白黒つけたい私が見つけた「看護倫理」の面白さ
こんにちは、ナツです。
いつも見てくださりありがとうございます。
看護師をしていると、避けて通れないのが「看護倫理」というテーマ。
皆さんの病棟でも、倫理カンファレンスってありますよね。
正直に白状します。
私、これまですごく苦手でした。
後輩たちと一緒に倫理綱領を読み合わせても、
どこか「きれいごと」に聞こえてしまう。
倫理って言葉、重たくて実体がつかめなくて、
後輩に聞かれても「えっと、優しさ……?」なんて濁しちゃいそうになる。
自分自身が「倫理って結局なに?」と理解できていなかったので、
うまく説明できずにモヤモヤしていたんです。
今日は、そんな私が研修を通じて気づいた、「白黒つけたいタイプこそ知ってほしい、倫理との向き合い方」についてお話しします。
なぜ「倫理」はモヤモヤするのか?
私はもともと、物事を白か黒かはっきりさせたいタイプです。
「結局、どうすれば正解なの?」という感じで過程より結果を重視して、
正解に向けて効率よく動きたい。
でも、倫理の世界には「あらかじめ用意された正解」
なんてないんですよね。
人によって捉え方は違うし、状況によっても変わる。
まさに流動的なもの。
それが私にとってはすごく難しくてイメージしにくいものでした。
そんな中で、研修で講師の方が言った言葉に、私はハッとしました。
「倫理は、結果だけを見るのではなく、そのプロセス(過程)こそが重要なんです」
私がこれまで倫理を理解できていなかった理由が、
すとんと腑に落ちました。
私はずっと「答え」や「正解」を探していたけれど、
倫理とは「問い続ける姿勢」そのものだったんです。
そりゃ、なかなか理解できないわけです。
思考を整理するための「5つの拠り所」
「答えがない」と言われると、余計にどう考えればいいか分からなくなりますよね。
そんな時に役立つのが、情報を整理するための「5つの倫理原則」です。
自分の感情だけで話すのではなく、この原則に当てはめてみると、
ぐっと話し合いがしやすくなります。

自律尊重
患者さんの意思や自己決定を尊重しているか?
善行
患者さんの利益になることを行っているか?
無害
患者さんに害を与えていないか?(身体的・精神的にも)
公正・正義
すべての人に公平に接しているか?
誠実・忠誠
嘘をつかず、約束を守っているか?
これらを判断の「拠り所」にすることで、バラバラだった情報が整理され、「今、何が問題になっているのか」がクリアに見えてきます。
答えが出ない話し合いに、意味はあるの?
「結局、カンファレンスしても答えが出ないから意味ないじゃん」
昔の私は、どこかでそう思っていました。
でも、今は違います。
答えを出すこと自体が目的ではなく、みんなで検討し合うプロセスこそが、看護の質を向上させ、私たちの「看護師としての感性」を養っていくんだと気づいたからです。
自分の考えに固執せず、いろんな人の意見を聞く。
「そんな視点もあったんだ!」とお互いの考えが深まっていく瞬間は、
実はすごく面白いものです。
色々な人が、どんな意見を持って、行動しているのか。
それをお互いが知ることができるのが倫理カンファレンスだったんです。
「なんであの人、こんなことしてるんだろ?」
「これやったらいいのに、なんでしないの?」
そう自分の中でモヤモヤしていることも、話し合ってみたらその人の中の公正・正義にのっとったものだと気づくことができるかもしれません。
おわりに
これまでは「なぜやるのか」「どうやるのか」が分からず、
どこか義務感でやっていた倫理カンファレンス。
でも研修を受けて、次のカンファレンスでは無理に結果を急がず、
みんなで「ああでもない、こうでもない」と意見を言い合ってみたいと思いました。
「今日も正解は出なかったね。でも、〇〇さんのことをみんなで一生懸命考えたね」
そう言って終わるカンファレンスがあってもいい。
それが、患者さんにとっても、私たち看護師にとっても、一番優しい時間になるのかもしれないから。
忙しいと、「正解」を求めて急ぎ足になっちゃう。
でも、立ち止まって考えることも、立派な看護だと思う。
改めましてこんにちは、ナツです。
このnoteを見つけてくださってありがとうございます。
私は12年目の看護師です。
呼吸器内科・呼吸器外科・コロナ病棟・外来などを経験して、
今は育休中に、看護師向けのGPTを作っています。
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