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北海道の旅#45|知床峠から知床五湖へ。ハイゼットカーゴで走る世界自然遺産の道

厚岸グルメパークで牡蠣の誘惑を振り切り、知床へ向かうことにした。

正直、未練はあった。かなりあった。

元祖バケツ牡蠣。

名前だけで勝っている。

でも、この日は知床五湖まで行きたい。

厚岸で牡蠣を待つか。知床へ進むか。

悩んだ末に、ハイゼットカーゴのシロを走らせた。

この日のテーマは、北海道ドライブらしいロング移動。厚岸から羅臼、知床峠を越えて、知床五湖へ。

前回の話はこちらです。

このシリーズのまとめ記事はこちらになります。
関西から北海道へ通いながら、車中泊で北海道ワーケーションを実践している記録です。
北海道の旅日記2024



厚岸から知床へ向かう

2024年10月9日

厚岸から知床。

同じ北海道東部といえばそうなのだが、実際にはなかなかの距離がある。

北海道の地図は、見ているだけだと距離感を少し狂わせてくる。

「まあ、行けるやろ」

この言葉が出た時点で、だいたい長距離ドライブが始まっている。

ハイゼットカーゴのシロは、いつものように黙々と走ってくれる。

車中泊旅では、車が本当に大事だ。

移動手段であり、荷物置き場であり、寝床であり、時には仕事場にもなる。

そしてこの日は、世界自然遺産の知床へ向かう相棒である。

途中、10時ごろに143km走行後、9リットルを給油。北海道ドライブでは、給油のタイミングが大事になる。

関西のように、少し走ればガソリンスタンドがあるという感覚でいると危ない。

北海道では、早め早めの給油が安心につながる。

旅の自由は、燃料計の余裕から生まれる。ほんまにそうである。

道の駅 知床・らうすへ

12時38分ごろ、羅臼の手前で再び給油。

140km走って、8リットルを入れた。
燃費を計算しながら走るのも、軽バン旅のリアリティだ

厚岸を出てから、ずいぶん走ってきた。

それでも、知床に近づいていると思うと、気持ちは少しずつ上がってくる。

12時40分ごろ、道の駅 知床・らうすに到着。

羅臼まで来ると、空気が変わる。

根室や厚岸とはまた違う、知床の気配がある。

知床は、アイヌ語の「シリエトク」に由来するとされる。

意味は「大地の突端」

その言葉を知ってから知床へ向かうと、景色の見え方が少し変わる。

大地が海へ向かって伸び、その先に濃い自然が残っている。

まさに、そんな場所に向かっている感覚がある。

道の駅で少し休憩し、いよいよ知床峠へ向かう。

知床峠へ向かう道

羅臼から知床峠へ向かう道は、北海道ドライブの中でも特別な感じがある。

海沿いの町から山へ入っていく。

少しずつ標高が上がり、景色が変わっていく。

カーブを曲がるたびに、空や山の見え方が変わる。

こういう道を走っていると、目的地だけでなく、移動そのものが旅になる。

知床峠は、羅臼町と斜里町ウトロを結ぶ国道334号にある峠。

標高は約738m。

天気がよければ、羅臼岳や国後島を望める場所として知られている。

ただし、山の天気は変わりやすい。

晴れていると思っても、急に雲が出たり、風が強くなったりする。

実際に走っていると、知床の自然の濃さを感じる。

ハイゼットカーゴのシロも、エンジンをうならせながら登っていく。

こういう時、軽バンで北海道を走っている実感が強くなる。

知床峠の駐車場に到着

13時10分ごろ、知床峠の駐車場に到着した。

車を降りると、まず空気が違う。
標高が上がった分、ひんやりしている。

そして、目の前に広がる景色が大きい。
知床峠からの眺めは、やはり迫力がある。

山の稜線。広い空。遠くまで続く景色。

北海道の自然は何度見ても大きいが、知床はその中でも濃さが違う。

世界自然遺産という肩書きがあるからすごく見えるのではなく、実際に立つと「これは残さなあかん場所やな」と思わされる。

知床は2005年に世界自然遺産に登録された。

説明を読んで難しいことを考える前に、とにかく景色がすごかった。

それだけでも十分である。

峠で感じる北海道のスケール

知床峠に立っていると、自分の移動距離を思い出す。

朝は根室にいた。納沙布岬で朝日を見た。厚岸でノマドワークをした。

そして今、知床峠に立っている。

改めて考えると、なかなか動いている。

関西なら、ちょっとした旅行一回分くらいの移動を、北海道では一日の中に入れてしまう。

距離感が完全に北海道仕様になっている。

でも、こうして走ってきたからこそ、景色のつながりがわかる。

根室の海。

厚岸の町。

羅臼の空気。

知床峠の山。

それぞれが地図の上だけでなく、体の中でつながっていく。

これが車中泊旅の面白さだと思う。

電車や飛行機で点を移動する旅も好きだが、車で走ると、点と点の間にある風景まで記憶に残る。

北海道では、その間の風景がとても大きい。

知床峠から知床五湖へ

知床峠をあとにして、知床五湖へ向かう。
峠を越えると、ウトロ側へ下っていく。
ここからもまた景色が変わる。

山の道を下りながら、知床の自然がさらに近くなる感じがする。

知床五湖は、知床連山と原生林に囲まれた湖沼群。

13時40分ごろ、知床五湖フィールドハウスに到着。

今回は高架木道を歩くことにした。

知床五湖には、地上遊歩道と高架木道がある。

季節や時期によって利用方法やルールが変わるが、高架木道は比較的気軽に知床の景色を楽しめるルートである。

とはいえ、油断はできない。

ここは知床。

人間だけの場所ではない。ヒグマの生息地でもある。

観光地でありながら、野生の自然の中にいるということを意識する場所だ。

知床五湖の高架木道を歩く

高架木道に足を踏み入れる。
整備されていて歩きやすい。

しかし、見える景色はかなり本格的だ。

遠くに知床連山。眼下に広がる湿地や草木。そして湖の水面。

歩いていると、何度も立ち止まりたくなる。
写真を撮る。少し進む。また立ち止まる。

知床五湖では、効率よく歩くことにあまり意味がない。

むしろ、立ち止まる時間が大事だと思う。

水面に映る景色。風の音。雲の流れ。

そういうものを見ていると、移動続きだった気持ちが少し落ち着いてくる。

朝から走り続けてきた体には、この歩く時間がちょうどよかった。

車の移動とは違うリズムで、知床を感じる。

北海道ドライブの旅では、こういう「車を降りて歩く時間」も大事だ。

世界自然遺産を軽バンで旅する

知床五湖を歩きながら、少し不思議な気分になった。

自分はハイゼットカーゴで北海道を走っている。
軽バンで車中泊をしながら、ノマドワークもしながら、ここまで来た。

そして今、世界自然遺産の知床五湖を歩いている。

なんだか、旅の振れ幅が大きい。

朝はコンビニで買い物をしていた。
厚岸ではパソコンを開いてエクセル作業をしていた。

その数時間後に、知床五湖の高架木道を歩いている。

この混ざり具合が、自分の北海道旅らしい。

給油もするし、仕事もするし、トイレにも寄るし、車内の荷物も片付ける。

その生活感を抱えたまま絶景に出会うから、余計に印象に残るのかもしれない。

厚岸の牡蠣を見送っても来てよかった

正直、厚岸で牡蠣を食べなかったことには未練がある。

元祖バケツ牡蠣。

まだ心のどこかで呼んでいる。

しかし、知床峠に立ち、知床五湖を歩いたことで、この日の選択には納得した。

牡蠣は次回の宿題。知床はこの日に来てよかった。

旅は、いつも何かを選んで、何かをあきらめる。
全部はできない。全部食べることもできない。

いや、食べる気になれば少しはできるかもしれないが、移動時間までは増やせない。

だからこそ、選んだ場所をしっかり味わう。

この日は知床を選んだ。

ハイゼットカーゴのシロで走った道

どれも、この日の旅の大事な一部になった。

北海道の車中泊旅では、目的地だけでなく、そこへ向かう道も主役になる。

知床峠から知床五湖へ。

このルートは、まさに走ってよかった道だった。

次回は、知床五湖を歩いたあと、岩尾別温泉 地の涯へ向かいます。

温泉で体をほどいてから、網走の夜へ。

北海道の一日は、まだ終わりません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回の話はこちらです。

書いている人はこちらです。
関西から北海道へ通いながら、車中泊で北海道ワーケーションを実践しています。




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