【あなたの仕掛けは、私のおもちゃ】―出会いは、予定通りの偶然―
迷言です
今回作成した恋愛シナリオは【あなたの仕掛けは、私のおもちゃ】
物語は全5章構成で進み、それぞれの章に対応した心理学テクニックが隠れています
今回は、この物語で使用する心理学の概要・具体例・恋愛に役立つ場面を紹介してきます
第1章 ベビー・フェイス効果(Babyface Effect)
概要
人は「幼い顔立ち(丸顔、大きな目、低めの鼻など)」を持つ相手に対して、無意識に「無害・純粋・従順・信頼できる」といった印象を抱きやすい心理効果のこと
具体例
芸能人やアナウンサーが、丸みのある顔や笑顔を意識的に見せることで「親しみやすい人」というイメージを作る
接客業で、笑顔を強調するメイクや表情で顧客の警戒心を下げる
恋愛に役立つ場面
第一印象で相手に「守ってあげたい」と思わせたいとき
気になる相手と距離を縮めたいとき、幼さや素直さをアピールすることで相手の警戒心を下げる
第2章 バーナム効果(Barnum Effect)
概要
誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格や特徴を言われると、「これは自分に当たっている!」と感じやすい心理現象
具体例
占いや血液型診断で「あなたは優しいけど、時には頑固になることもあります」といった言葉に「当たってる!」と反応する
SNSで「あなたの性格診断」の結果を見て「まさに私のこと!」と思い込む
恋愛に役立つ場面
初対面の会話で相手の心を開かせたいときに「○○さんって、実は繊細で人に優しいですよね」と言うと、相手が「自分を理解してくれている」と錯覚して親近感が湧く
第3章 プルースト効果(Proust Effect)
概要
ある香りや味が、過去の記憶や感情を強く呼び起こす現象。名前の由来は小説家マルセル・プルーストの作品『失われた時を求めて』から
具体例
焼きたてパンの匂いで子供時代の朝食を思い出す
柔軟剤の香りで昔付き合っていた人のことを思い出す
恋愛に役立つ場面
デートで特別な香水をつけることで、相手の記憶に「特別な匂い」として残る
相手が昔好きだった香りを知って演出すれば、より深い感情を呼び覚ませる
第4章 スリーパー効果(Sleeper Effect)
概要
最初は信頼性が低い情報や説得も、時間が経つにつれて「根拠の弱さ」を忘れ、内容だけが残って信じるようになる心理現象
具体例
「信頼性は低いけど、ある人が言ってた…」という話が、数週間後には「そういえばこれが真実らしい」と思い込む
ネガティブな噂話が時間をかけて浸透する
恋愛に役立つ場面
あえて直接的に褒めず、「あの人が君のこと面白いって言ってたよ」と軽く伝え、後でじわじわと「自分は面白い人だ」と思わせる
デート中に何気なく入れた言葉が、後から相手の印象に残るように仕掛ける
第5章 カリギュラ効果(Caligula Effect)
概要
「禁止されるほど逆にやりたくなる」という心理現象。抑圧されると欲求が強くなる
具体例
「この先立入禁止」と書かれると、逆に中を見たくなる
「絶対に検索しないで」と言われると、気になって検索してしまう
恋愛に役立つ場面
あえて「しばらく会わないほうがいいかも」と距離を置き、相手の「もっと会いたい」という気持ちを引き出す
LINEや連絡を少なくして、相手に追わせるように仕向ける
これらの心理学が物語にどのように登場するのか?次回以降を楽しみにお待ち下さい
お待ちの間、序章を見て頂ければ幸いです
序章:出会いは、予定通りの偶然
政治家の家に生まれた僕、久遠真央は、ずっと予定通りの人生を歩んできた
決められた学校、用意された仕事、つくられた人間関係。すべてが予測可能で、退屈だった
人の心なんて単純だ。ちょっとした言葉や仕草で、思い通りに動く――そう信じて疑わなかった
ある日、父の選挙ポスター制作の会議に顔を出したときのことだ
会議室の片隅に座る一人の女性が目に留まった
淡い色のブラウスに、柔らかなロングヘア
一見おっとりしているのに、その目だけが妙に冴えていて、僕をまっすぐ見抜こうとしていた
「桐生こよみさん…か」
彼女の名前を聞いた瞬間、背中を撫でるような冷たい衝撃が走る
あの笑みは、計算外。理屈では説明できない
「これもまた、一つの“実験”だ」
僕がそう心で呟いたとき、こよみは小さく笑った
――あ、遊んでいいおもちゃを見つけちゃったみたい
僕と彼女の、静かで甘い攻防戦が、ここから始まる
↓最後に、このシナリオのOPテーマをお楽しみ下さい↓
