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山が燃え、空き家を買い100万円を損して学んだ購入するときの注意点を書く

割引あり

山火事で家が燃え果てるかもしれない。だから犬と暮らせる家を用意しておく必要がある。そんな焦りから空き家を買った。家は運良く燃えずに残り、犬は空き家の引き渡し日の前に家族の下で死んだ。そして買った空き家は、最終的に70万円程度の損失を生み出す形で手放した。

筆者にとって直近1年少しは、空き家に悩まされる期間でもあった。もっとも拙速に購入を決めた筆者自身の落ち度が大きい。愚かだったし、疎かだった。最終的に、2戸の空き家を購入し、その2戸を手放し、合計100万円程度の損失を手にした。その損失は運良くカバーできたにせよ、さりとて後悔がないと言えば嘘になる。

一方で、空き家に関わったからこそ得られた出会いや気付けたことは多く、好い経験だったと感じている。もっとも二度と御免な経験ではある(空き家自体は懲りずにまた買いたいと思っている)。そのため、当時の失敗や反省点を書き連ねつつ、空き家を購入する際の注意点めいたものを実体験を踏まえて書こうと思う。

ちなみに空き家については、残置物処理や空き家の管理を行っている泊まれる古本屋山猫堂が詳しい。岩手県陸前高田市近郊で空き家の活用に関心のある方は、相談すると好いかもしれない。筆者は、残置物処理の見積もりが同業他社より遥かに低額だったことに驚いた。


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空き家の購入で失敗して学んだ注意点とやっておけば良かった気付き

空き家に興味を持ったのは、2025年の1月。岩手県釜石市の928で取材をしたときに、不動産事業について話を聴く機会を得たためだ。元々不動産事業には関心を持っていたこともあり、試しにやってみようと考えた。

同年2月から空き家の内見を始め、毎週のように物件を見て回っていた。その最中に山火事に見舞われた。当初、空き家の購入は慎重に進める考えだった。何せ初めての経験であったし、予算もそれほど用意していなかったためだ。毎日YouTubeや書籍で知識を入れ、関連する法制度や建築基準法、建築に関する知見の収集を進めながら、空き家を見て回った。

しかしながら、山火事に見舞われたことで悠長に内見を重ねて購入を検討している場合でもなくなった。何せ家が焼失する可能性が高いのだ。幸い、賃貸の住まいがあったため、自身の生活に問題はなかった。しかしながら、犬についてはそうもいかない。

賃貸の住まいは犬の飼育が許されていないのだ。大家の厚意で、緊急避難を認めてもらったものの、それも長くは続けられない。家族は一時的に貸家を手にし、そこには犬を置けたものの、あくまで応急対応だ。犬と暮らせる家をどうにかして調達しなければならない。

その折に出会ったのが手頃な金額で、見かけ上は問題が見られなかった空き家(物件①)だ。もっとも、この見かけ上は問題が見られなかったというのは、単純に余裕を失い過ぎてあまりちゃんと見られていなかった程度の誤認だった。

内見後、早急に契約を交わし、引き渡しへと進んだ。提示額よりも遥かに安価に購入でき、当時は上手い買い物ができたのでないかと自画自賛しそうになった。無知蒙昧な勘違いだったわけだが。ただ、その空き家の引き渡し日の前に犬が死んだ。そしてその後、物件①がとんでもないババだったことに気付いた。人生とは、ままならないものである。

購入した空き家の残置物の処理を進める

犬と生活する必要はなくなったけれど、引き渡しを受けた以上は何らかの使い道を見出す必要がある。というわけで、一先ず残置物をどうにかする必要があったため、整理を始めた。そのとき、台所の隅に電気温水器の大きなタンクが存在していたことに気付いた。

筆者の身長よりも大きなタンクだ。内見のときに気付けよという話だけれど、全く気付けていなかった。それくらい、当時は冷静でなかったのだろう。自画自賛している場合でなかった。ちなみに不動産業者からの説明はなかった。

タンクの処分に関しては、専門業者を依頼するよりないため、とりあえず一旦棚上げにすることとし、その他の残置物処理を進めた。考えても仕方ないことを考えても仕方ないのである。前に進むしかない。これを思考放棄、現実逃避とも言う。

残置物処理にあたり、家屋内を一通り隈なく見る。棚や引き出し、押し入れ、倉庫の中などにどれだけの物があるのかを把握する。うん。どう考えても物が多すぎる。薬入れだけで20個を超える数があった。布団や毛布、食器類も山盛りである。店が開けそうなほどの数だ。

調べれば調べるほど、すべてを処分場に持っていくのにどれだけ時間を要するか分からないし、そもそも一人でやれる量なのかも定かでなくなっていった。小さいものはどうとでもできるにせよ、微妙に大きい物も多い。耐火金庫なんてこんな場所にどうやって運んだのか。

そこで、泊まれる古本屋山猫堂に見積もりを依頼した。オーナーの越戸 氏とスタッフの木津谷 氏が颯爽と現れ、生い茂る草に飲み込まれた家屋を目にしつつ、物件①の内部を確認し、一戸の小さな家にあるとは思えない数の大量のS字フックについて談笑しつつ、処分可否の判断と処分量の把握を行った。

その後渡された見積もりの金額は想定及び他業者のそれより明らかに低く驚いた。とはいえ、処分を依頼する物の量は少ないに越したことはないため、一旦ぬま大学OB・OGの方々に声をかけ、減らしにかかる。ありがたいことに、結構な数の残置物を処理することに成功した。ぬま大学は素晴らしい。

それ以外の残置物に関しては、物件①から500メートルほど離れた公営の駐車場に車を停め、急斜面を何十回か往復し、少しずつ運び出した。売れる物は売り、売れない物は処分場へと持っていき処分している。

なお、結果的に言えば、山猫堂には残置物の処分を依頼しなかった。後述するが、依頼するどころの状況でなくなったためである。遥々見積もりまで来て頂いたところ、とても申し訳なかった。また、見積もりというと改修の見積もりも依頼しており、森工務店を中心に建築・設備の方々や小原工建の方から見積もりを頂いた。

こちらについても最終的に依頼に繋げられず、申し訳ない結果となった。とても丁寧かつ親身に対応いただき、改修費用を限界まで下げるための方策を提供頂いていただけに、お詫びするばかりだった。宮城県気仙沼市近郊でリフォーム・リノベーションを検討する方は森工務店に、岩手県大槌町近郊でリフォーム・リノベーション・解体を検討する方は小原工建に、ぜひお問い合わせ頂きたい。

ちなみに、S字フックが大量にあったのは、元の所有者の認知症が進んでいたためと思われる。その点については、後に行った近所への聞き込みで知ることとなった。

契約前に確認できなかった問題が空き家購入後に見つかる

さて、泊まれる古本屋山猫堂、森工務店及び建築・設備事業所の方々から見積もりを取った上で、それが実施されなかった理由について書いていこうと思う。つまり、物件①が抱えていた問題についてだ。残置物の処理、物件①の活用を検討する中で見つかった問題は、主に以下の3点が挙げられる。

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