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なかまはずれは、だあれ?|AIのほんとうのおはなし #2

―― しりとりロボットの「ふしぎな地図」

AIは意味じゃなくて、「ことばの近さ」で考えていることを知る。

1. くまくんの、あたらしい「なぞ」

くまくんは、すっかり「おまじない名人」になりました。

でも、頭の中には、りすちゃんが残した大きな「なぞ」が浮かんでいます。

「ロボットは、『くだもの』が何か全く知らないはずなのに、どうして『かめ』じゃなくて、ちゃんと『かき』がくだものだって、わかったんだろう?」

くまくんが首をかしげていると、りすちゃんがにっこり笑って、大きな紙を持ってきました。

「くまくん、その秘密を解くために、ロボットが持っている『ことばの地図』を、いっしょに見てみましょう!」

2. 「言葉の国」の宝さがし

りすちゃんが広げた紙には、大きな国の地図が描いてありました。

「これはね、『ことばの国』の地図。この国には、たくさんの言葉たちが、みんなお隣さんになって暮らしているの。くまくん、この地図を使って、言葉の宝さがしゲームをしない?」

りすちゃんは、「王様」というお城を指さして言いました。

「このお城の周りには、いつもお話で一緒に使われる『なかま』の言葉が隠れているの。探してみて!」

くまくんは、一生懸命地図を見て、「おきさき様!」「お城!」と、なかまの言葉を見つけ出します。

そこで、りすちゃんが聞きました。

「じゃあ、くまくん。『王様』と『パン』は、ご近所さんかな?」

くまくんは、地図を見くらべて答えます。「ううん、すごく離れてる!なかまじゃないね!」

3. ロボットの「ちいさな冒険」

「そう!くまくんはもう、この地図の読み方がわかったみたいだね!」

りすちゃんはうなずくと、虫めがねを取り出しました。

「くまくんが『すいか!』と言ったとき、ロボットのあたまの中では、こんな冒険が始まっていたの!」

「まず、ロボットは『すいか』のお家へ、びゅーん!と飛んでいく。そして、『か』からはじまる次の家を探すんだ」

「あ!あっちの遠いところに、『かめ』くんの家があるね。でも、もっと近くに…ほら、あった!すぐおとなりに、『かき』くんの家がある!」

4. なかまはずれを、見つけられたわけ

りすちゃんは、こうふんして言いました。

「ロボットのたった一つのルールは、『いちばん近くにいるなかまを見つけること』。だから、遠くにいる『かめ』くんじゃなくて、すぐ近くにいた『かき』くんを選んだの!なかまはずれを、見事に当てたんだ!」

くまくんは、ついに一番うれしそうに、大事な秘密に気がつきました。

「そっかー!ロボットは、『くだもの』がおいしいってことも、食べ物だってことも、何も知らない。でも、地図の上で、どの言葉とどの言葉が『近い』か、だけは知ってるんだね!」

5. 本当の「得意技」

りすちゃんは、満面の笑みで言いました。

「大正解!それが、ロボットのたった一つの得意ワザなの」

「くまくんが言った『あなたはくだもの博士です』っていうおまじないは、『くだものたちが住んでいる町の中から言葉を探してね!』っていう、とっても親切なヒントになっていたんだよ」

まとめの言葉

AIは、言葉の意味を理解しているわけじゃない。
あたまの中の巨大な『ことばの地図』を見て、どの言葉たちが「ご近所さん」なのかを知っているだけ。

上手なおまじないは、AIに「地図のどのあたりを探せばいいか」を教えてあげる、やさしい道しるべなんだ。

【りすちゃんのひみつメモ:上手なおまじない、おさらい】

「あなたは〇〇です」という役を決めてあげると、AIは「〇〇たちが住んでいる町」の中から言葉を探しやすくなるんだね!

つぎの冒険へ

くまくんは、すっかりAI博士になった気分です。

「もう、ロボットのことは何でもわかるぞ!」

すると、りすちゃんが、少しだけ心配そうな顔で言いました。

「でもね、くまくん。地図を持っているのに、ロボットはときどき、とんでもない『うそ』をつくことがあるんだ。本当の道を知っているはずなのに、どうして迷子になっちゃうんだろう?」

次回は、AIがついてしまう「うそ」の正体と、うそつきロボットにだまされないための、大事なお約束についてお話しします。


この記事が気に入ったらスキでおうえんしよう!『くまくん』と『りすちゃん』も元気になるよ🌞


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