【幸次殿はどの娘の婿になりますか】―西園寺家『来訪』―
迷言です
今回作成した恋愛シナリオは【幸次殿はどの娘の婿になりますか】
このシナリオは恋愛シナリオのメインヒロインを決める為の企画です
各章の❤の数にてメインヒロインを決める予定です
スキの対象は以下の4通りです
各章のヒロインの話の❤の数
各章のイメージ楽曲❤の数(SoundCloud内)
各章のX投稿❤の数(#迷言さんの小説紹介内)
各章のX投稿❤の数(#迷言さんの楽曲紹介内)
締切は、この物語を執筆予定の26年1月31日迄
果たして、どのヒロインの物語になるか?
では、ヒロイン紹介を兼ねた序章をお楽しみ下さい
序章:西園寺家『来訪』
東の名家、東雲(しののめ)家
近代化、軍、官僚。合理と実績を重んじ、情よりも制度を信じてきた家だ
私はその次男、東雲 幸次(しののめ こうじ)という
そんな東雲家本邸の正門前に、ある日、一行が現れた
控えめな人数。だが、歩みの揃い方、間の取り方、門前で一度だけ立ち止まる所作に、格の違いが滲んでいた
「……西園寺でございます。東雲家当主にお目にかかりたく」
西の名家、西園寺(さいおんじ)家
伝統、文化、商い。理想を掲げ、感情を語ることを恐れない家
そして―我が東雲家の仇敵―
客間へ通された彼らは、形式通りの挨拶を済ませ、茶を口にした。世間話は穏やかで、互いに探る気配も表に出ない
だが、西園寺家当主の視線だけが、娘たち一人ひとりを静かに確認していく





(本当は、誰一人として―このような場に出したくはない―)
そんな想いが、当主の指先のわずかな震えにだけ表れていた
少し遅れて、私は呼ばれた
「西園寺家当主から、大事なお話がある」
それだけだった
客間の前で一度、深呼吸をする。表情を整え
いつも通りの―無難な顔を作る―
そうして襖を開けた瞬間、言葉にならない違和感に足を止めた
五人全員がこちらを見ている
だが、視線の質が違う。好奇でも警戒でもない
まるで、もう何度も見たことがある人間を、改めて確認するような
―そんな目だった―
形式的な挨拶を交わした後、西園寺家当主が口を開いた
言葉は丁寧で、筋道も通っている。けれど、途中で一度だけ詰まる
「……本来であれば、このような縁談をお願いするつもりは、ございませんでした」
西園寺家には跡取りとなる男児がいない
家の存続、名の継承。そのための話だと説明される
だが当主は、はっきりと付け加えた
「私は、娘たちを溺愛しております。縁談など……本当は、させたくない」
この縁談は家のために必要なこと
だが、父としては不本意
その矛盾を、隠そうともしない姿を見て、私は理解した
政略結婚という言葉は、冷たい制度ではなく、人の感情を削って成り立つ現実なのだと
当主は続ける
東雲家とは長年のライバルであるが、同時に、最も信頼できる家でもあること
だからこそ、婿として迎えるなら東雲家の人間がいいのだと
「ただ……幸次殿にも、女性の好みがありましょう。そこで――」
一瞬、間があった
「我が娘たち、全員と順に1日話して、判断していただきたい」
そして、西園寺家当主は、私の方へ視線を向けたまま、娘たちを一人ずつ紹介し始めた
「長女、綾乃(あやの)。この家を、理で支えてきた娘です」
背筋を伸ばした彼女は、私を一瞥しただけで視線を戻す。その目に感情は映らない
だが、評価するような冷静さだけが、はっきりと残っていた
*長女、綾乃の詳細は下記リンクにてご確認下さい
「次女、千鶴(ちづる)。感情のままに生きる、少々大げさな娘でして」
微笑みながら軽く首を傾げる
まるで、すでに懐かしい場面を思い返しているような目だった
*次女、千鶴の詳細は下記リンクにてご確認下さい
「三女、澪(みお)……何を考えているかは、私にも分かりません」
彼女は何も言わない。ただ、こちらを見ている
見られている、というより――測られている気がした
*三女、澪の詳細は下記リンクにてご確認下さい
「四女、琴葉(ことは)。昔から、不思議なことを言う子でして」
穏やかな笑み
否定も肯定も許さないような、包み込む視線が向けられる
*四女、琴葉の詳細は下記リンクにてご確認下さい
「そして、末の娘。花(はな)です。自由すぎるきらいがあります」
彼女だけが、遠慮なく私を見た
そして、小さく笑った。理由は分からない
*五女、花の詳細は下記リンクにてご確認下さい
全員の紹介が終わり、客間に沈黙が落ちる
私は立ち上がり、礼を述べた
無難で、失礼のない言葉。家同士の話として、正しい振る舞い
だが、心の中では、はっきりと思っていた
(……これは、誰かを選ぶ話ではない)
こうして―東と西、両家の縁談は、音もなく、だが確実に動き出した―
