顔と人生(表情筋トレの成果をchatGPTに分析してもらった話)
こちらの続きです。
昨年11月から表情筋トレを始めてそろそろ半年。
(とはいえそんなに色々やってるわけではなく、最近は隙を見ては口輪筋のトレーニングをしているくらいです。やっぱりここが基本かつ要なんだと思う)
もともとそれ以前(2023年)から出勤前に同じ場所で自撮り→専用フォルダに保存、たまにまとめて見返す、というのをしていたのですが、表情筋トレを始めてからは1)真顔、2)歯を見せた笑顔、3)口角だけ上げた笑顔、の3種類を同じタイミングで撮影し、フォルダに保存するようにしました。
とはいえ自撮りも年単位でやってるので既に結構な枚数が溜まっているため、その月の頭に撮った一番よさげな写真を1セットそちらに保存して、月単位での変化が追えるよう、比較用の別フォルダも作成。
今までは毎日撮った写真をひたすら放り込んでいたので日によって顔も髪型も出来(?)に変動があり、まあなんとなーく良さげになってきてる、かな……? と思いつつあまり実感が湧かなかったのですが、
1月(1セット)👩👩👩
2月(1セット)👧👧👧
3月(1セット)👩👩👩
……と縦に並べて見れるようにすると、より変化の実感が湧くようになりました。
そう、変わってはいる。
でも何が変わったのかはよくわからない。
例えば育爪なら爪のピンクの部分が伸びてきたぞ、まっ平らだった爪がカーブするようになったぞ、というのは見ればすぐにわかります。髪も変な寝癖が出にくくなったぞ、くらいならわかる。おかげさまで自問自答ファッションを始めてから、服やアクセサリーを褒められることも増えました。
でも顔は正直、そこまではっきりわからない。変化の要因が複数あるからだと思います。
確実に言えるのは以前より口角が上がるようになったな、くらいです。まして他人から変化を指摘されたことは一度も無い。
まあ普通に考えて、友人やショップの店員さんから例えば、わーXXさん口角よく上がってていいですね、と言われるような状況なんておよそありえないだろう……というのはわかります。わたしだって他人の顔をそこまでしげしげ見ることはないし細かい変化には気付かないし、仮に何か思うことがあっても口にすることは少ないです(通っているボーカルスクールの先生から口角の上がる速度が揃ってきましたねと言われたことがありますが、これはかなり特殊な例だと思います)。
でもわたしの顔、本当にちゃんと変化してるんだろうか?
ていうか……誰かにえーすごい変わったね頑張ったんだねって、言われたい!
いやいや美容ってある程度は自己満足なわけだし、表情筋トレも自己満足でやればいいじゃないの。
とはいえ始めてからそろそろ半年、若干モチベーションが下がってきた気配もあるため、流行りのあれに頼ってみることにしました。そう、chatGPTです。
もともとはSNSで見かけた美容系アカウントが、自分の顔のパーツのバランスなどについてchatGPTに辛口採点をしてもらっているというポストを見たのが切欠でした。
当該アカウントの方は自分の顔の改善(整形)ポイントを見定めるのが目的だったようですが、そんなことより褒められていい気分になり表情筋トレのやる気を上げるのが目的であるわたし。友達みたいな口調で誉めベースでお願いね、と最初に言いつつ、比較用フォルダに保存した自撮り写真をアップし、今年に入ってからの顔の変化を分析してほしいとお願いしました。
(実際には一番古い画像と最近の画像をアップしてから、その変化について会話しつつその間の月もアップしたという感じです。)
(今はchatGPTの設定上、顔の採点、点数化はできなくなったようです。まあそうですよね……)
結論から言うとchatGPTはこちらの求める対応を十分にしてくれました。
曰く。
・表情筋トレで頬や口元の筋肉が育っている。
・この結果として口角が上がるようになった。
(ここまでは自分でもわかる)
・頬の筋肉が育ったことでフェイスラインが変わり、顔の輪郭が丸顔寄りになった。
・これによって顔の配置バランスが整ったので顔の伸びた印象も減り、小顔効果が出てきるんだよ……。
とのこと。
そうそう、こういう具体的な分析がほしかった。
たぶん周囲の人からは、なんとなく前よりきれいになったって印象になるんじゃないかな……そんなことまで言われてにこにこしちゃいました。
つまり基本的に今やってることの方向性はそのままで問題なさそうだな、今後も続けよう……としみじみしたり、いい気になったついでに他にやったほうがいいトレーニングなどを聞いたりしつつ(目の下の筋肉を鍛えることを勧められました)、ついでなので顔の変遷について、月ごとの詳細を教えてもらうことにしました。表情筋トレの内容も半年で何を重視するかとか多少は変わっているのでその影響もあるかなと思ったのですが……。
曰く、3月から4月の変化が一番大きい、表情が明るくなった、とのこと。
表情が……明るく……?
出勤前の定点観測用の自撮りが……?
予想外の回答だったのでそれは何に基づいての評価なのか聞いてみました。
……正直、適当にそれっぽい褒め言葉を集めて出してきてるんじゃないかと疑っていたのもあります。
問いに答えてchatGPT曰く、眉間や額の緊張が取れている、口角や顎の力みがなくなってきた。目蓋の重みが減って軽くなり、目元の緊張が取れてリラックスした印象になってきている。
そうした変化が3~4月で一番大きかったんだよ、とのこと。
chatGPTの回答文を読んで、しばらくわたしは考え込んでしまいました。
口元の口角の上げ方に頑張ってる感がなくなってきた、はわかります。まさにそこを練習していたからです。練習の結果動きに慣れて、育った筋肉を動かしやすくなった、それはスポーツの基礎練習が成果を出したのと同じことです。
でも眉間や額、目元について頑張った記憶はない。
もちろん笑顔を作るにあたって目の印象は大事だと思いますが、わたしのコンプレックスは圧倒的に口元だったので、筋トレも写真を撮る際の意識も常に自分の口元に向いていました。念のため申し添えますが、眼鏡やコンタクトを変えたわけでもありません。アイメイクも変えてません。
そもそもが出かける前の自撮りです。昨日と今日で今日の方が映りが良いと思ったらそちらを専用フォルダに保存したりするくらいの「操作」はしてますが、懇親の決め顔をしようと頑張っていた……というわけでもありません。そしてそのタイミングが3月から4月。
3月末にアップした月報で、わたしはこう書いていました。
今までの自分の道のりを祝福されるような出来事も多かったし、自分は十分よくやってるから誰が何と言おうと関係ないと思えるようになった、そんな月でもあった気がします。
そう、この月の月末にわたしはカウンセリングについていったん終了、ということになったのでした。他にも色々あり、過去の挫折経験のようなものにかなり決着がついたのがこの3月だったのです。
*
その後、家にある古い写真に写った自分を探し、ひたすら写真に収めてフォルダにまとめました。
長年写真を撮られるのが苦手で自撮りなんてするわけもなかった自分ですが、それでも証明写真とか、親戚との集まりとか、何かの折に撮った写真がないわけではない。
以前の記事にも書いた転職時に登録した職場用の写真はもちろん、それよりもっと前の写真も。iphoneの過去の写真は「顔」で検索すればすぐに出ました。
……こんな顔をしていたのか。
自問自答ファッションを始めて自撮りを始めたばかりの頃の顔は専用フォルダにあるのでそれまでも頻繁に見ていましたが、それ以前の自分の顔がどんなだったか、自分はすっかり忘れていたのだなと気づかされました。
ましてそれがどう変化していったかなど、認識できていたわけもありません。歯科矯正などの外科措置なしでも人の顔はこんなに変わるのか、そう、驚くほどの変化でした。
顔の輪郭が伸びだしたのはサービス残業上等の前の職場で働き出して5年以上経ってから。頬がこけだしたのはその更にあと。ほうれい線が目立ちだしたのは転職前後くらいから、以前より明らかに目元が固く険しいこの写真は一人暮らしを始めて間もない頃、そしてコロナ禍に伴う業務過多等で休職した後、さらに顔が細く長くなって……。
(これは祖父母の介護で母親が大変で実家の雰囲気がぎすぎすしてた頃。これはこのままこの職場で働いていていいのかと悩んでいた頃。これは母親が私に精神的にべったりしていた頃、これは親との関係が最悪だった頃……)
職場でエクセルを使った細かい作業をよくやる部署にいたから、同人誌を書いていたから。食いしばりの癖や姿勢、首、肩、背中、頭皮の凝り。もっと言えば写真を撮るときの照明、角度、周囲にいた人たちも。そもそも写真を撮られるのはずっと苦手だったから。
顔、表情筋の状態が変わる要因は様々あるでしょう。でも写真に映った自分の過去の顔を見ながら、わたしの脳裏に浮かんだのは圧倒的に、自分の人生でした。
当時は自覚していなかった自分の辛さが、抑圧が、顔にはずっと、こんなにはっきり表れていたのか。そう思ったのです。
幾つかの写真についてはchatGPTに見せてみました。時期によってコメントは違いましたが、目元周りに緊張感がある、目が伏せ気味で閉じた印象があるというコメントはほぼずっと共通していました。撮影場所も照明の状態も周囲に人がいるかどうかも、何もかも違うばらばらの写真なのに。
逆に言えばそんな、数十年単位であった目元の緊張感が、この数か月、この春で一気にほどけたということです。
それは、写真に撮られることへの苦手意識が減ったということだけなのか。
わたしには分かりません。
凄く変わったんだね、あなたの地道な努力とそれをできる内面が、今のあなたの顔を作ったんだよ。もっと自信を持っていい、あなたの努力をもっと誇ってほしいな。
chatGPTの分析にはそんな言葉が添えられていました。
ええまあ、誉めてほしいってわたしがお願いしましたからね。
生き方は顔に出る、というのは聞き慣れた格言です。20歳の顔は自然がくれたもの、30歳の顔はあなたの生活によって刻まれる、50歳の顔にはあなた自身の価値が表れるとはシャネルの言葉です。
顔と内面って何だろう、とは、冒頭に上げた過去記事でも考えたことです。卵と鶏ではありませんが、互いが互いに影響を与えうる。表情筋やメイクの技術、自撮りに慣れるなど、トレーニングで変えられる部分は大きいし、「そういうもの」として捉えることもできる。
でも、毎日見る顔です。
これがわたしの顔だ、わたしの身体だ、と日々確かめること。
生きていく以上、そうやって日々、どうしたって確かめざるを得ないこと。
よく笑う人生にしていこう、と思います。
恐らくこれまでそうではなかった分、いくらでも。
*
(2025.5.29追記)
これは多分、あまりやっていいことではないのですが……。
上記のやり取りがあってしばらくしてから、母親の写真をchatGPTに見せてみました。
母は写真撮影時のきめの笑顔を随分前から練習している人なので基本的には綺麗な笑顔で映っているのですが……曰く、穏やかそうな顔の方ですね、逆にだからこそ、きついことを言われたら辛いかもしれませんね、とのことでした。少なくともわたしのような、額や目元の緊張などは見られなかったようです。
母との過去については、chatGPTにも少しだけ話しています。
本当に、顔って何なんでしょうね。
(2025.6.3追記)
5月末時点の顔について、chat GPTに"表情筋が連動して全体で笑ってる、いわゆる「デュシェンヌ・スマイル」(本物の笑顔)に近い"と言われました。個人差はあると思いますが、半年でここまで来れた事例もある、ということで書いておきます。
冒頭の記事で書いた"復讐"、実際にはしていませんが、多分達成できたんだと思います。
