14.金(ゴールド)投資|NISAで安いETFを選ばない納得の理由
ここ1〜2年、円安や金価格の上昇を背景に、金(ゴールド)への関心が高まっていると感じています。
金はどのような形で持つのが良いのでしょうか。
今日は、その「金」の運用について書きます。
※なお、金の「現物保有」という選択肢の合理性も理解していますが、本記事は、NISAでの積立運用という前提で書いています。
投資信託のコスト
資産運用の世界では、しばしば「コストこそ正義」と語られます。
私がNISAの成長投資枠で積み立ててきた「三菱UFJ 純金ファンド」。
その信託報酬は年0.99%です。一方で、中身がほぼ同じのETFである純金上場信託(1540)を直接買えば、コストは半分以下の年0.44%まで抑えられます。
例えば、300万円運用していれば、その差は年間で1.5万円以上になります。
「なぜ、高い手数料を払ってまで投資信託という形を通しているのか?」
結論から言えば、そこには「ドル・コスト平均法」を極限まで実行するための代価がありました。
1. 「口数指定」という壁
ETFは優れた商品ですが、中身であるETF(1540)を直接買う場合、「1口単位」という制約や、「金額」の制限があります。
現在、金の価格高騰により、このETFの価格は1口 24,000円前後。
ここで大きな問題になるのが、積立の「粗さ」です。
例えば「毎月3万円ずつ積み立てたい」と考えたとき、ETFでは次のような制限がかかります。
今月: 1口(約2.4万円)買うと、残りの6,000円は投資に回せない。
来月: 金価格がさらに上がって3万円を超えてしまったら、その月は1口も買えない(積立がスキップされる)。
これでは、「価格が高いときこそ少額でも買い続ける」というドル・コスト平均法の鉄則が崩れてしまいます。
2. 「真のドル・コスト平均法」がもたらす規律
対して、投資信託の三菱UFJ 純金ファンドは、1円単位での「金額指定積立」が可能です。
「高い日は少なく、安い日は自動的に多く買う」
この「時間と金額の分散」こそが、高値掴みを防ぐ盾となります。
私にとって投資信託は、長期的にキャピタルゲインを積み上げる重要な片腕です。そして、このキャピタルゲインも、投資の基本である「長期・分散・積み立て」という規律の基に行うべきと考えています。
そのため、ETFではなく、投資信託という器が必要なのです。
3. 「代行手数料」か「安心のインフラ代」か
投資信託で資産運用するにあたって、目論見書の内容をどこまで確認しますか?
実は、目論見書を読み解くと、このファンドのコストの正体が見えてきます。
投資家(私)に代わって、三菱UFJが日々の細かい資金を取りまとめ、適切なタイミングで「国内保管の金ETF」へと繋いでくれる。
年間約0.55%の上乗せ手数料は、単なる「古い商品の名残」ではなく、「1円単位で、毎日、機械的にリスク分散を行える仕組み」への利用料だと解釈することもできます。
結論
外貨インカム投資もそうですが、FIREを考える際に重要なのは、目先の変動に惑わされない視点だと考えています。
長期投資を成功させるために最も避けたいのは、高値掴みによる心理的なダメージで挫折してしまうこと。
人は、感情で投資をやめてしまいがちです。
その点、三菱UFJ 純金ファンドのような投資信託でできる少額での積立は、ドル・コスト平均法によって、自分自身の感情を介在させずに実行させてくれます。
1口2.4万円もするETFでは、「今月は高いから買うのをやめようか……」という迷いが生じがちですが、1日100円~の自動積立なら、市場がどうあれ、淡々と積み上げることができます。
信託報酬という手数料の安さに目を奪われて、長期投資を支える「買い方の規律」を崩してしまうのは、本末転倒ではないか。
金価格が最高値圏にある今、自分の保有資産を見直していて、三菱UFJ 純金ファンドで運用を続けることには、長期投資家としての合理性があることが分かりました。
「現状維持もまた、一つの戦略的な決断である。」
しかし、もしこの「積立の柔軟性」を保ちながら、「圧倒的な低コスト」を両立しているファンドが他にあるとしたら……?
同じ投資信託でもコストが5分の1になる「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」との比較について、近々書きたいと思います。
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私は、外貨でインカム(定期収入)を得る運用を軸にしつつ、日本円の投資信託でキャピタルゲインを積み上げる「両輪」の運用をしています。
そのキャピタル側を支える資産の一つが、金(ゴールド)です。
外貨インカムの情報は、別でまとめています。
外貨インカム投資の全体像については、こちらにまとめています。
➡13.『外貨インカム投資』のポイントと本の内容
外貨インカム投資について、大切な補足事項を書いています。
➡16.『外貨インカム投資』のポイント② お伝えしたい投資の要諦と留意点
外貨インカムと他の資産との比較記事はこちら。
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