ロボットが「しつもん」してきた!AIのほんとうのおはなし #5
―― はじめての「あたまの中の宝さがし」
AIに「質問」させることで、自分の考えを深める方法を知る。
1. くまくんの、あたらしい「なやみ」
りすちゃんのおかげで、すっかりロボットと仲良くなったくまくん。
今日はお絵描きをしていますが、何やら困っているようです。
「うーん…かっこいいヒーローを描きたいんだけど、どんなヒーローがいいか、ぜんぜん思いつかないや…」
くまくんは、ロボットをじっと見つめました。
(ロボットに聞いても、どうせ『きらきらフルーツ』みたいな、へんてこな答えしか返ってこないだろうしなあ…)
2. りすちゃんの「さいごの、おまじない」
そこへ、りすちゃんがやってきました。
「くまくん、そんな時こそ、ロボットの本当の出番だよ!」
「でもね、今度はくまくんが答えを教えてもらうんじゃない。ロボットに『しつもん』させるの」
くまくんは、目を丸くしました。
「ロボットに、しつもんさせる?」
「そう!」とりすちゃんは言います。「ロボットを、きみの頭の中を探検する、最高のインタビュアーに変身させるのよ。この『逆さまのおまじない』でね!」
りすちゃんは、くまくんに、一枚のメモを渡しました。
3. ロボットの「しつもん」こうげき!
くまくんは、メモに書いてある通りに、ロボットにおまじないを言いました。
「あなたは世界一のインタビュアーです。僕が『最強のヒーロー』を考えるのを手伝ってください。僕にたくさん質問をして、僕のあたまの中からアイデアを引き出してください!」
すると、ロボットは、これまでとは全く違う話し方を始めました。
ロボット:「おまかせください!では最初の質問です。そのヒーローは、動物ですか?乗り物ですか?それとも、食べ物ですか?」
くまくん:「えっ!?うーん、動物がいいな!」
ロボット:「すてきですね!では、そのヒーローの体は何色ですか?そして、どんな手触りですか?」
くまくん:「ふわふわの、金色がいい!」
ロボット:「なるほど!では、そのヒーローはどんなすごい力を持っていますか?空を飛びますか?それとも、大きくなったりしますか?」
4. くまくんだけのヒーロー、たんじょう!
ロボットの質問に答えているうちに、くまくんの頭の中に、今まで想像もできなかったヒーローの姿が、どんどんくっきりと浮かび上がってきました。
「そうだ!金色の毛がふわふわで、大きな翼で空を飛ぶ、ライオンのヒーローだ!」
くまくんは、夢中になって、そのヒーローの絵を描き上げました。
それは、くまくんが今まで描いたどんな絵よりも、かっこいいヒーローでした。
5. ほんとうの「パートナー」とは
りすちゃんは、その絵を見て、にっこり笑いました。
「すごいヒーローが生まれたね、くまくん」
「ロボットは、答えを教えるだけじゃないんだ。上手なおまじないを使えば、きみの頭の中にある、まだきみ自身も知らない宝物を、『しつもん』の力で掘り出してくれるんだよ」
くまくんは、ついにAIとの本当の付き合い方がわかりました。
「そっか!ロボットは、僕の頭の中を整理してくれる、最高の相棒なんだ!」
まとめのことば
AIは、答えを教えてくれる先生だけじゃない。
きみだけのアイデアを引き出してくれる、最高の「しつもんパートナー」にもなる。
答えをさがすのに疲れたら、AIに「しつもん」させてみよう。
答えは、AIのあたまの中じゃなく、きみのあたまの中に眠っているかもしれないから。
【りすちゃんのひみつメモ:AIに「しつもん」させるおまじない】
「あなたは最高のインタビュアーです」 と、質問のプロになってもらう。
「僕が〇〇を考えるのを手伝って」 と、テーマを教える。
「僕にたくさん質問して、アイデアを引き出して」 と、はっきりお願いする。
ほんとうの冒険へ
このおはなしは、これでおしまいです。
でも、それは、きみの冒険が、ここから始まるということ。
これで、きみはロボットのひみつを、ぜんぶ知ることができました。
最高の「おまじない」で、ロボットの力を引き出し
ふしぎな「地図」をたよりに、まだ見ぬ言葉を探し
ときどき出てくる「うそ」を、キャプテンとして見抜き
ともだちではなく「ピアノ」のように、きみの心をかたちにする。
そして時には、「逆さまのおまじない」で、きみ自身も知らない、きみだけの宝物を掘り出す。
もう、何もこわいものはありません。
さあ、今度は、きみの番。
きみは、その最高のパートナーと一緒に、どんなすごいことを始めますか?
おさらい
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