見出し画像

眠りに就くまでがツアーです ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~

おもしろすぎるガイド様、隠岐一畑交通の赤路さんとお別れし、隠岐プラザホテルにチェックイン。
さあ、4時起きで飛行機を乗り継ぎスマホの通信の断絶する山奥まで中型バスで往復した一日の疲れをゆっくりほぐす



ことは、まだ、できない。

隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式ツアー初日、10月29日は、梶間和歌が講師を務める裕泉堂歌会の開催日だったのです。


日本で唯一の和歌の大会への応募経緯や大賞受賞までのプロセス、きゅうまんえん弱かかる表彰式ツアーに申し込むまでの葛藤などはこちらの連載をご覧くださいね。


隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町




眠りに就くまでがツアーです ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~

ツアーと歌会のダブルブッキング

この数ヶ月前、表彰式ツアーに申し込み、旅程が届いた時のことです。

和歌大賞表彰式ツアーの初日が10月29日であることに気づきました。
この日、裕泉堂歌会があるじゃないか! オンライン歌会とはいえ!


さっそくツアー会社さんに夜の予定を確認しました。
株式会社島ファクトリー様、海士町観光協会のなかにある会社さんだそうです。

「初日の夕食後の隠岐民謡の鑑賞というのは、何時ごろになりますでしょうか? 20時からオンラインで仕事があるので、もしかすると中座してしまうかもしれません」
「夕食後20分程度ですが、自由参加ですので、途中退席されても問題ありませんよ」

よかったよかった!

あわせて隠岐プラザホテルのホームページでWi-Fi状況もチェック。
もちろんWi-Fiの強さは行ってみないとわかりませんが、少なくとも歌会当日講師がzoomに入れないという事態は避けられそうです。ほっ。


そうしてツアー初日の夕方、ガイドの赤路さんとお別れし、自分の部屋に入り、
夕食・隠岐民謡鑑賞後すぐに歌会が始められるようパソコンをセット、ホテルのWi-Fiにもつないだ状態で夕食会場に向かいました。完璧。


隠岐の魚介に舌鼓

今回のツアーのお食事のほとんどは席が指定されています。
この日の夕食で私のいたテーブルのメンバーは、和歌大賞のほうの入賞・入選者ばかり、そして女性ばかり4名でした。

隠岐後鳥羽院大賞の俳句部門の表彰式は俳句部門単体で開催されるのですが、
和歌部門と短歌部門は合同で表彰式ツアーが組まれているのです。
ツアー初日、「(入賞・入選は)和歌のほうですか? 短歌のほうですか? 」から始まる会話も少なくありませんでした。

その後のお食事ではまた違った席指定がなされることになるのですが、最初の食事で和歌クラスタばかりが集い、盛り上がって話せたのはうれしかったですね。
選歌集の入賞、入選歌と名札のお名前を照らし合わせながらの、和気あいあいとした女子トークでした。


「お酒は飲みたい。でもたくさんは飲めない」という方のご厚意で、隠岐で有名な日本酒(隠岐誉おきほまれだったと思います)をテーブルでシェアすることに。
ほかの皆さんはそんなに飲まれないようで、おちょこ1杯とかだったのですが、日本酒好きな私は

「飲み切れないから、消費を手伝ってね」
「恐れ入ります。うれしいです♡ 」

とにっこにこで、これは果たして恐れ入っているのかよくわからないノリで杯を重ねることになりました。
おいしかった♡ ありがとうございました。


参加者さん「このおいしい海鮮はこのあたりで捕れたものなんですか? 」
スタッフさん「あ……はい」
参加者さん「そうよね、それはそうよね! 」
和歌「地元の漁港を無視して築地から届いていたらおおごとですよね!! 」


懐かしの銭太鼓……からの

さて、隠岐民謡の公演は19時半ごろ開始とのことだったのですが、
自由参加と聞いていたし、私は食べるのも遅いし、20時開始の歌会も気になるし、皆さんご遠慮なくお先に……というつもりでゆっくり食べておりました。

ただ、我々のためにわざわざ席まで用意されているとかで、心惹かれる部分もあり、1階の会場をちょっとだけ覗いてみることに。


すると、まあ、日本人ですよね。皆さん遠慮して前方の椅子が空いているのですよ。寂しいじゃない。
梶間和歌の鉄の意志はそこで曲げられ、前から2番目に着席しました。鉄の意志とは。


隠岐民謡の公演が予定時刻より遅れて開始(ドキドキ)
いくつか演じられたなかで、3つ目ぐらいだったかな、私が小学時代に習った「銭太鼓」が披露され、懐かしくなる時間もありました。


20時までもうあと数分ということで、PC前にスタンバイするには間に合わないと判断、公演を観賞しながらスマホからログインしようとしましたら、


そういう時に限ってありますよね。
zoomのURLの記載されたメールがメールアプリ内で見つからない、検索を掛けても出てこないことって。


仕方がないのでブラウザのほうからサインインし、歌会のメールを見つけ、zoomのURLをクリック。

片耳にイヤホンを掛けた状態で公演後の皆様に
「銭太鼓、私もやっていました。懐かしかったです。ありがとうございました」
とだけ挨拶し、皆が乗ろうとするエレベーターでは間に合わないと判断、階段で自室まで戻ろうと2階まで駆け上がったら




隠岐プラザホテル、階段が2階までしかなかった。


(災害時の避難経路などを考えると、実際にそんなことはないと思うが、どこを駆け回っても見つけられなかった)


けっきょく皆さんの乗るのと同じエレベーターに2階から乗り込み、ダッシュで部屋に戻ろうとしたら、本来より1階下で降りてしまい、階段で(その階では見つかった! )上がろうとする、

そんなタイミングで「明日の朝食会場は何階でしたっけ」と聞かれるの、あるあるだよね~。私セミロングヘアだし、耳のイヤホンなんて見えないよね~。仕方ないよね~。
お答えはしたものの、ちょっと雑な対応だったかもしれません。ごめんね。


隠岐からの裕泉堂歌会

10月の歌会ですが、ちょうどこの少し前に参加者のおひとりから
「私は文法に弱いので、どういう本で勉強したらよいか知りたい」
というメールがありました。

しかし、梶間和歌は文法書を読みながら文法を学んだというより、
古語辞典の後ろに付属している文法項目を読み込んだあとは、辞書を片手に古典和歌を読みながらそれらの構造やニュアンスを体に叩き込んできたタイプ。
それでいて「古語文法は梶間さんに聞けば間違いない」と現代短歌のほうの先輩にも言われるので、たまたまそうした学び方と相性が好かったのでしょう。

「文法を学ぶのにおすすめの本は」という相談、
実は梶間和歌には 一 番 対応できないものなのです。

本で学んだ部分より実地で身につけた部分が大きいので、「古典和歌をたくさん読もう♡ 」というマッチョなことしか言えない。
しかも、その方法だと百歩譲って古語文法は身につけられたとして、現代日本語の文法には(あまり)対応できません。


これは、私の貧相な知識で何かを言うより、歌会主宰である【国語教師】吉田裕子さん(古典・現代文どちらもプロ! )にお任せしたほうが、

ということで、もともと裕子さんに「これについて次回歌会でアドバイスをお願いします」とお願いしていたのです。


スマホでzoomに入りながらも階段ダッシュしているのでまともに話せない私の状況を察してくださり、
裕子さんが「では先に、もともと頂いていた質問にお答えしますね」と収録を始めてくださいました。有難や……。


そうこうするあいだに私もパソコンからzoomに入り直し、質問への回答収録後も通常の歌会を開催することができました。


歌会終了後、部屋のバスタブに湯を溜めようとしたところで

「そういえば、温泉があると言っていたな……」

と思い出し、急きょ温泉を探す旅へ。


温泉では夕食でいっしょになった参加者さんと顔を合わせることになり、

「な、名札が! 温泉なので名札がない! 」

ということで記憶力とコミュ力を総動員しつつ、そんな様子を微塵も見せずに楽しくお話し、移動の疲れも流すことができました。


眠りに就くまでがツアー初日。
歌会を終え、温泉にも入り、こうして和歌大賞表彰式ツアーは初日を無事終えることができました。

しかし表彰式ツアー、そして梶間和歌の営業の旅はまだまだ続くのです。
続きはこちらをフォローのうえ更新をお待ちくださいね。


歌人だけでなく国語教師も質問や相談に乗ってくれる裕泉堂歌会へのご参加はこちらから。


連載 和歌への情熱で道を拓く

1記事目:隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯 ~和歌への情熱で道を拓く~
2記事目:挑戦2年目の転機 ~和歌への情熱で道を拓く~
3記事目:アルバイトでの成長と可能性 ~和歌への情熱で道を拓く~
4記事目:信念で詠み上げた作品の行方 ~和歌への情熱で道を拓く~
5記事目:大賞受賞、そして立ちはだかる壁 ~和歌への情熱で道を拓く~
6記事目:元ホームレス、和歌にフルベットして ~和歌への情熱で道を拓く~
7記事目:友情と応援の表彰式チケット ~和歌への情熱で道を拓く~
8記事目:終わらぬ挑戦、広がる波紋 ~和歌への情熱で道を拓く~


連載 隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ

1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです【イマココ】
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
9記事目:縁を結び直す島根旅、益田編
10記事目:黒歴史生産装置が、和歌で輝くまで
11記事目:ひとりでは行けない場所に


マガジンをフォローする

梶間和歌の出身地島根県とゆかりの深い隠岐後鳥羽院大賞和歌部門への応募経緯や、令和五年分の大会結果、そしてその後……noteのマガジンとして連載して参ります。
マガジンをフォローいただきますと、更新時に通知が行きます。こちらのフォローもよろしくお願いいたします。


和歌物語の維持メンバーになる

noteをはじめとした梶間和歌の和歌活動は、
メンバーシップ・チップ・寄付や有料コンテンツの購入などで支えてくださる皆様のお力で成り立っています。

お寄せいただいたご支援で生活を回しながら、和歌(特に京極派和歌)の発信をし、
また和歌にゆかりのある土地を旅してレポートを書いたり、歴史の勉強をしてエッセイを書いたりしてきました。
皆様のご支援があってこそ、多くの記事やコンテンツを無料または低価格で届けてこられましたし、これからも届け続けることができます。

「梶間和歌の活動や生き方に意義を感じている」
そして
「経済的に余裕がある」
という方には、この活動の維持メンバーとしてご参加いただけましたら幸いです。


noteのチップやメンバーシップなど、 ご無理のない形でお力添えください。

寄付という形に躊躇のお気持ちがありましたら、低価格のコンテンツのご購入という形でも等しく有難いです。

もちろん、あなたが作品や記事を読んでくださること、私の発信を受け取ってくださること、それ自体が私にとって大きな力。
経済的に余裕はないが価値や意義を感じている――そんな皆様からのスキやシェアなどにも、あらためて、心より感謝申し上げます。


皆様から頂いた支えを、これからも和歌をはじめとした人文知の発信という形で社会に還元してまいります。

今後とも、あなたはあなたの領分において、私は私の領分において、ともに世界を美しくしてゆきましょう。


この記事を書いた人

フォローはこちらから


いいなと思ったら応援しよう!

梶間和歌(令和の京極派) 応援ありがとうございます。頂いたサポートは、書籍代等、より充実した創作や勉強のために使わせていただきます!

この記事が参加している募集