Claude Artifactsの使い方|無料で図解も表も公開リンク化

こんにちは、ITとAIの相談役・わたぬきです。ふだんはココナラで、「AIやITのこと、誰に聞けばいいか分からない」というご相談を個別にお受けしています。
AIにいい答えを出してもらったのに、そこからExcelに貼り直し、罫線を引き、体裁を整えて30分。心当たり、ありませんか。
この記事では、Claudeの「Artifacts(アーティファクト)」を使って、図・表・文書を最初から人に見せられる形で作らせる方法をまとめます。
無料で使えるのか、設定はどこか、作ったものをどう渡すのか。そして無料の限界がどこにあるのかまで、正直に書きます。
コピペして整え直す時間が、まるごと消える
ゴールの絵から先に置きます。
「この業務の流れをフローチャートにして」と頼む。数十秒後、チャットの右側に図そのものが開きます。図の説明文ではなく、図です。
見ながら「この分岐は2つに分けて」と伝えると、その図が更新される。仕上がったら公開リンクを1本作って、同僚に送る。
これで終わりです。PowerPointは一度も開いていません。
私は、AIを使っていていちばんもったいないのは、答えが出たあとの「整え直す時間」だと思っています。中身はもうできているのに、見せられる形にするためだけに時間が溶ける。
その工程を丸ごと省くための機能が、Artifactsです。
AIの答えは、そのままでは人に見せられない
理由はシンプルで、チャットという形式そのものにあります。
チャットの返答は「吹き出し」です。吹き出しは会話の記録であって、成果物ではありません。
だから、こういうことが起きます。
表を頼むと、記号で組まれた表がテキストで返ってくる。貼り付けると崩れる
図を頼むと、「まず①が…次に②が…」という図の説明文が返ってくる
案内文を頼むと、前後に「承知しました」「いかがでしょうか」が付いてくる
そのまま同僚に転送できる形ではないんですよね。だから毎回、人間が最後の整形係をやることになります。
そうは言っても、「指示を工夫すれば、そのまま使える形で出せるのでは」と思うかもしれません。
たしかに前置きを省かせることはできます。ただ、返ってくるものが会話の一部であるという前提は変わりません。
工夫すべきは指示ではなく、出力の受け皿のほうだと私は考えています。
整え直しを毎回続けると、AIの出番が減っていく
不安を煽るつもりはないので、静かに書きます。
整形の手間が毎回かかると、人は無意識に使い分けを始めます。人に見せる予定があるものは、最初からAIに頼まなくなるんです。
自分用のメモや下調べにだけ使い、資料づくりは今までどおり手で進める。そうやってAIの守備範囲が、じわじわ狭くなっていきます。
私が惜しいと思うのは、これが能力の問題でも指示の下手さでもないことです。出口の形が合っていないだけ。
しかもその出口は、設定を1つ入れるだけで変わります。
Artifacts(アーティファクト)とは何か、無料で使えるのか
Artifactsは、Claudeの返答とは別枠で、独立した1個の成果物を作る機能です。
公式ヘルプでは「substantial, standalone content(まとまった、単体で成立するコンテンツ)」と説明されています。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「What are Artifacts and how do I use them?」)
作れるものとして公式に挙がっているのは、次の6種類です(出典: 同上)。
文書(Markdown/プレーンテキスト)
コードの断片
1ページのHTMLサイト
SVG画像(拡大しても粗くならない画像形式)
図解・フローチャート
操作できるReactコンポーネント(ボタンを押すと動く、小さな画面のこと)
いちばん下の項目だけ言葉が難しいので補足すると、要するに「触れる簡単なツール」です。入力欄と計算ボタンが付いた見積りシートのようなものを、その場で作らせることができます。
なお、公式の一覧に「表」という項目は独立して存在しません。私の理解では、表は文書(Markdown)の中身として作られるものです。ここは公式の記載ではなく、私の読み方として受け取ってください。
気になるのは、無料で使えるかどうかですよね
結論を書きます。無料プランで使えます。
Claudeの料金比較ページには「Artifacts」が項目として並んでおり、Free・Pro・Maxのすべてに対応と明記されています(出典: Claude 料金ページ)。
さらに、作ったものを公開する機能についても「Publishing(Free, Pro, Max)」と、無料プランが名指しで書かれています。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「Discovering, publishing, customizing, and sharing artifacts」)
私は「無料で使えます」と書くときはかなり慎重になるほうですが、今回は2つの公式ページで確認できたので言い切ります。
言語については、Claudeの表示言語を日本語に切り替える方法が公式ヘルプに用意されています。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「How to use Claude in your preferred language」)
ただし、Artifacts機能そのものの日本語対応について書かれた一文は見つけられませんでした。分からないことは、分からないと書いておきます。
この記事の内容は2026年8月時点で公式ヘルプと料金ページを確認したものです。設定の名前は変わることがあるので、文言が少し違っていても、同じ役割の場所を探せば大丈夫です。
これは「文章を直す」機能ではありません
ひとつだけ、はっきり切り分けておきます。
書きかけの案内文や提案書を開いて、気になる段落だけ手直しして仕上げたい。その用途なら、GeminiのCanvasのほうが向いています。やり方はGemini Canvasの使い方|無料で文章を部分だけ直す方法にまとめました。
Artifactsが強いのは、そこではありません。文章以外のもの——図・表・1枚もの・簡単なツール——を、渡せる形の塊として作らせるところです。
似た画面に見えて、狙っている仕事が違います。ここを混ぜると「どっちを使えばいいのか分からない」で止まってしまうので、先に線を引いておきます。

最初の関門は、設定をオンにするところ
ここは隠さずに書きます。Artifactsは、設定を1つオンにしないと使えません。
「頼んでみたけど、ふつうに文章で返ってきた」という場合、たいていここが原因です。手順はこうなっています(出典: Anthropic公式ヘルプ「What are Artifacts and how do I use them?」)。
画面の左下にある自分の名前(またはイニシャル)をクリックする
Settings(設定)を開き、Capabilitiesの項目へ進む
「Code execution and file creation」をオンにする
正直、この項目名はかなり分かりにくいと思っています。日本語にすると「コードの実行とファイルの作成」で、図や表を作りたい人が探す言葉ではありません。
でも、Artifactsの入口はここです。名前で探さず、場所で覚えてしまうのが早いと思います。
オンにしたあとは、ふつうに頼むだけ
設定さえ済めば、あとは特別な操作はありません。「〜を作って」と頼めば、必要に応じて右側にパネルが開き、その中に成果物が出てきます。
そこから先は、チャット欄で「色を変えて」「1行足して」と伝えるだけ。会話しながら、右側の成果物だけが更新されていきます。
作ったものは消えません。サイドバーに「Artifacts」というセクションがあり、これまで作ったものに一覧でアクセスできます(出典: 同上)。
昨日作った表を探して、今日の会議用に数字だけ差し替える。この探しやすさは、地味ですがかなり効きます。

何を作らせるか、頼み方はこの3つの型で足ります
機能が分かっても、何を頼めばいいかで手が止まりますよね。私がよく使うのは、次の3つです。
1. 頭の中の流れを、図にしてもらう型
弊社の請求書発行から入金確認までの流れを、フローチャートにしてください。担当が変わる箇所は分かるようにしてください。
業務の説明は、文章にすると読まれません。図にすると1秒で伝わります。
私は、この用途がArtifactsのいちばんおいしい使い方だと思っています。作図ソフトを開いて四角と矢印を並べる作業は、いくら慣れても15分は溶けるので。
2. 散らばった情報を、比べる表にしてもらう型
3社の見積り内容を、価格・納期・サポート範囲・解約条件の4項目で表にしてください。
ここでのコツは、比べる観点を自分で指定することです。「比較して」とだけ頼むと、各社の特徴が順番に並ぶだけで終わります。
観点を決めるのは人間の仕事、並べるのは機械の仕事。この分担がいちばん噛み合います。
3. 配れる1枚ものにしてもらう型
この内容を、社内に配る1ページの案内として作ってください。見出しと箇条書きで、ひと目で分かる形にしてください。
「1ページのHTMLサイト」まで指定すれば、そのまま公開リンクにできる形で出てきます。
社内向けのお知らせ、手順書、イベントの案内。このあたりは、資料を作るより速いです。
頼むときは、最初に「形」を伝える
3つの型に共通するコツを、ひとつだけ。
依頼文の中に「表にして」「フローチャートにして」「1ページの案内にして」と、完成形の名前を入れてください。 これがないと、ふつうの文章で返ってきます。
内容の説明を先に長々と書いて、形の指定を忘れる。これがいちばん多いつまずき方です。中身より先に、形。順番はこれで覚えておくと外しません。
ちなみに、「うちの業務だと何を図にすれば効くのか」を一緒に洗い出すお手伝いもしています。手順は分かったけれど題材が決まらない、というときはココナラのわたぬきのページからどうぞ。見積り・ご相談は無料です。
作ったものは、公開リンクにして人に渡せる
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
作ったartifactは、メニューから「Publish(公開)」を選ぶと公開リンクが生成され、そのリンクから誰でもアクセスできるようになります。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「Discovering, publishing, customizing, and sharing artifacts」)
冒頭に書いたとおり、これはFree・Pro・Maxのいずれのプランでも使えると明記されています(出典: 同上)。
つまり、こうなります。頼む、出てくる、公開する、リンクを送る。ファイルを書き出す工程が、ひとつも挟まりません。
私は、Artifactsが他のAIの編集画面と決定的に違うのはこの一点だと思っています。作業台で終わらず、配れるところまで地続きになっている。
自社サイトやブログに埋め込むこともできる
さらに「Get embed code」を選ぶと、他のサイトに埋め込むためのコードが取得できます(出典: 同上)。
ひとつ条件があって、埋め込み先のドメイン(サイトのアドレス)を、許可ドメインの欄に指定する必要があります(出典: 同上)。誰でもどこにでも貼れる仕組みではない、ということです。
自分のサイトに簡単な料金シミュレーターを置く、といった使い方がここで見えてきます。小さな事業をひとりで回している方には、ここがかなり効くはずです。
公開されたものを、土台にして作り直せる
もうひとつ。誰かが公開したartifactをもとに、自分用に作り直すこともできます。これもFree・Pro・Maxで利用可能と明記されています(出典: 同上)。
ゼロから頼むより、動いているものを触って直すほうが速い場面は多いですよね。

公開リンクについて、私が決めているルール
便利な機能ほど、線引きを先に決めておいたほうがいいと思っています。
公式の記載を、もう一度そのまま置きます。公開すると、そのリンクを知っている人なら誰でもアクセスできる状態になります。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「Discovering, publishing, customizing, and sharing artifacts」)
閲覧できる人を「この3人だけ」と指定する仕組みではない、ということです。
ここから先は、私の判断として読んでください。公式が禁止している話ではありません。
私は、社内資料や個人情報を含むものを公開リンクにはしません。
理由は単純で、リンクは転送されるからです。送った相手が親切心で別の誰かに回した瞬間、その先はもう追えません。悪意がなくても起こります。
判断はこの1問で足ります。「これが自分の管理外に出ても、困らないか」。少しでも引っかかったら公開しない、でいいと思っています。
具体的には、取引先名・個人名・金額・未公表の日程。このあたりが入っているなら、伏せてから作り直します。
そして、見せたい相手が1人か2人なら、そもそも公開リンクを作る必要はありません。画面を一緒に見ながら説明するほうが速いことも多いです。
ぶっちゃけ、公開が要る場面はそこまで多くありません。「配る予定があるから公開する」であって、「作ったから公開する」ではない。この順番だけ守れば、事故はほぼ防げます。
無料でどこまでできるか、正直に書いておきます
いいことばかり書いても判断材料にならないので、制約も並べます。
1. 永続ストレージはPro以上、無料では公開までデータを保てない
データを保存しておくタイプの機能(永続ストレージ)は、Pro・Max・Team・Enterpriseのプランでのみ提供されています。
(出典: Anthropic公式ヘルプ「What are Artifacts and how do I use them?」)
さらに、開発・テスト中は「公開するまでストレージ操作は成立しない」とも明記されています(出典: 同上)。
言い換えると、入力した内容を覚えておく小さなツールを作ろうとすると、無料では途中で引っかかります。
ただし、この記事で扱ってきた図・表・文書・1ページの案内であれば、ここは関係ありません。作って、公開して、渡す。この流れは無料のまま通ります。
2. 公開を取り消すと、保存データは完全に消える
「Unpublish(公開停止)」を行うと、そのartifactに紐づく保存データは完全に削除され、元に戻せません(出典: 同上)。
公開をやめる操作は、「非表示にする」ではなく「消す」に近い、と理解しておいたほうが安全です。
中身をあとで使う予定があるなら、公開を止める前に手元へ控えを取っておく。私はここだけは必ずやります。
3. スマホには、専用のArtifacts一覧が今のところない
ファイルを作る機能自体はiOS・Androidでも対応しています(出典: Anthropic公式ヘルプ「Create and edit files with Claude」)。
一方で、サイドバーにある専用の「Artifacts」タブは、現状スマホには用意されていません。
作るのも見返すのもパソコンで、スマホは確認用。この割り切りが現実的だと思っています。
4. 回数の上限は、確認できませんでした
「無料だと1日に何個まで作れるのか」「いくつまで保存できるのか」という数値の上限については、公式ページに記載を見つけられませんでした。
推測の数字を書いても判断材料にはならないので、ここは空欄のままにしておきます。
持たせる・読ませる・作らせる、Claudeはこの3つで整理する
Claudeについて書くのはこれで3本目なので、ここで整理しておきます。私は、Claudeの使い方は動詞3つで覚えるのがいちばん早いと思っています。
持たせる: 会社の前提や書き方のルールを渡しておき、毎回説明せずに使う
読ませる: 手元の資料やPDFを渡して、中身について質問する
作らせる: 図・表・文書を、渡せる形の成果物として出させる(この記事)
前提を持たせるやり方は、Claudeのプロジェクト機能の使い方にまとめています。毎回同じ説明を打ち直している方は、そこから始めるのがおすすめです。
順番にも意見があります。持たせる → 読ませる → 作らせるの順が、いちばん失敗しません。
前提を持たせずに図を作らせると、一般論の図が出てきます。資料を読ませずに表を作らせると、こちらが口頭で説明した範囲の表にしかなりません。
材料を先に渡してから、形を指定する。この順番を守るだけで、出てくるものの質がはっきり変わります。
最初の1枚は、今日の会議で使うあの表がいい
最後に、やることを1つだけ決めましょう。
まず設定です。左下の自分の名前からSettings、Capabilities、「Code execution and file creation」をオン。ここまでで1分もかかりません。
そのうえで、今週すでに作る予定のあるものをひとつ選びます。比較表でも、業務の流れ図でも、社内向けの案内でも構いません。
依頼文の最後に、完成形の名前を足すだけです。
〜を、比べる表として作ってください。
右側にパネルが開いた瞬間、「AIに頼む」の意味が少し変わって見えるはずです。コピペして整え直す30分は、そこで終わりにしてしまいましょう。
同じClaudeでも、手元の資料を渡して読ませる使い方は別にまとめています。作らせる前の材料集めは、こちらが速いです。
☁️ わたぬきに直接相談してみる
「機能は分かった。でも、うちの仕事で何を図にすれば効くんだろう」。そこで止まってしまう方は、本当に多いです。その題材選びから一緒に決めるのが、私の仕事です。
生成AIなんでも相談・導入サポート(¥10,000〜)
お見積り・ご相談は無料。「これって頼めるの?」の段階でも大歓迎です
押し売りは絶対にしません。相談だけで解決したら、それがいちばんです
参考にした情報
いずれも2026年8月時点で確認したものです。
What are Artifacts and how do I use them?|Anthropic 公式ヘルプ
https://support.claude.com/en/articles/9487310-what-are-artifacts-and-how-do-i-use-them
Discovering, publishing, customizing, and sharing artifacts|Anthropic 公式ヘルプ
https://support.claude.com/en/articles/9547008-discovering-publishing-customizing-and-sharing-artifacts
Create and edit files with Claude|Anthropic 公式ヘルプ
https://support.claude.com/en/articles/12111783-create-and-edit-files-with-claude
How to use Claude in your preferred language|Anthropic 公式ヘルプ
https://support.claude.com/en/articles/10769299-how-to-use-claude-in-your-preferred-language
Claude 料金ページ(プラン別の機能比較表)
https://claude.com/pricing
※ Claudeの仕様・画面の文言は変更されることがあります。実際にお使いになる際は、上記のリンク先で最新の情報をご確認ください。
