北海道の旅#24|北海道ワーケーションの現実|帯広の拠点改造と除湿機選び
2024年6月17日。
北海道・帯広でのノマドワーク拠点を整えた1日。
湿気対策、ジョイントマット、畳、ハイブリッド式除湿機を導入し、旅先の部屋が少しずつ仕事場になっていく。
最後は十勝豚とラム肉の自炊で、観光ではなく「暮らすように働く」北海道ワーケーションを実感した。
前回の話はこちらです。
このシリーズのまとめ記事はこちらになります。
関西から北海道へ通い、車中泊で北海道ワーケーションを実践中の記録。
北海道の旅日記2024
北海道でノマドワークをする
そう聞くと、広い空、まっすぐな道、涼しい風、温泉上がりのパソコン作業、みたいな絵が浮かぶかもしれない。
もちろん、それもある。
ただ、実際にはもう少し生活感がある。
床の湿気を確認し、ジョイントマットを敷き直し、初期不良の除湿機を返品し、洗濯物の乾き具合を気にする。

北海道ワーケーションの現実は、意外と地味である。
でも、この地味な作業こそが、旅を「続けられる暮らし」に変えていく。
この日は、帯広の拠点を少しずつ整える1日だった。
帯広の朝は、洗濯と湿気対策から始まる
朝5時15分、帯広の拠点で目を覚ました。
まずは洗濯をする。
旅先の朝に洗濯から始まると、いよいよ観光ではなく生活になってきたなと思う。
バスタオルを車の後ろに干し、乾くのを待つ。

北海道といえば空気がカラッとしているイメージがあるが、場所や季節や建物によっては、湿気は普通に手強い。
特に拠点づくりをしていると、床下、収納、窓まわり、洗濯物。
あちこちに湿気の気配が出てくる。
旅人は絶景に敏感だが、拠点持ちは湿度に敏感になる。
このあたりから、車中泊ノマドワーカーというより、ほぼ管理人である。
ローソンで返品書類を印刷するノマドワーカー
この日は、前日に購入した除湿機が初期不良だったため、返品の手続きが必要だった。
スマホにプリント用のアプリを入れ、ローソンで返品情報を印刷する。
旅先でこういう作業が普通にできるのは、今の時代のありがたさだ。
ひと昔前なら、印刷ひとつでかなり困っていたと思う。
今はスマホとコンビニがあれば、旅先でも仕事の書類を出せる。
北海道の帯広にいながら、大阪の仕事も進む。
これがノマドワークの便利なところであり、同時に逃げ場のないところでもある。
どこにいても仕事ができるということは、どこにいても仕事が追いかけてくるということでもある。
便利さには、だいたい小さな首輪がついている。
ジョイントマットで拠点の床を整える
朝食は、まんじゅうとバナナ。
なかなか渋い組み合わせだが、旅先ではこういう朝食も悪くない。
その後、黒いジョイントマットの配置を調整した。

地下貯蔵庫がスムーズに開けられるよう、マットの位置を少しずらす。
これが意外と大事である。
最初は「とりあえず敷けたらいい」と思っていても、実際に生活してみると、開けにくい、引っかかる、少しずれる、という小さな不便が出てくる。
その小さな不便をひとつずつ消していくと、拠点は少しずつ自分の場所になっていく。

車中泊の車内も同じだ。
寝られるかどうかだけなら、意外となんとかなる。
でも、続けるとなると話は別である。
荷物が取り出しやすいか。
寝具をたためるか。
雨の日に困らないか。
座って仕事ができるか。
こういう地味な調整が、旅の快適さを決める。
映える写真には写らないが、こういうところにノマド生活の本体がある。
DCM、GU、ニトリ、100満ボルトを巡る
9時半、返品用の荷物をヤマト運輸のドライバーさんが引き取りに来てくれた。
その後、帯広の拠点快適化のために買い物へ向かう。
DCM稲田店で、車中泊用兼拠点用のユニット畳を購入。
GUでは夏用の短パンとドライ下着を購入。
ニトリでは木目ジョイントマットとビーズクッションを購入した。

ビーズクッションは、カバーの値段に惹かれて買ったつもりが、本体はその3倍の価格だった。
こういう時、人は静かに笑うしかない。
「安いやん」と思って近づいたら、本体が後ろで堂々と待っている。
罠ではない。
ただ、こちらの確認が甘かっただけである。
生活用品売り場には、たまに修行僧向けの試練が置いてある。
ビーズクッションは堕落の道具である
拠点に戻り、ジョイントマットをさらに敷き足す。
床が少しずつ整っていく。
そこにビーズクッションを置き、腰を下ろす。
これはまずい。
かなり心地よい。

一度座ると、立ち上がる理由を見失いそうになる。
ビーズクッションは、家具というより「人間を甘やかす装置」である。
いや、もっと正確に言えば、堕落の道具である。
北海道まで来て、帯広で拠点を整え、ノマドワークをしようとしているのに、ビーズクッションが全力でこちらを休ませにくる。
敵なのか味方なのか分からない。
たぶん味方の顔をした強敵である。
帯広ランチは幌加内製麺で豚丼とそば
13時35分、ダイイチ内の幌加内製麺で昼食をとった。
豚丼とそばの定食。
さらにコロッケと月餅もつけた。

帯広で豚丼を食べると、やはり「十勝に来ている」という感じがする。
専門店で食べる豚丼もいいが、スーパーやイートインで食べる日常寄りの豚丼もまたいい。
旅人向けのごちそうではなく、生活の中にある味。
このあたりが、帯広の面白いところだと思う。
観光としての北海道ではなく、暮らしの中にある北海道。
ノマドワークで何度も通っていると、だんだんその違いが見えてくる。
ハイブリッド式除湿機を選んだ理由
除湿器はシャープ製のハイブリッド式除湿機を購入した。
最初に買った除湿機は初期不良だったため、改めて選び直した形である。
北海道の拠点で使うなら、除湿機選びはかなり大事だ。
除湿機には大きく分けて、コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式がある。
コンプレッサー式は高温多湿の時期に強い。
デシカント式は低温時にも比較的動きやすい。
ハイブリッド式は、その両方の良いところを組み合わせた方式である。
北海道のように季節によって気温差が大きい場所では、ハイブリッド式の方が安心感がある。
もちろん価格は少し高くなる。
ただ、湿気対策は後回しにすると、あとで余計に手間がかかる。
床、収納、洗濯物、寝具。
湿気は静かに攻めてくる。
音もなく、派手さもなく、しかし確実に暮らしの快適さを削ってくる。
旅の敵は、クマや大雨だけではない。
湿気もなかなか手ごわい。
帯広に拠点があると、仕事の現実もついてくる
午後にはシャワーを浴び、再び洗濯をした。
GUで買ったストレッチパンツの履き心地もよく、これは車中泊でも使えそうだと感じる。
そうして拠点の快適化を進めていると、大阪の会社スタッフから連絡が入った。
事務所の空調が故障したらしい。
帯広にいても、大阪の現実は普通に飛んでくる。
不動産屋さんに対応を依頼する。
北海道で拠点を整えながら、大阪の事務所のことも考える。
旅をしているのか、仕事をしているのか、生活をしているのか。
もう境界線はかなり薄い。
でも、たぶんこれが自分にとってのワーケーションなのだと思う。
休暇に仕事を混ぜるのではなく、仕事と暮らしと移動が、ひとつの流れになっていく。
拠点用ThinkPadという安心感
18時45分には、拠点用のThinkPadを新たに用意し、バックアップ用の設定をした。
ノマドワークでは、パソコンのトラブルがそのまま仕事の停止につながる。

特に北海道と関西を行き来していると、忘れ物や故障のリスクもある。
拠点に予備の環境を置いておくことは、かなり大きい。
旅先に仕事道具を持っていくのではなく、旅先にも仕事場を育てる。
この感覚が強くなってきた。
帯広は、ただの目的地ではなくなっている。
少しずつ、もうひとつの仕事場になってきている。
夜は十勝豚とラム肉で自炊する
夜は、ダイイチで買った十勝豚を使った。
ジンギスカンのタレで、ラム肉の肩切り落としともやしを炒める。
そして豚とラムの丼で締める。
外食も楽しい。
でも、拠点で自炊すると、旅の温度が少し変わる。
観光の1日ではなく、暮らしの1日になる。
スーパーで肉を買い、もやしを炒め、ビールを飲む。
やっていることは普通の夕食なのに、北海道の帯広で食べているだけで、少し特別になる。
旅とは、場所が変わることで、日常の輪郭が変わることなのかもしれない。
北海道ノマドワークは、絶景よりも生活の整え方に出る
この日を振り返ると、派手な観光はほとんどしていない。
絶景もない。
有名スポット巡りもない。
やったことは、洗濯、返品、買い物、床の調整、除湿機選び、仕事対応、自炊。
かなり地味である。
でも、北海道でノマドワークを続けるには、こういう日が必要だ。
車中泊も同じだ。
寝る場所を探すだけでは続かない。
寒さ、暑さ、湿気、洗濯、食事、電源、通信、仕事道具。
ひとつずつ整えていくことで、旅は一過性のイベントではなく、続けられる暮らしになっていく。
帯広の拠点づくりは、ただ部屋を快適にする作業ではない。
北海道と関西を行き来しながら働くための土台づくりである。
ワーケーションという言葉は少し華やかだ。
でも、その足元にはジョイントマットがあり、除湿機があり、洗濯物があり、豚丼がある。
そのくらいの方が、自分にはちょうどいい。
旅は、暮らしから遠ざかることではなく、暮らしの置き場所を少し増やすことなのかもしれない。
帯広の拠点は、まだ完成ではない。
でも、少しずつ自分の場所になってきている。
そしてたぶん、次に座ったビーズクッションから立ち上がれるかどうかが、今後の最大の課題である。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次の話はこちらです。
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関西から北海道へ通いながら、車中泊で北海道ワーケーションを実践しています。
