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ChatGPT初心者向け。頼み方を変える3つのコツ

こんにちは、ITとAIの相談役・わたぬきです。ふだんはココナラで、「AIやITのこと、誰に聞けばいいか分からない」というご相談を個別にお受けしています。

「ChatGPT、使ってみたけど、なんか答えがイマイチで…」

ご相談で、本当によく聞く言葉です。そしてお話をうかがうと、原因はだいたいAIの性能ではなく、頼み方にあります。今日は、頼み方をちょっと変えるだけで答えが見違える、3つのコツを紹介します。すべてビフォー・アフターの実例と、コピペで使える文例つきです。

正直に言うと、相談役として日々いろいろな悩みをうかがう中で、この3つさえ押さえれば「AIの答えがイマイチ」の8割は解決すると私は感じています。難しい理屈は不要です。今日から使える型だけをまとめました。

プロンプトとは?「AIへのお願い文」のこと

AIへの頼み方・指示文のことを、「プロンプト」と呼びます。難しそうな響きですが、要するに「お願いの文章」のこと。特別な記号やコードは必要なく、ふだん使っている日本語で大丈夫です。

私は相談の場で、「プロンプト」という言葉自体をあえて使わないようにしています。「お願いの文章」と言い換えるだけで、身構えていた方の肩の力がふっと抜けるのを何度も見てきたからです。呼び方が変わるだけで、心理的なハードルはここまで下がります。

このあと紹介する3つのコツは、すべて「お願いの文章=プロンプト」の書き方の工夫です。専門用語は今日はこれで最後にします。

コツ1:「誰向けか・何に使うか」を伝える

人に頼みごとをするとき、私たちは自然と背景を説明します。AIにも同じことをするだけで、精度は大きく変わります。私はこのコツを、3つの中でいちばん効果が大きいものだと考えています。理由は単純で、AIは背景を伝えない限り、勝手に「平均的な誰か」に向けた「平均的な答え」を選びに行くからです。

ビフォー/アフター例1

ビフォー(ありがちな頼み方)

新商品の紹介文を書いて

これだと、AIは「誰に向けた、どんな場面の文章か」を勝手に想像して書きます。当たればいいですが、だいたい外れます。

アフター

あなたはお菓子店のスタッフです。常連のお客様向けメルマガに載せる、新作クッキーの紹介文を150字程度で書いてください。親しみやすく、押し売り感のないトーンでお願いします。

「誰として書くか」「誰が読むか」「どこに載るか」「長さ」「トーン」。この5点が入ると、直しがほとんどいらない文章が返ってきやすくなります。

ビフォー/アフター例2

もう一つ、社内向けの例も見てみます。

ビフォー

会議の議事録をまとめて

アフター

あなたは私の秘書です。以下の会議メモを、部長への報告用に整理してください。読み手は会議に出ていない前提で、専門用語には簡単な補足をつけてください。

同じ「まとめて」でも、読み手が「会議に出ていた人」なのか「出ていない人」なのかで、必要な補足の量はまったく違います。ここを伝えないと、AIはどちらか一方に賭けるしかありません。

うまくいかない典型パターン

背景を伝えたつもりで、実は伝わっていないケースもよくあります。多いのは、「丁寧に」「わかりやすく」だけを付け足して満足してしまうパターンです。これは実は背景ではなく、単なる感想に近い言葉です。「誰にとって」わかりやすいのかが抜けているので、AIは判断のしようがありません。

そうは言っても、毎回5点をきっちり書くのは面倒だと思うかもしれません。私も全部を毎回書けとは思っていません。まずは「誰向けか」の1点だけ足す。これだけで体感は変わります。

コピペ用テンプレ

あなたは[役割]です。[読者]向けの[用途]として、[内容]を[文字数]程度で書いてください。トーンは[例:丁寧、カジュアル、親しみやすく]でお願いします。

[ ]の中を埋めるだけで使えます。全部埋まらない項目は、飛ばしてしまって構いません。

コツ2: 出力の「形」を先に指定する

AIの答えが長すぎて読む気が失せる…というのも定番のお悩みです。これは、欲しい形を先に伝えることで解決します。形の主導権は、こちらが握っていい。私はこれを、相談のたびにいちばん強調しているポイントです。

ビフォー/アフター例1

ビフォー

この文章を要約して

アフター

この文章を、次の形式で要約してください。
・結論(1行)
・理由や背景(箇条書きで3点まで)
・私が次にやるべきこと(あれば1行)

同じ「要約して」でも、形を指定すると、そのまま報告やメモに貼れる答えが返ってきます。

ビフォー/アフター例2

逆に、箇条書きにしてほしくない場面もあります。

ビフォー

このお詫びメールを短くして

アフター

このお詫びメールを、箇条書きは使わず、話し言葉に近いトーンで3行程度に短くしてください。

「短く」だけだと、AIはよく箇条書きに逃げます。構造化したがるのはAIのクセのようなもので、これ自体は悪いことではありません。ただ、お詫びメールを箇条書きで送る人はいませんよね。形の指定がないと、場にそぐわない答えが返ってくることがある、という話です。

実際の画面での操作の流れ

やることはシンプルです。まず結論だけ聞いて、形が気に入らなければ「箇条書きではなく地の文で」のように送り直す。返ってきた答えをコピーして、そのまま貼るか、貼ってから微調整するか。ここまでで大抵は完結します。往復を怖がる必要はありません。

コツ3: 一発で決めようとせず、「続きの会話」で直す

AIとのやりとりは、一問一答ではなく会話。ここ、けっこう見落とされがちです。最初の答えが70点なら、捨てて書き直すのではなく、続けて注文をつければいい。私はこの発想の転換が、3つの中でいちばん時短につながると考えています。

ビフォー/アフター例1

ビフォー(もったいない使い方)

最初の答えが微妙 → 画面を閉じる。または、最初の質問文をゼロから練り直す。

アフター(続けてこう送る)

いい感じです。ただ、もう少し柔らかい言い方にして、文字数は半分にしてください。

2番目の案の方向性で、別のパターンを3つください。

専門用語を使わずに、中学生にも分かる言葉で言い換えてください。

一往復目は「たたき台を出してもらうターン」、二往復目からが本番。そう考えると、最初のプロンプトを完璧に書こうと悩む必要もなくなります。

ビフォー/アフター例2

「答えが的外れだった」ときの直し方も見ておきます。

ビフォー

答えが的外れだったので、また一から質問文を書き直す。

アフター

方向性がずれています。私が本当に欲しいのは〇〇です。この点を踏まえて、もう一度作ってください。

ずれの原因を指摘するだけで、AIは軌道修正してくれます。最初の質問を消す必要はありません。会話は続けたままでいいんです。

ちなみに、この記事のようなプロンプトを「うちの業務向け」に一緒に作るお手伝いもしています。気になる方はココナラのわたぬきのページをどうぞ(見積り・相談は無料です)。

3つのコツを組み合わせる

ここまで1つずつ紹介してきましたが、実務では3つを重ねて使うのが基本です。私のおすすめの順番はこうです。

  1. 最初の一言に、コツ1(背景)とコツ2(形)を両方入れて送る

  2. 返ってきた答えを見て、コツ3(会話で直す)を1〜2往復する

  3. 仕上がったら、次の依頼にはまた1に戻る

3つを毎回フルセットで使う必要はありません。急いでいるときは、背景だけ、形だけでも十分効果があります。逆に、大事な資料を作るときほど、3つを重ねる価値が出てきます。

おまけ: 迷ったらこの一文

前回の記事でも紹介した、私のいちばんのお気に入りです。頼みごとの最後に足してください。

判断に必要な情報が足りなければ、先に私へ質問してください。

条件を全部書き出せなくても、AIのほうから確認してくれるようになります。コツ1がうまく書けないときの保険としても優秀です。

よくある質問

Q. 毎回テンプレを全部書くのは面倒です。

わかります。私も毎回フルセットは書きません。慣れるまでは背景(コツ1)だけ意識すれば十分です。慣れてきたら、形の指定(コツ2)を足していく、くらいのペースで問題ありません。

Q. それでも答えがずれるときは?

まず疑うのは、背景の伝え忘れです。次に、会話で直す(コツ3)を1〜2往復試してから、質問文自体を見直す。この順番で見ていくと、原因が切り分けやすくなります。

Q. ChatGPTとClaude、どちらでも同じコツが使えますか?

はい。今回の3つは特定のAIツールに依存しない、頼み方そのものの工夫です。ツールが変わっても考え方は変わりません。

まとめ

今日の3つ、振り返ります。

  1. 背景を伝える — 誰向け・何に使う・どんなトーンか

  2. 形を指定する — 箇条書き・文字数・構成はこちらが決めていい

  3. 会話で直す — 一発勝負ではなく、二往復目からが本番

どれも、特別な知識はいりません。「人に仕事を頼むときの丁寧さを、AIにも」——それだけです。今日、AIを開く機会があれば、この3つのうち1つだけでいいので試してみてください。全部を一度にやろうとしなくて大丈夫です。

この頼み方を使って「毎日のメール作成をラクにする」手順を、画面操作レベルで具体的にまとめた記事もあります。



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ここまで読んで「うちの仕事の場合は、どう頼めばいいんだろう?」と思った方へ。その"あなたの場合"を一緒に考えるのが、私の本業です。

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コツが分かっても、毎回ゼロから書くのは正直しんどいですよね。よく使う型を12本まとめた記事も用意しています。後半は有料ですが、前半6本は無料で読めるので、合いそうか確かめてから判断してください。



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