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ミレニアムの時代に学ぶ【研#05】/研修で出会う探究の風景

2001年の実践「和菓子プロジェクト」で、子どもたちと過ごした濃い時間が、いったん一区切りを迎えました。
その直後、私は教室を離れ、愛媛で行われた1週間の研修へと向かいます。
ミレニアムの時代、学びと人に出会った日々を振り返ります。

【参考までに・・・「和菓子プロジェクト」の実践マガジンです。👇】


1.和菓子の余韻と、1週間の研修へ

和菓子プロジェクトで、子どもたちが考え、形にした和菓子が無事に販売され、教室での実践はいったん一区切りを迎えました。
その、ほっと息をついた直後のことです。
11月26日からの1週間、県外研修に参加することになりました。

【実践を終えて,出張に出たことに触れている和菓子プロジェクト解説編はこちら👇】

文部科学省主催の「教育情報化推進指導者養成研修(西日本地区)」。
西日本各地から集まった、およそ30名ほどの小学校の先生方とともに学ぶ、5日間の研修でした。

研修期間中、私は子どもたちと1週間、教室を離れることになります。
けれど、不思議と大きな不安はありませんでした。
実践で使っていた教室内のBBSで連絡を取り合い、Web学級日誌には、日直の子どもたちがその日の出来事を丁寧に書き残してくれていたからです。

さらに、TTで入ってくださっていた年配の教務の先生が、算数の授業を進め、朝の会や帰りの会にも関わってくださいました。

「大丈夫。行っておいで。」

そう背中を押してもらったような気がして、安心して学校を離れることができました。


2.松山に集まった、西日本の先生たち

研修の舞台は、愛媛県松山市でした。
市内のビジネスホテルに宿を取り、会場の総合教育センターまでは車で20分ほど。

参加者は、九州・中国・四国、そして沖縄から。 最も遠くから来られていたのは沖縄の先生で、なぜか広島県からは8名もの先生方が参加されていました。

地域も勤務環境も異なる先生方が集まり、同じ研修を受けるというだけで、この1週間が特別な時間になることは、自然と伝わってきました。

駐車場から続く長い階段。ここを登って毎日の研修へ。

3.「知る」と「やってみる」を往復する研修

当時は、いわゆる「ミレニアムプロジェクト」と呼ばれる国の施策のもと、学校現場でも情報教育の推進が本格的に動き出していた時期でした。

研修は、講義と演習を組み合わせた構成でした。
情報教育の現状や情報化社会の方向性、情報倫理やプライバシー、校内ネットワークの基礎。
講義では、当時の学校現場が直面していた課題や、これから求められる情報教育の姿が示されていきました。

一方で、演習では実際に手を動かします。
CCDカメラを使った動画の取り込み、パワーポイントによる教材プレゼンテーション、ホームページ作成ソフトを使ったWebページづくり。
さらに校内研修計画やコンサルテーションまでありました。

「知る」だけでなく、「やってみることで分かる」研修でした。


4.自分の実践を、教材として扱う時間

教材プレゼンテーションの演習では、私は総合的な学習の時間で取り組んだ「和菓子プロジェクト」を題材にしました。

子どもたちの姿を、どう切り取り、どう伝えるか。
自分の実践を“説明する側”に立ったことで、教室の出来事を、少し引いた視点から見直す時間にもなりました。
そして、この実践を他県の先生方から客観的に評価していただきたいと考えていたのです。

ホームページ作成の演習では、共通の素材を使って同じ構成のページを作成しました。
アクセスカウンタやアンケートフォーム、結果表示ページなど、当時としては新しい仕組みを一通り体験しました。


5.人とつながることで広がった研修

研修の後半には、グループ討議や校内研修案の作成も行われました。
各地の実情を持ち寄り、課題を出し合い、解決策を考える。
県外の先生方の生の声は、何より参考になりました。

研修風景

研修内容も大事ですが,やはりこういった研修では,人との出会いが重要です。
情報教育を進めている先生方は,距離や場所を越えてつながることが多く,当時は私もメーリングリストを通して,研修とは別のところで,全国の先生方と日常的なやり取りを重ねていました。

研修中には、講師の先生方……総合教育センターの主事の方や大学の先生方との懇親会もありました。
日中の講義や演習では十分に理解しきれなかった点や、もう少し踏み込んで聞いてみたいことを、直接尋ねることができる貴重な機会でした。

一方で、5日間同じ会場で顔を合わせていた参加者同士も、休憩時間や昼食の合間に、少しずつ言葉を交わすようになっていきます。
それぞれの学校の実情や、日頃感じていることが話題に上り、立場や地域は違っていても、共通する悩みや関心があることに気づかされました。

今回,各県から方々との出会いは,偶然ですが,これも何かの縁です。
研修期間中の別の日には、参加者の有志で夕食をともにしました。
研修が終わって松山市内に戻り、坊っちゃん電車に乗って道後温泉へ向かいます。

道後温泉本館前にて

沖縄の先生、岡山の先生、広島の先生……。
さまざまな地域から集まった先生方と、学校のこと、子どものこと、日々の実践のことなど、お酒を酌み交わしながら話題は尽きませんでした。

研修後には、岡山の先生のご配慮でこの会の参加メンバーによるメーリングリストを作っていただき、研修が終わってからもしばらくの間、交流が続きました。

こうして愛媛での研修を終え、私は学校へ戻りました。
戻った先には、和菓子プロジェクトを一緒につくってきた子どもたちがいます。
この出張のあと、彼らの和菓子が、実際に店頭に並ぶことになります。

【研修から帰ってきたその後,和菓子プロジェクト本編(売り出し)へ👇👇】

次回(離島の学校での自主研修)へ続く・・・👇👇

研修で出会う探究の風景 マガジン👇👇👇


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