祈年祭に寄せて ~隠岐神社奉納和歌10首~
島根県の離島、隠岐郡海士町は隠岐神社様のお向かいにある後鳥羽院資料館様。
こちらより、昨年末「新年の幸せをご神前で祈願していただくのに奉納する歌を募集します」というご案内がありました。
【令和7年12月31日23:59まで】
— 隠岐後鳥羽院大賞 (@gotobaintaisho) December 8, 2025
【題:故郷】
後鳥羽院大賞は無事に選考まで終えましたが、海士町ではまだまだ年末まで詩歌を募集しています!!
今年も新年隠岐神社奉納詩歌の募集が開始されました。
後鳥羽院に詩歌をお届けし、新年の幸を隠岐神社で祈願していただきます。
こちらの奉納も2月の祈年祭にて無事終えられたようで、先日noteにその様子が公開されました。
なんと、記事内で梶間和歌の奉納和歌と、令和5年度の隠岐後鳥羽院和歌大賞にて古事記編纂1300年記念大賞を頂いた和歌のご紹介まで……。
大変恐縮ですし、うれしさのかぎりです。
これからも微力ながら海士町や後鳥羽院、隠岐後鳥羽院和歌大賞など、広めるお手伝いをさせていただけたらと思います。
同じ記事で紹介されている呉竹さんは、Xで診断メーカー「題詠道標」を作ってくださった和歌詠みさんですね。
いつも豊かに詠作なさるご様子をX上で拝見しております。特に述懐など雑の歌がお得意でいらっしゃいます。
私も、「和歌の題詠道標」記事でもお世話になっておりますし、心から尊敬する和歌詠み仲間さんです。いつかお会いできるかな。
同じ記事で並んで紹介されるなんて、思いがけず、うれしかったです。
また、短歌部門の応募者、牧野稔様……このお名前は、見覚えがあるぞ!
隠岐後鳥羽院大賞の事務局様でいらっしゃいましたか。
今後もお世話になります。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
さて、上掲の記事でも梶間和歌の奉納和歌は紹介いただいておりますが、
アーカイブがてら、私自身の記事でもこの際応募した「故郷」の和歌をご紹介します。
梶間和歌と海士町の関わりについてはこちらのマガジンをご参照ください。
祈年祭に寄せて ~隠岐神社奉納和歌10首~
故郷とは
隠岐桜風社・後鳥羽院資料館の和歌友、有泉さんも書いておられるように、
和歌で「故郷」というと
昔かかわりがあったけれども、今は、もう過去のことになってしまった里
という意に尽きるといってよい。
つまり、
1.自分が昔から住んでいた里
2.自分が昔から関わりを持っていた里
3.昔都のあった場所(古都)
という意味になります。
統計を取ったわけではありませんが、体感では3で詠まれることが多いかなという印象です。
募集期間がちょっと慌ただしいころでしたので、既発表作品可というお言葉に甘え、2024年と25年に詠んだ「故郷」の和歌を10首投稿しました。
「和歌の推敲記」や「和歌の題詠道標」でお目にかけた歌も混ざっています。
奉納も無事なされたようですので、こちらに公開いたします。お楽しみください。
隠岐神社奉納和歌10首
うすぐもる夕べ木の芽もはるさめのふるさと寂びて花のみぞまつ
人とはぬ夕山かげのふるさとにひとりや来鳴くほとゝぎす哉
野の末のすゑまでひとつ白妙にふるさと寒し雪の朝明け
朝影にそともの山もひかりみちて煙さびしき雪のふるさと
霞ふかき春雨の庭に曇り来ぬふるさと寒き入相の声
月影か雪か匂へる霞かと花に分け入る夜半のふるさと
見ぬ世にも思はざらめや入相の鐘に散りゆく花のふるさと
雁が音も朝日に匂ふ花影も遠くなりけり志賀のふるさと
あきはつる比のふるさと虫の音もよわりて月ぞかたぶきにける
とふ人は花のもとだにあらぬ世に草かれがれの冬のふるさと
和歌をお詠みになる方の参考・刺激になりましたら幸いです。
公式様による記事の再掲
このたびもお世話になりましたが、また夏越の祓のタイミングで奉納和歌の募集があるとのこと。
楽しみにしております。
遠方に住んでいても後鳥羽院や海士町と関わる機会の持てる昨今、本当に有難いです。
これからもなるべく年1回は来島できるよう(=隠岐後鳥羽院和歌大賞で入賞・入選するよう)がんばりますが、そうでない期間も文明の利器・インターネットを駆使して関わってゆけたらうれしいです。
※本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
梶間和歌の歌を読む
海士町関連の記事を読む
梶間和歌の出身地島根県とゆかりの深い隠岐後鳥羽院和歌大賞、こちらへの応募経緯や、令和5年分の大会結果(大事件)、そしてその後……noteマガジンにて連載中です。
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