金魚の向かう先
ーアートアクアリウム美術館
このところ、ふとした偶然でめっきり金魚づいているわが夫婦。ぶら散歩の目的地が金魚に縁がある東京都江戸川区(※)だったり、母の日ギフトに買った和菓子(※)が金魚型だったり。また、フラッと訪れたのが行船公園(東京都江戸川区)の金魚まつり(※)だったり、金魚をモチーフにした隠れ家カフェ「金魚坂」(東京都文京区、※)だったりと、いずれもどこかに金魚つながりがある。こうなると、金魚が次にわれわれ夫婦をどこに導こうとしているのかが、俄然気になりだした。
幻想的な空間
夕食の卓で話題にし、この先に金魚が誘ってきそうな候補に「アートアクアリウム美術館・GINZA」(東京都中央区)を挙げ、まず口火を切る。この美術館は、金魚の優雅な泳ぎと、光・音・香りが織り成す幻想的な空間で話題になって長い。ホームページ(HP)を眺めるだけで興味をそそられる。
銀座三越の新館8階にあり、「アクセスしやすいね」と奥さん。ただ、ネックは入場料。チケット1人当たり2500円超(当日2700円、WEB2500円、ともに税込み)は、どうも財布にやさしくない。然るべきタイミングできっと、金魚がそっと背中を押してくれそうだ。そのときまで待ちたい。
奥さんは東京都葛飾区にある水元公園を挙げた。何でも、この公園内に金魚展示場があるそう。「江戸前金魚」と呼ばれる「江戸茜」「江戸錦」を含め、24種類約1000匹の金魚を飼育・展示しているらしい。もちろん、入場無料。地味な施設。フラッと寄るのにちょうど良い。
広がる世界
そうこうしているうちに夫婦揃って盛り上がってきて、金魚が登場する小説や映画などを調べてみると、ぞろぞろ出てきた。例えば、 小説では泉鏡花著『金魚の夢』、乃南アサ著『金魚姫』 があったり、浮世絵では歌川国芳の作品に金魚を擬人化したものが多く見られたりと、いろいろあるようだ。現在アートでは、深堀隆介が樹脂にアクリル絵具で金魚を描く「2.5Dペインティング」という独自の手法で、本物の金魚が泳いでいるかのような作品を制作し、国内外で高く評価されているという。金魚づいていることで何だか世界が広がったようだ。そこで頭を過る。
金魚に手の平の上で転がされているようだ。まさか、ね。
(写真:『りすの独り言』トップ画像/「金魚まつり」の金魚=りす作成)
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