。
考えるだけで恐ろしい。
イマイチな人が管理職に?
それは、役所という組織にとって不幸、
というだけでは終わらない。
上司がポンコツだと
部下の人生を壊すこともあり得ます。
対外的、一時的な行政の停滞を避けるため、
優秀な部下が無理を強いられるかもしれないし。
そうできない場合は、
負の遺産が後々の世代まで引き継がれていくことも。
役所ではスクラップが難しい。
変なことをやられると、尻ぬぐいする方は大変です。
だから、優秀な人材と見込まれ昇任を命じられる人には、役所のために頑張ってもらいたい。
一度は、まずはチャレンジしてみてほしい。
案ずるより産むが易し、ということもあるかもしれません。
能力は開発されていきます。
アニメ鬼滅の刃の無限列車編、最後の方で
煉獄さんのお母さんの言葉が、突き刺さりました。
強い人は、弱い人を守る役割を持って生まれてきた、
みたいな内容です。
公務員をしていて、楽したまま卒業する人もいれば
困難業務ばかりを与えられる人もいます。
給料は変わらない。
不公平だと正直、思います。
ですが、難しい仕事は、その仕事をこなせるだけの
能力がある人にしか、任せることができません。
私自身も、業務分担の割り振りが不公平だ!
と上司に言ってしまったことが過去にあります。
なぜ、私だけ、こんなに重い仕事が多いのか?
他の職員と平準化して欲しい、と。
そして、現在、自分も割り振りする側として
実際に、人を見て、判断するしかない。
その人の仕事をこなすスピードや正確性
体力やプライベートな状況等
総合的に判断するしかない。
結局、人次第。
だから、毎年、必ず業務の割り振りをし直します。
人事異動への対応と、次の人事異動への備えのため。
マネジメントの意識を持つだけで
仕事を見る目は変わると思います。
若いうちから、自分が経営者のつもりで
課や係、役所全体、市全体を見てみてください。
おもしろさ倍増、成長は倍速すると思います。
それから、体を壊すまで無理をするのは
やめた方がいいです。
1番は、自分の身体です!
あなたの代わりはいません。
組織には、代わりがいます。
必ず、どうにかなりますから。
1番に、どうぞご自愛くださいね。
あなたのことを応援しています。
