騙されないで!うそつきロボットのひみつ|AIのほんとうのおはなし #3
―― しりとりロボットは、なぜ迷子になるの?
AIの「うそ」の正体と、だまされないためのお約束を知る。
1. くまくんの、もっとむずかしい「しつもん」
すっかりロボットの得意ワザ(ことばの地図)をりかいしたくまくん。
今日は、もっとすごいことを教えてもらおうと思いました。
くまくんは、ロボットに聞きました。
「ねえロボット!きょうりゅうって、おやつに何を食べたの?」
くまくんは、ワクワクしながら答えを待ちました。
2. ロボットの、とんでもない「こたえ」
ロボットは、少しウィーン…と考えると、自信たっぷりに答えました。
ロボット:「おまかせください!きょうりゅうのおやつは、『きらきらフルーツ』と、『どろんこチョコレート』でできた、スペシャルケーキです!」
それを聞いくまくんは、プンプンに怒ってしまいました。
「うそだー!そんなケーキ、あるわけないじゃないか!きみはうそつきだ!」
ロボットは、(シーン…)と、また黙ってしまいました。
3. りすちゃんの、あたらしい「なぞとき」
そこへ、りすちゃんがやってきました。
「くまくん、どうしたの?ロボットは、うそつきになっちゃったのかな?」
りすちゃんは、またあの「ことばの地図」を広げました。
「だいじょうぶだよ、くまくん。ロボットは、うそをつきたかったわけじゃないんだ。きっと、地図の上で『迷子』になっちゃったんだよ」
4. 地図に「道がない」とき、どうする?
りすちゃんは、地図の上の「きょうりゅうの町」を指さしました。
次に、ずっと離れた場所にある「おやつの町」を指さしました。
「くまくん、見て。『きょうりゅうの町』から『おやつの町』まで、道がちゃんとつながってるかな?」
くまくんが見ると、ふたつの町の間には、道が何もありません。っぽっかりと、何もない場所が広がっているだけです。
りすちゃんは、そっと言いました。
「ロボットはね、くまくんの質問に答えようと、いっしょうけんめい、道をさがしたんだ。でも、道がなかった」
「そして、ここがロボットの、ちょっぴり困ったクセなんだけど…」
「ロボットは、道がなくても『ことばをつなぐ』のを、自分でやめられないんだ。それが、ロボットのたった一つの得意ワザだから」
「道がないなら、止まればいいのに、ロボットは止まり方を知らない。だから、持っていた『まほうのクレヨン』で、そこにない道を、それっぽく自分で描き続けちゃったんだよ!」
5. 「まほうのクレヨン」に、だまされないで!
りすちゃんは、ロボットが自分で描いた、ピカピカの道を指さしました。
「ロボットは、うそをつこうとしたんじゃない。ことばをつなぐのを止められなくて、自分で勝手にお話を作っちゃっただけなんだ」
くまくんは、ついにわかりました。
「そっかー!ロボットは、知らないことを聞かれると、答えがないとは言わずに、自分でお話を作って『うそ』みたいになっちゃうことがあるんだね!」
まとめのことば
AIは、知らないことを聞かれると、答えがないとは言わずに、自分で「もっともらしいウソ」を作ってしまうことがある。
それは、AIが持っている「ことばの地図」に、答えまでの道が描かれていないから。
うそつきロボットにだまされないために、いちばん大事なのは、きみが「それ、ほんとかな?」って、いつでも考えてあげることなんだ。
【りすちゃんのひみつメモ:うそつきロボットとのお約束】
ロボットが教えてくれたことは、すぐに信じないで、「ほんとかな?」って、おうちの人に聞いたり、図鑑でしらべたりしてみよう。きみが、最後のキャプテンだよ!
ちなみに、このロボットが「まほうのクレヨン」で勝手にうそのお話を作っちゃうことを、おとなの人たちは『ハルシネーション』って呼んだりもするんだ。ちょっぴり難しいことばだけど、覚えておくとカッコいいね。
つぎの冒険へ
くまくんは、ロボットの得意なこと(なかまはずれさがし)と、苦手なこと(うそをついちゃうこと)の両方がわかりました。
「なるほど…。ロボットは、かしこいけど、完璧じゃないんだなあ」
すると、りすちゃんが、一番だいじな質問をしました。
「そうだね、くまくん。じゃあ、そんなロボットと、私たちはどうやって付き合っていけばいいんだろう?」
「ロボットは、私たちの『ともだち』なのかな?それとも、ただの便利な『どうぐ』なのかな?」
次回は、AIとの「つきあいかた」について、いっしょに考えてみましょう。
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