「ママで9割決まる」への不安。成長の責任をシェアしたくて幼児教室を覗いた私
どこかでこんな言葉を目にしたことがあります。
「赤ちゃんの脳は、ママで9割決まる」
(人間の脳や神経系は3歳までにその約8割が完成するというデータもあり、日々の関わり方が重要視されるのは事実のようです)
科学的な根拠はさておき、初めての育児に追われていた当時の私にとって、その言葉は重いプレッシャーとして心の片隅に居座っていました。
「日中ずっと2人きり」という密室のプレッシャー
夫は仕事が忙しいながらも積極的に育児をしてくれていましたが、平日の日中は当然、私と娘の2人きりです。
もともとあまり寝てくれない子で、お昼寝はずっと抱っこ。
さらに生後2ヶ月頃から哺乳瓶を拒否して完全母乳になったことで、私と娘は長時間離れることが難しくなり、
必然的に「私が娘とセットで過ごす」という状況が長くなっていきました。
コロナ禍の影響で近くの支援センターへもふらっと立ち寄りづらく、遠方の両親や友人たちとも気軽に会えない状況。
体力的な消耗もあり、生後半年を過ぎてもなお、外の世界へ出る余裕を持てずにいました。
そんな日中の密室育児の中で私が不安に感じていたのは、目に見えない「情緒」や「感性」「知能」といった内面の部分です。
「私と2人きりの時間で、十分な刺激を与えられているのだろうか」
「ママで9割決まる」という言葉が頭をよぎり、
平日の大半を担う私の関わり方次第でこの子の内面が決まってしまうような感覚が、ふと怖くなったのです。
マンネリ化しがちな毎日に、娘との遊びやコミュニケーションの引き出しをもっと広げたい。
そして、親である私たち夫婦だけでなく、
第三者の目線や外の環境も交えて、娘の成長を育んでいく実感が欲しいと思うようになりました。
成長の責任を「シェア」したかった
娘が生後8ヶ月になり、ようやく少しずつ外へ向かうゆとりが出てきた時。
前から気になっていた「ベビーパーク」という幼児教室に、
教育についてしっかり調べている知人のお子さんも通っていると知り、体験へ行ってみることにしました。
そこは早期教育の場というより
「お母さんのための育児教室」という側面があり、
母親がどう子どもと向き合い、遊べばいいかを教えてくれる場所でした。
生後9ヶ月で入会を決めた一番の理由は、英才教育をしたいといった目的からではありません。
悪い言い方をしてしまえば、**「日中の子どもの成長に対する責任を、誰かともっとシェアしたかった」**という思いでした。
子どもの発達を自分一人で担っているような感覚は、当時の私にはプレッシャーが大きすぎたのです。
「子どもと自分が楽しめればそれでいい」「無理が出たらすぐ辞めよう」という、本当に軽い気持ちでのスタートでした。
3年以上が経ち、今思うこと
それから3年以上が経ちました。
娘は昨年、進級コースである「トイズアカデミー」に上がり、今でもわりと楽しく通い続けています。
「責任をシェアしたい」という動機で始めましたが、結果的に私たち親子には合っていたようです。
今では保育園の先生方からも、記憶力や手先の器用さ、運動神経などよく驚かれます(先生特有の社交辞令も多分に含まれているとは思いますが)。
何より嬉しいのは、娘自身が楽しそうに新しい物事に取り組み、できることが増えて「どう?」と得意げな表情を見せてくれることです。
誤解してほしくないのは、決してお金をかけて教室に通う必要性を言いたいわけではありません。
無料の教室や地域の交流会など、その親子に合っている場所ならどこでもいいのだと思います。
あの時の私には、たまたまそれがこの教室だったというだけ。
「赤ちゃんの脳はママで9割決まる」
もしあのままプレッシャーを一人で抱え込んでいたら、日々の育児はもっと息苦しいものになっていたかもしれません。
ふと、得意げに笑う娘の姿を見ながら、あの頃の密室育児の中で感じていた不安が、少しずつ形を変えて今の喜びに繋がっているのだと感じています。
