愛せる自分になるまで【1】生意気なぼうず
このテーマを選んだはいいけど
何から話していけばいいのか
整理がついていない
小さな漁村に生まれて
当然のように遠洋漁業の漁船にのり
働いていました
当時まだ18歳で
甘えの残る生意気なぼうず
いや〜!
揉まれましたねえ
漁師のおっさん達にw
そりゃ今の自分がその当時の自分をみたら
やっぱりイラ💢ッとして
いびってやる
潰してやりたいと思いますもん
このままでいいのかさえも考えないような
自分の人生について無関心で
その時、その日が楽しければいいくらいの
まあ船の上ではなぁんにもないですからね
楽しい訳がない
休暇も5日しかなく
また船に戻る生活
そして網をひく
不思議に「あーもう嫌だ」とも思わない
多分思考停止させて辛さを感じなくしていたんでしょうね
私が乗っていたのは
巻き網漁船で
本船(網を入れて巻き上げ魚を取る船)
灯船2隻 ひぶね多分こう書くと思う
(網を入れる時に網の片方を持っていたり
集魚灯を焚いて魚を集めたりする船)
集魚する灯船と網を張る時に本船のサポートをする灯船2隻
運搬船(取った魚を氷で保存して日本の漁港に運ぶ船)が2隻
計5隻の船団で
本船に乗っていました
獲っていたのは
主に鯵、鯖、さわら、かつおなどですね
冬の時期に済州島沖で鯖を取るときに
陸が見えるくらいで
ほとんどが海、海、どこまでも海しか見えない
済州島沖の冬の鯖は本当にうまい!
うまい鯖を食べるとどんな魚も
勝てないと思うくらいうまい
鯖は新鮮が1番だけど
ほとんどの魚は獲れたて
新鮮な物はあんまりうまくないです
鯵にしても氷箱(魚を入れておく冷蔵庫のかわり)
に入れて3〜5日くらい経って
腹が切れて来たくらいがうまい
コッチに来てからもスーパーで売ってる鯵を
刺身で全然食べますよ
新人の頃は最初に【飯炊き】をやる?
やらされるのでおかずになればと
しめ鯖を作ったりしていました
これは自慢に聞こえますが
まあ自慢ですが(笑)
自分の作ったしめ鯖以上にうまいものを
食べたことがないくらいに
うまく作れますね
実は先輩お爺さんに教わった作り方です
料理なんて小学校の実習でしかやった事がなく
当時はcookpadみたいなものもないですから
先輩に教わる、見て覚えるしかなかった
意外に料理は好きなことがわかったので
自分なりに工夫して作っていましたね
ずっとみていると作り方の基本は同じで
何で出汁を取り
何で塩気をつけるかの違いだけという事に気づいてからは困らなくなった覚えがあります
今でも家のご飯作りますが
コッチに来てから
料理は出汁、塩加減、火加減だと知り
あーあの頃気づいたことが書いてあると思ったものです
船での生活はとにかく寝たい、眠いと常に感じていました
岩礁などに網が引っかかって破れようもんなら
今晩の操業に備えて修理しなければならないので総出でやるのですが
本来眠っている時間に網の補修をし
そうこうしているうちに夜がきて
寝れないまま網を引くことになります
もう網を引きながらうつらうつら
眠い、眠い、寝たい
今眠る事ができたら俺の全財産をあげてもいい
と思うくらい
全財産てw
持ってないやろ
夏に操業して
上からローラーで降りてくる網を手繰っているとたまに?ちょいちょいか
!!
海ヘビが落ちて来たりします
ワワワッ慌てて網を被せて長靴の足で踏みます
甲板をニョロニョロ這い回っていたり
陸のヘビと同じように海ヘビも
ニョロニョロするんだなあって
私はねこのお話
【ちょこのピンチ】に書いた
ヘビが大の苦手なんですけど
海ヘビはそうでもないんですよね
海のもんなら割と平気なんです
海育ちだからですかね
ワッチ(舵を持つ当番)の時に
大時化に遭おうもんならそりゃ怖い!
先輩は寝てるし
ジェットコースターに乗ってるようなもんで
真っ逆さまに波の坂を落ちたかと思ったら
今度は急上昇!アワワワワー!
知ってる人いないかも知れませんが
上京っていうんか?こっちに出てきてから観た
映画「パーフェクトストーム」のようでした
このワッチの何日か前に
食堂で先輩と話していたんですけど
その日も結構しけていて
波が荒くうねっていました
私が
「おー!家みたいな波きてる!」
それを聞いた先輩が
「んー?家どころか山みたいな奴も来るぞ」
それはいくら何でも盛りすぎw
それが今自分の当番の時に
怖っ!怖いけど
不思議と死ぬかもとは思わなかったですね
毎日、毎月鯵、鯖相手に網を引く日々
台風が来ると情報が入ると避難するのですが
台風避難の時はパスポートを持たなくても
台湾や中国など東シナ海の最寄りの港に
避難できるんです
もちろん港の外に出るには許可がいるんですけどね
寄港した時の話は
また次で書きます。
この頃はまだ自分が好きとか嫌いとかも
考えなかったですけど
な〜んも考えずに生きていたんですね
自分の愛し方までしばらくエピソードがありますのでよろしければ
そこまでお付き合い下さいね。
お願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ねこターボ🐈
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