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鎌倉最古の文化財【ホテルニューカマクラ】に泊まったレポ。 鶴は病みき、芥川龍之介自死の前の避暑地。

鎌倉最古のホテルとされ、鎌倉市景観重要建築物であるホテルニューカマクラ。

Hotel New Kamakuraの公式サイトには「派手なサービスや伝をすることもなく、ただひたすらおっとりと永い年月を刻んできたこの素泊りホテル」と書いてあるが、実際に、あまりSNS上で見ない、ような気がする。インスタ映えの豪奢な感じでもないし、サービス(風呂やアメニティ)もかなり簡素だ。食事があるタイプの宿でもないので、外食か買ったものを持ち込んで共同キッチンでの調理になる。

それでもとてもよかった。芥川龍之介がすきなのでそこから知り、一度泊ってみたいと前から思っていて、よい夜と清々しい朝を過ごせたと思う。

部屋は「さくら」を選んだ。桜色のカーテンがかかり、綺羅綺羅のシャンデリア、窓を開ければ庭の桜の木がすぐ下の位置なので、春には満開の桃色の景色の部屋。今回は桜にはまだ早い梅の季節だが、鎌倉といえば海辺での桜貝拾いのイメージもあり、中高一貫女子高からの親友との二人旅ということもあり、なんとなくこの部屋を選んだ。お姫様の寝室というにはシンプルめだが、よいところのお嬢さんのお部屋という感じで素敵。朝にうつらうつらしていたら小鳥の声がした。
以下に軽くまとめます。


資料一覧

1924年より、100年の歴史。
鎌倉文士が集う場所。
芥川龍之介と岡本かの子はこの場所で偶然のひと夏を過ごした。
岡本かの子(小説家、歌人、研究家。岡本太郎の母)
「この鶴も、病んではかない運命の岸を辿るか。」

岡本かの子は芥川龍之介を鶴として、デビュー作『鶴は病みき』の中に上記のように書いている。
芥川龍之介は睡眠薬の多量摂取で自殺したとされるが、晩年の日記内に岡本かの子を以下と記した。

「自分の知る女人の中の誰よりも優しく聡明な女」
日本の西洋建築がクラシックからモダンに移行する際の様式。
鎌倉でもっとも古いホテルなのではないか。
鎌倉市景観重要建築物
駅から徒歩一分にみたず、西口の顔の建築である。
鎌倉で最初のホテル跡。大正天皇のご生母のお手植えの月桂樹。
月桂樹。

館内撮影

受付で「扉が開いている部屋は自由に室内も撮ってよい」と言っていただいたので、泊まった部屋以外も撮らせてもらった。
朝、崩れた寝具や雑に開けたカーテンをなおすこともなく無造作に撮った写真も載せるが、桜色のととのった空間と生活感がまじってかえっていいなとしてしまう。親友が部屋の大きな鏡の前で化粧するのを眺めて、ああいいなと思った。友人は出会ったときからずっと素敵なお嬢さんで、この部屋もよく似合う。私一人だったらすこし気後れしてこの可愛らしい部屋を選ばなかったかもしれないし、ありがとう。
個人的には、まるい球の灯が連なる二階の赤絨毯の廊下、その奥の白いレースのかけられた一人掛けのソファの景色がすきだった、のでたくさん撮った。


鎌倉彫

ニューカマクラホテルの、領収書をいただいたときに、渡されたトレイが赤の漆で華やかな牡丹紋様だった。素敵だなと思って撮影記録しておいたのだが、チェックインで荷物を預けた後ふらふらした駅前の掲示板で、これが『鎌倉彫』という伝統的工芸品だったと知る。寡聞にして知らず。
素敵だったので、下記に鎌倉彫に関する撮影写真をおまけにつけてこの投稿は終わります。

駅前掲示板。
今回時間がなくて行けなかったが、資料館のチラシだけ貰ってきた。
ふむふむ。非常に綺麗にまとめられたミニ冊子。
無料でいただけるなんて有り難い。
鎌倉彫の体験教室もあるんだ!
鎌倉駅から江ノ電に乗る際のホームの展示。
端正な彫り。
素晴らしい!雲間から龍の体が覗く。
厚みのある彫り。
椿のぽってりした花びら、雄蕊の重なり。
鎌倉彫の良さが出る紋様。
鶴岡八幡宮に向かうまでの、パティスリー、和菓子屋、工芸品屋が連なる道にて鎌倉彫の販売店も2.3店見ました。
気に入った手鏡や器は五万円とかで手が出なかったが、数千円からも出てるのでおすすめです。



以上!

下記に過去の文豪関連投稿を載せます。おしまい。


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