縁を結び直す島根旅、益田編 ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~
梶間和歌「あの先生ももうおられないですか? えっと、英語の先生で、えーっと、えーっと」
元担任「誰だろう。女の先生? 」
梶間和歌「男性です。ちょっと背が低めで、強面で。何かのテストで"formal"の日本語訳を書く問題があったんですけど、『格式張った』と書くところを誰かが『格式バッタ』と書いたんですよ。その先生が『なんじゃこりゃ。新種のバッタか』とおっしゃったのをよく覚えています」
元担任「和歌さん、昔からこういう細かいとこ記憶力良かったよね」

隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式ツアーのあと、出身県である島根の各所を巡り旧交を温め、梶間和歌の旅の終着点は実家のある益田市です。
こちらでは母校と、縁のある喫茶店さんを訪れました。そのレポート記事になります。
日本で唯一の和歌の大会への応募経緯や大賞受賞までのプロセス、きゅうまんえん弱かかる表彰式ツアーに申し込むまでの葛藤などはこちらの連載をご覧くださいね。
隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
縁を結び直す島根旅、益田編 ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~
すっすごいものを頂いてしまった話
隠岐後鳥羽院和歌大賞表彰式ツアーの旅程を終え、本土境港(鳥取県)に戻り、松江市(島根県)に移動、その後各所にご挨拶に回りながら島根を横断したわけですが、
大雨の直撃する前日に滑り込みで実家に戻り、翌日の雨の一日は表彰式ツアーのレポート記事を書いていました。

そのさらに翌日はお天気も回復しそうだったので、決まった約束はなかったのですが原付で出掛けることに。
中学生のころに見つけたすてきな喫茶店が、十数年前でしたか、駅前開発で駅の反対側に移っていたのですが、そちらに久しぶりにお邪魔してきました。



顔を出すのもしばらくぶり、特に事前に連絡もしていなかったので、記憶より白髪の増えたママさんも目を丸くして喜んでくださいました。
ヤンデレだった中高生のころはたまにここ(前の駅前の店舗ですが)に来るのがほぼ唯一ほっとできる時間でして、
地元を出て大学生になり社会に出てからも、数年ごとに顔を出していたのでした。

後鳥羽院ゆかりの賞の話をしたり、和歌の話をしたりするなかで、ママさんがふと何かを思いついて……
中学生のころから通っていたお店のお母さんにご挨拶に行ったら、すごいものを頂いてしまった。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 3, 2024
東京に戻ったら撮影して自慢します。ふふふ。
壁に使えるフックを購入し、ようやく飾れました✨
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) March 25, 2025
松江の茶人で切り絵作家、金津滋さんの作品だそうで、地元の行きつけうつわさんのママさんに頂きました。#後鳥羽院 #金津滋 https://t.co/OqXJISNgtM pic.twitter.com/RMzziS3urz
松江の茶人で切り絵作家でいらっしゃる金津滋さんという方の、後鳥羽院の切り絵を頂きました!
なんと、こちら、
え、そちらは切り絵そのものだったりするんですか?すごい😍
— ✨ (@n6_x0) March 25, 2025
↓ これは資料館のチケットかリーフレット的な何か pic.twitter.com/veKW6NHePw
後鳥羽院資料館のチケットやリーフレットで使われているものの原本(? 原画? )に当たるもののようです……畏れ多い!
その後東京の自宅で、日々後鳥羽院に見守られながら詠歌、勉強しています。
ママさん、2020年に出版した私家版歌集『生殖の海』もご注文くださいました。
地元で1件歌集の予約が入ったので、久しぶりの発送準備。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 6, 2024
5年前の(いま振り返れば)未熟なものだけど、なんにしてもうれしい。
お詠みして書き込んだサイン代わりの和歌、今回も撮影を忘れて封をしてしまいました。
歌集にご興味のあります方はこちらから。https://t.co/VDKsIpPg2G
島根県益田市のぎゃらりーうつわさんに行くと梶間和歌の歌集があります!

ダンシャセイリの結果
そちらでふと実家の家族の断捨離の話になり、
処分しようとしている食器のうち、うつわさんの雰囲気に合いそうなものを今度持ってきます、ということになりました。
そのため2日後にもまたうつわさんに。
その日はもともと母校に行く約束をしていたので、その前に食器を抱えてお邪魔しました。
実家で使っていた(または眠っていた)食器が大好きな喫茶店で再生するなんて、夢みたいです。

母校でのアポまで少し時間があったのでまたコーヒーを頂いていたら、常連さんがいらして、ママさんにご紹介いただきました。
郷土史家さんというのかな? そう言うと「そんなんじゃない」と謙遜なさるかもしれませんが、いろいろと思いを持って活動しておられるおじさまと楽しくおしゃべりして。
おじさまには東京に戻ったあとお便り差し上げましたが、お返事に「うつわさんにあるあなたの歌集をいま読んでいます」とありました。うれしい。
お会計しようとすると、先ほどお渡しした食器の一部がもう使われているではありませんか。感動♡
ほかにも遠方の友人たちに半分ぐらいもらわれてゆきました。ご縁ってすてきですね。祖母も喜んでいました。
祖母の「ダンシャセイリ」の結果、いろいろ出てきた食器が、友人たちのもとに次々と旅立つことになりました✨
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 3, 2024
田舎の家は宝の持ち腐れしがち。
私も一部もらいます。 https://t.co/exwWBGW6P1
世界は狭いな本当に
その後母校の高校に挨拶に行き、こちらも白髪の増えた恩師とたくさんおしゃべりしてきました。
事前句
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 8, 2024
秋寒し船は澪(みを)引く島の朝 平選2票
秋晴れや高速船の水飛沫
行く秋や白髪たくはへ笑む恩師 平選1票
赤んぼにやたら好かれて秋の果て 平選1票
席題「手土産」
濡れて散る紅葉の淵に菓子選ぶ#三鷹駅前のびのび句会 2024/11#haiku #俳句 pic.twitter.com/4DYBwMvaR4
(白髪の増えた恩師の句。その上の2句は隠岐での風景から着想しました)
いまいらっしゃるのは私の在学中にはおられなかった先生がほとんどで、職員室にうかがってもほぼ初対面。
たまたま「家はどのへんで、小学校はどこどこで」と話していたら、たったいま紹介された先生について「○○先生も同じ小学校よね」「あれ、もしかして妹の同級生……? 」と、びっくりするようなつながりが!
ご姉妹もかなり珍しい姓なのですが、姓が変わっておられたので私のほうでは気づかず、先生のほうが(私の顔? 本名の珍しい姓? から)気づいてくださいました。
また別のお若い先生は柔道部、小中はどこどこだったとかで……こちらはなんと、私のふたいとこのお兄さんに柔道を習っていたとのことでした。
彼の娘さんが柔道の世界ジュニアの銀や銅を取っているのですが、その先生は同じ道場仲間だとか。
田舎なのである程度想定内とはいえ、世界は本当に狭いです!
競馬トラックマンの叔父、元天才てれびくんテレビ戦士の従弟に続き、柔道の世界ジュニア銀や銅のメダリストであるふた従兄の娘ちゃんまでWikipediaの住人であることに気づいた秋の日。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
それらに「歌人の梶間和歌は姪である、従妹である」などの一文が追加されるのはまだだろうか。

音楽なんて食えないと和歌詠みが言うでない
そうそう、前述のうつわさんで、母校の先輩がよく帰省しライブをしていると聞いていたのですが、
母校でも学園祭でワンマンライブをしているとかで、元担任の口からたまたま同じお名前が出て。
気になったのでYouTubeで調べ、東京に戻ってすぐにワンマンライブがあったのでそちらにも伺ってしまいました。
透明感のあるお声とすべらないトークが魅力的な尾上明範さんです。
高校の先輩のライブなう。#ただし初対面 #美声 https://t.co/jcCmJPCxx3
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 30, 2024
私のお気に入り。
私の2学年上なので、尾上さんが3年生の時に私が入学した計算になるようです。
教室のある棟が別だったので在学中の接点はありませんでしたが、20年以上経ってこうして結ばれる(結び直される)ご縁もあるのですね。

同じ校舎で過ごした先輩が同じように上京し、決して楽ではない道でがんばっておられる。
和歌をやっている私の言うことでもありませんが、音楽なんて、ほんと、食えないじゃないですか……基本的には。
20代とかならまだ夢を追ってバイトしながら……などなど、あり得ますけれど、梶間の2歳上ですよ、計算してみてください。
その年齢まで音楽でご自身の人生を切り拓いておられるというのは、並大抵のことではないと思います。尊敬しかありません。
ライブに行ったり、また益田市のうつわさんを含むいろいろな場所でのライブをInstagramの配信で見たりして、
大勢のお客さんと深い絆を育みながら真摯に着実に活動を続けておられるご様子が拝察されました。
私も、まあ常識的に考えて人が選ばないし、成り立つとも思われないような道を、確信をもって進み続けていますが、成り立たないはずのこの生き方を成り立たせてくれた立役者が大勢いるわけで。
もちろん私の意志がなければ誰も私を助けることはできないのですが、私の意志だけでここまで来たわけではないということを改めて、しみじみと噛み締めています。この旅も。心から、ありがとうございます。

ママさん、元担任、高校の先輩……といろいろな方面から励まされ、刺激を頂き、いったん自宅に戻って……この日の夕方の飛行機で東京に帰ることになるのですが、そちらはまた次の記事で。
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連載 和歌への情熱で道を拓く
1記事目:隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯 ~和歌への情熱で道を拓く~
2記事目:挑戦2年目の転機 ~和歌への情熱で道を拓く~
3記事目:アルバイトでの成長と可能性 ~和歌への情熱で道を拓く~
4記事目:信念で詠み上げた作品の行方 ~和歌への情熱で道を拓く~
5記事目:大賞受賞、そして立ちはだかる壁 ~和歌への情熱で道を拓く~
6記事目:元ホームレス、和歌にフルベットして ~和歌への情熱で道を拓く~
7記事目:友情と応援の表彰式チケット ~和歌への情熱で道を拓く~
8記事目:終わらぬ挑戦、広がる波紋 ~和歌への情熱で道を拓く~
連載 隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
9記事目:縁を結び直す島根旅、益田編【イマココ】
10記事目:黒歴史生産装置が、和歌で輝くまで
11記事目:ひとりでは行けない場所に
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梶間和歌の出身地島根県とゆかりの深い隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯や、令和五年分の大会結果、そしてその後……noteのマガジンとして連載して参ります。
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この記事を書いた人


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