中国・四国横断の旅#6|石見銀山から岡山へ、歴史と満月の帰り道
中国・四国横断の旅 2024年9月17日
山陰旅3日目は、石見銀山と大森の町並みを歩き、静かな歴史の積み重なりに触れた。県境のそば、岡山のぶどう直売所、岡山在住の息子との焼肉を挟みながら、旅は少しずつ日常へ戻っていく。
前回の話はこちらになります。
このシリーズのまとめ記事はこちらになります。
中国・四国横断の旅
石見銀山へ向かう
2024年9月17日
山陰の旅、3日目。
朝5時半に目が覚めた。
まだ少し薄暗い時間に、まずはホテルの温泉へ向かう。
旅先の朝風呂はいい。
体を起こすというより、昨日までの疲れを一度ほどいてから一日を始める感じがある。
この日は島根から広島、岡山を抜けて帰る日だった。
8時にチェックアウトし、まず向かったのは道の駅ごいせ仁摩。
そこから石見銀山世界遺産センターへ向かった。

石見銀山という名前には、どこか重みがある。
銀を掘り出した山。
人が集まり、道ができ、町ができ、歴史が動いた場所。
世界遺産という響きだけで見ると、少し遠い場所のように感じる。
けれど実際に行ってみると、そこには派手さよりも、静かな時間の積み重なりがあった。
いも代官ミュージアムと大森の町並み
次に向かったのは、石見銀山資料館、いも代官ミュージアム。
「いも代官」という名前がまず印象に残る。

銀山の歴史だけではなく、飢饉や暮らしを支えた人の記憶もここにはある。
旅先でこういう名前に出会うと、歴史は英雄や産業だけでできているわけではないのだと感じる。
その後、大森の町並みを歩いた。
古い建物が並び、時間がゆっくり流れている。
観光地ではあるのだが、過度に作り込まれていない感じがよかった。

石見銀山は、もっと時間をかけて歩いた方がよかった場所だと思う。
今回は帰り道の途中に立ち寄った形だったので、少し駆け足になった。
それでも、山陰の旅の最後にこの静けさに触れられたのはよかった。
県境のそばに驚く
そこから広島県境方面へ向かった。
途中、道の駅赤来高原で休憩し、昼食は「くれ竹」へ。
ここで注文したざるそばが、なかなかすごかった。

並を頼んだはずなのに、量が明らかに多い。
体感では4人前くらいある。
旅先では、ときどきこういう想定外の一皿に出会う。
名物として狙っていたわけではないのに、強烈に記憶に残る。
石見銀山の静かな余韻から、急にそばの量に驚く。
この振れ幅も旅である。
峠を越えて岡山へ
昼食後、広島三次で給油した。
そこからいくつもの峠を越えて、岡山方面へ向かう。
途中、セブンイレブン高梁成羽町店で休憩した。
プロテインバーを買い、少し体を整える。
何気ないコンビニ休憩も、長距離ドライブでは大事な区切りになる。
その時、「キャシアン・アンドー」の話を耳にして、Disney+で観たくなった。
旅先のコンビニで、次に観るドラマが決まる。
こういうどうでもよさそうな記憶ほど、あとから妙に思い出すことがある。
岡山でぶどうを買う
15時46分ごろ、賀陽のぶどう直売所「くろせ農園」に立ち寄った。
岡山に入ると、ぶどうの存在感が強くなる。
直売所で新鮮なぶどうを買う。
その後、道の駅賀陽にも寄り、玉ねぎ、ピーマン、マスカットを購入した。
旅の終盤になると、お土産というより、生活に戻るための食材を買っている感覚になる。
楽しかった旅を、少しだけ家に持ち帰る。
野菜や果物は、その役割にちょうどいい。
長男と焼肉を食べる
夕方、岡山で長男と合流した。
向かったのは「ぐりぐり屋」。
旅の終わりに焼肉である。
島根を出て、石見銀山を歩き、広島を抜け、岡山で焼肉を食べる。
こうして書くと、なかなか移動距離のある一日だ。
旅先で家族と合流すると、少し空気が変わる。
それまで一人で走っていた道が、急に日常の延長に戻ってくる。

肉を焼きながら、旅の話をする。
こういう時間もまた、旅の締め方として悪くない。
満月の下道を走る
夜は下道を走って帰った。
途中、月が満月であることに気づいた。

大きな月が、夜の道を照らしている。
昼間の銀山や町並み、峠道、ぶどう直売所、焼肉の時間が、月の光の中で少しずつ遠ざかっていく。
旅の帰り道には、独特の静けさがある。
行きの道は、これから始まるものに向かっている。
帰りの道は、終わったものを持ち帰っている。
同じ道路でも、見え方が少し違う。
19時25分、ファミリーマート赤磐沢原店で休憩。
その後、21時45分に無事帰宅した。
帰ってから一仕事し、風呂に入る。
旅は帰宅で終わるようでいて、実際にはそのあと少しだけ日常へ戻す時間が必要である。
山陰の旅の終わりに
この日は、石見銀山から始まり、岡山の満月の帰り道で終わった。
銀山の歴史。
大森の町並み。
県境のそば。
岡山のぶどう。
長男との焼肉。
そして満月。
観光地を巡ったというより、歴史から生活へ、生活から日常へ戻っていくような一日だった。
山陰の旅、3日目。
石見銀山の静けさをあとにして、岡山で果物と焼肉を挟み、満月の下道を帰った日だった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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