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北海道の旅#43|納沙布岬で日本本土最東端の朝日を見る。根室車中泊から早朝ドライブ

この日は、根室の明治公園で目を覚まし、早朝から納沙布岬へ向かった。

目的はひとつ。

日本本土最東端で朝日を見ること。

「日本で一番早く朝日が見られる場所」

ここまで来たら、朝4時に起きるしかない。

目覚ましと少しの気合いで、暗い根室の朝を走り出した。

前回の話はこちらです。

このシリーズのまとめ記事はこちらになります。
関西から北海道へ通い、車中泊で北海道ワーケーションを実践中の記録。
北海道の旅日記2024



根室の明治公園で迎える車中泊の朝

2024年10月9日。

朝4時、根室の明治公園で目を覚ました。

まだ外は真っ暗。

車内はしんと静かで、早朝の空気がひんやりしている。

前日は帯広から根室まで走ってきた。

なかなかの移動距離だったので、体はまだ少し重い。

しかし、この日は納沙布岬で朝日を見ると決めていた。

こういう時の早起きは、普段の早起きとは少し違う。

仕事の日の早起きは、できれば布団と交渉したくなる。

でも旅先の早起きは、目的地が体を起こしてくれる。

「今起きないと見られない」

この一言は、なかなか強い。

寝袋を片付け、車内を整える。

車中泊旅の朝は、ホテルの朝とは違う。

顔を洗って終わりではない。

寝床を片付け、荷物を少し動かし、運転席へ移動する。

この小さな作業の連続で、一日が始まる。

眠気は残っているが、どこか気持ちは高まっている。

日本本土最東端へ向かう朝。

それだけで、すでに少し特別だった。

セブンイレブンで朝の準備

4時11分ごろ、近くのセブンイレブンへ。

早朝のコンビニは、旅人にとって本当にありがたい存在だ。

まだ街が眠っている時間でも、明かりがついていて、飲み物や軽い食べ物を買える。

北海道の広い道を走る前に、こういう場所があると安心する。

少し買い物を済ませ、納沙布岬へ向けて出発。

根室の街を抜けると、だんだん周囲が暗く静かになっていく。

車のライトだけを頼りに、東へ向かう。

この時間帯のドライブには、独特の緊張感がある。

昼間ならなんでもない道でも、暗いうちは少し違って見える。

しかも向かっているのは、日本本土の東の端。

地図の端へ向かっているような感覚になる。

ハイゼットカーゴのシロも、まだ眠そうな人間を乗せて、黙々と走ってくれる。

車中泊旅では、車はただの移動手段ではない。

宿であり、荷物置き場であり、時には仕事場であり、そして早朝の相棒でもある。

納沙布岬へ向かう早朝ドライブ

根室市街から納沙布岬までは、車で東へ進んでいく。

朝4時台の道は、交通量も少ない。

外はまだ暗いが、空の端が少しずつ明るくなっていく気配がある。

日の出に間に合うか。

雲はどうか。

きれいに見えるだろうか。

そんなことを考えながら走る。

朝日を見るためのドライブは、目的地に着く前からすでに始まっている。

少しずつ空が変わっていく。

夜が終わり、朝が来る。

その変化を車窓から見ているだけでも、早起きした甲斐がある。

北海道の東側は、空の広さが印象的だ。

建物が少なく、視界が開けている。

朝の光が入ってくると、風景全体がゆっくり目を覚ましていくように見える。

この時間に走る根室の道は、少し緊張して、少し贅沢だった。

日本本土最東端、納沙布岬に到着

5時ごろ、納沙布岬に到着した。

納沙布岬は、日本本土最東端の岬。

北海道根室市にあり、太平洋とオホーツク海を望む場所だ。

「最東端」という言葉には、やはり引力がある。

普段の生活では、東西南北の端を意識することはあまりない。

でも、旅をしていると、こういう端っこに立ちたくなる。

地図で見ていた場所に、自分の足で立つ。

それだけで、少し達成感がある。

駐車場に車を停め、外へ出る。

風が冷たい。

しかし、その冷たさが気持ちを引き締めてくれる。

まだ完全に明るくなっていない岬には、静かな緊張感があった。

海の向こうには、歯舞諸島が見える。

思っていたより近い。

この近さには、少し驚いた。

地図で見る距離と、実際に目で見る距離は違う。

納沙布岬に立つと、景色の美しさだけではなく、北方領土のことも自然と意識する。

観光として訪れた場所が、歴史や現実とつながる。

それも、この場所の大きな意味だと思う。

納沙布岬で朝日を待つ

東の空が少しずつ明るくなっていく。

雲の輪郭が見え始め、海の色もゆっくり変わっていく。

日の出を待つ時間は、少し不思議だ。

太陽が昇るのは毎日のことなのに、旅先で待つと特別なイベントになる。

しかも、ここは日本本土最東端の納沙布岬。

「今、日本の中でもかなり早い朝を迎えている」

そう思うと、ただの早起きが少し誇らしくなる。

もちろん、早起きしただけで何かを成し遂げたわけではない。

でも、朝4時に起きて、暗い道を走って、ここに立っている。

それだけで、旅人としては十分がんばった気分になる。

風に吹かれながら、海の向こうを眺める。

スマホやカメラを構える人もいる。

静かに見ている人もいる。

それぞれの朝が、同じ太陽を待っている。

日本で一番早い朝日

やがて、水平線の向こうが明るくなり、太陽が顔を出し始めた。

納沙布岬の朝日。

日本本土最東端で見る日の出。

海面に光が広がり、空の色が変わっていく。

納沙布岬灯台も、朝の光の中で少しずつ表情を変える。

ただ太陽が昇るだけなのに、なぜこんなに見入ってしまうのか。

朝日には、やはり不思議な力がある。

昨日までの疲れも、寝不足も、少しだけ薄れていく。

根室まで来てよかった。

明治公園で車中泊して、早起きしてよかった。

そう思える瞬間だった。

こういう景色を見ると、旅の計画は多少強引でもいいのかもしれないと思ってしまう。

いや、あまり強引すぎると後で疲れる。

でも、この朝日は見に来てよかった。

最東端のトイレにも寄ってみる

朝日を見たあと、せっかくなので納沙布岬周辺を少し歩いた。

そして、5時20分ごろ、日本本土最東端のトイレも体験。

絶景のあとにトイレの話で申し訳ない。

しかし、これも旅の記録である。

「日本本土最東端」とつくと、何でも少し特別に見えてくる。

岬。灯台。碑。そしてトイレ。

旅先では、こういう小さなことまで記憶に残る。

むしろ、あとから思い出すのは、こういうどうでもよさそうな場面だったりする。

朝日に感動して、そのあと最東端のトイレに寄る。

感動と生活感が近い距離にある。

それが車中泊旅らしいところでもある。

歯舞諸島を見ながら感じたこと

納沙布岬から見える歯舞諸島は、本当に近く感じた。

海の向こうに島影が見える。

その景色を見ながら、いろいろなことを考える。

北海道の旅では、自然の大きさに圧倒されることが多い。

山、湖、海、空。

どれも関西の感覚とはスケールが違う。

でも、納沙布岬では、ただ自然を眺めるだけでは終わらない。

そこに歴史や国境の感覚が重なる。

普段の生活では、あまり意識しないことが、旅先の景色を通して急に現実味を帯びる。

これも、実際にその場へ行く意味なのだと思う。

写真や地図だけではわからない距離感。

風の冷たさ。

海の向こうに見える島の存在。

それらが合わさって、納沙布岬という場所が記憶に残っていく。

納沙布岬から次の目的地へ

5時40分ごろ、納沙布岬を出発した。

名残惜しさはあったが、この日はまだ始まったばかり。

このあと、道の駅スワン44ねむろ、茶内酪農展望台、厚岸方面へ向かう予定だった。

朝日を見た時点で、すでに一日の満足度はかなり高い。

しかし、北海道の旅はここで終わらない。

むしろ、ここからが長い。

根室で車中泊し、納沙布岬で朝日を見る。

北海道の地図は危険である。

見ていると、つい次の場所へ行きたくなる。

距離感が少しおかしくなる。

でも、それが楽しい。

ハイゼットカーゴのシロに乗り込み、次の目的地へ向けて走り出す。

朝日を見たあとの道は、少しだけ軽く感じた。

北海道の旅は、やっぱり広い。そして、朝が早い。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この日はまだ始まったばかり。

次回は、道の駅スワン44ねむろから厚岸グルメパークへ向かい、ノマドワークと牡蠣の誘惑に向き合います。

次回の話はこちらです。

書いている人はこちらです。
関西から北海道へ通いながら、車中泊で北海道ワーケーションを実践しています。


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