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在宅勤務で月72時間が浮いた ~地方移住で「自分時間」を取り戻す方法~

 多くの人が「時間の使い方を他人に決められず、自分で選べることこそ幸福である」と語ります。しかし現実には、他人の都合によって時間を消費している場面が少なくありません。私自身も会社員として働くなかで、日々そうした時間の使われ方をしています。

 会社員は、雇用されている以上、他人の判断で時間が動きます。出社、通勤、業務、飲み会・・。これらは自分が選んだ時間ではなく、結果的に他人に使われている時間と言えます。だからこそ「いかに他人に使われる時間を減らし、自分で決める時間を増やすか」が、会社員にとって幸福度を高める鍵になります。

 とはいえ、「では会社を辞めればよいのか」という話ではありません(辞められればすぐにでも辞めればよい)。会社員の方の現実的な選択肢として最もインパクトが大きいのが「在宅勤務(リモートワーク)」です。

 在宅勤務が増えると、通勤時間がなくなります。外出準備も不要になります。そして、気乗りしない上司や同僚からの飲み会に誘われる頻度も激減します。仮に通勤往復+準備で1日3時間、飲み会を週1回3時間とすると、ひと月で72時間 の「自由な時間」が生まれます。

 私は東京勤務ですが、二年前に思い切って福岡へ移住(Iターン)しました。移住前から在宅勤務が中心でしたが、物理的な距離が長くなったため、より出社する頻度は少なくなり、出社は月1〜2回ほど。距離そのものが「気軽に呼び出せない」強力なフィルターになっています。

 「明日だけ出社してほしい」「今日は飲みに行くか」など、突発的な誘いは届きません。これは結果として、自分の時間を守る大きな武器になりました。

 同僚はかけがえのない仲間ですが、会社の外に出ると価値観は驚くほど多様です。私は会社外の人との交流から刺激と成長を得たいと考えており、同質的な飲み会の頻度はあまり増やしたくありません。そもそも、私は毎朝4:45に起床して朝活を続けています。飲み会はこのルーティンを崩すため、あまり好みません(参加したとしても二次会は特に避けています)。そういった時間が少なくなり、自分時間が守られるのは大変ありがたいことです。

 浮いた月72時間は、個人事業の仕事、読書、文章化による思考整理、資格学習、最新情報のインプットなどに使っています。これは「無理をしている時間」ではなく、すべて自分で選択した時間です。だからこそ苦痛はなく、むしろ幸福です。そしてこの積み重ねが、同業の仲間との成長の差を自然と広げていきます。

 結論として、会社員が人生の主導権を取り戻す最も現実的な方法のひとつは、在宅勤務+勤務地から離れた地域でのリモートワークです。もちろん、会社を辞めて自分のやりたいことを軸に生きることが理想ではあります。しかし、多くの人にとってそれはすぐには難しい。だからこそ、まずは「時間の解放」から始める価値があります。

 なお、人生の主導権は「時間」だけでなく「場所」にも深く関係します。今回、「時間」の観点で書きましたが、「場所」で得られる人生の主導権はあります。この点については、また別の機会にまとめたいと思います。

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