見出し画像

行政書士試験に独学で一発合格した勉強法|やり方と教材をすべて解説

行政書士試験に独学で合格したいけど、本当に自分だけの力で受かるのか不安……。
そう感じている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、正しいやり方で勉強を続ければ、行政書士試験は独学でも十分に合格を狙えます。

実際に私は、令和7年度の行政書士試験に独学で一発合格しました。
予備校にも通わず、通信講座も使わず、市販のテキストと問題集だけで勉強しました。

ただし、誰でも簡単に受かる試験ではありません。
合格率はおよそ10~15%。それなりの勉強量と、何より「やり方」が重要になります。

私自身も最初は、「独学で本当にいけるのか」と半信半疑でした。
それでも試行錯誤しながら勉強を進めた結果、合格することができました。

この記事では、私が実際に一発合格したときの勉強ステップや具体的な勉強法、使ったテキスト・問題集とその選び方、つまずいたポイントと対処法まで、できるだけ具体的にまとめています。

「独学で合格するための地図」として、ぜひ最後まで読んでみてください。

行政書士試験は独学でも合格できるのか

結論から言うと、独学でも合格することは可能です
ただ、やみくもに始めても遠回りになりやすいため、まずは試験の特徴を把握しておきましょう。

行政書士試験の合格率と難易度

行政書士試験の合格率は10〜15%前後で推移しています。
10人に1〜2人しか受からない計算なので、決して簡単な試験ではありません。

ただ、難易度が高い理由は「問題が特別難しいから」というより、試験範囲が広いからだと思っています。
法令科目(憲法・民法・行政法など)から一般知識まで、カバーしなければならない範囲がとにかく広い。

また、実際に勉強してみて感じたのですが、行政書士試験は出題形式がある程度決まっており、過去問を軸に対策できる試験です。

そのため、すべてを完璧に理解しようとするのではなく、効率よく得点できる勉強の「やり方」と、それを続ける「進め方」が合否を大きく左右します。

独学に向いている人・向いていない人

独学が向いているのは、次のような方です。

  • 自分でスケジュールを管理できる

  • わからないことを調べて解決するのが苦にならない

  • コストをできるだけ抑えたい

一方で、次のような方は独学だと苦労しやすいかもしれません。

  • 勉強の習慣がなく、ひとりでは続けにくい

  • 法律の勉強が初めてで、何から始めればいいかわからない

  • 短期間での合格を目指している

ただし、これらに当てはまるからといって、独学が不可能というわけではありません。
やり方や環境を工夫すれば、十分にカバーできます。

ちなみに、私は最初から「何が何でも独学で」と決めていたわけではありません。
家庭の事情から独学を選びましたが、うまくいかなければ通信講座を検討しようと思っていました。

結果的には独学で合格できましたが、大切なのは手段よりも、自分に合った方法で続けることだと思います。

使用したテキスト・問題集

私が使用したテキスト・問題集

※Amazonアソシエイトリンクを含みます。

合格革命シリーズで統一したことで、テキストと問題集の内容がリンクしやすく、復習がスムーズに進められました。

また、合格道場やYouTubeといったWeb教材を組み合わせたことで、付き添い入院中や子どもが寝ている横でも勉強を続けられました。

教材の詳しい使い方や選んだ理由は「行政書士試験・独学の教材選び|私が使ったテキストと問題集」にまとめています。

行政書士試験 独学合格までの勉強ステップ

行政書士試験に独学で合格するまで、実際に私が進めていた勉強ステップを紹介します。

ちなみに、私が勉強を始めたのは2024年8月。
試験本番は2025年11月なので、勉強期間は約1年3か月でした。

STEP1|全体像を掴む

最初は、「全体像を掴むこと」を最優先にしていました。

テキストと基本問題集を使って1周することに集中し、完璧に理解することは求めず、とにかく試験範囲すべてに一度触れることを意識していました。

この時期は「わからなくて当然」と割り切ることが重要です。
最初から理解しきろうとすると、途中で手が止まりやすくなります。

まずは1周して全体像を把握することで、2周目以降の理解が一気に深まります。

STEP2|問題演習と弱点把握

全体像を一通り掴んだあと、問題演習を本格的に増やしていきました。

一問一答から五肢択一の問題へと移行しながら、解く量を徐々に増やしていきます。

7月末には初めて市販の予想模試を時間通りに解き、ギリギリ180点。
弱点がどこにあるかが初めて具体的に見えてきました。

この時期のポイントは、「解くこと」よりも「間違えた問題を見直すこと」に時間を使うこと。
解きっぱなしにせず、なぜ間違えたのかを必ず確認していました。

STEP3|過去問演習と記述対策

得点力を伸ばすために、過去問と記述対策を本格的に行いました。

6月から記述式対策を開始し、7月以降は本格的に取り組みました。
9月からは過去7年分の過去問を2周し、憲法の判例対策として判例集も追加。
予想模試はLECの出る順と合格革命をそれぞれ2回ずつ解きました。

この時期に強く感じたのは、「過去問は繰り返しが重要」ということです。
同じ問題を何度も解くことで、出題パターンと正解の根拠が自然と定着していきます。

STEP4|直前期(2025年10月〜11月)

試験2か月前からは新しい教材には手を出さず、過去問と予想模試の復習に集中しました。

点数が伸び悩んだり、焦りを感じたりする時期でもありましたが、「やることを絞る」と決めたことで、安定して復習を重ねることができました。

試験前日は記述式問題集を見直し、本番に臨んでいます。

私の具体的な勉強スケジュールは、「育児×独学×行政書士試験。子どもの付き添い入院と並行した勉強スケジュール」にまとめています。

行政書士試験に独学で一発合格した具体的な勉強法

ここでは、私が実際に取り組んでいた勉強法を具体的に紹介します。
「何をどうやって勉強したのか」をできるだけ細かくまとめました。

① 科目ごとに優先順位をつけた

行政書士試験は試験範囲がとにかく広いため、すべての科目を均等に勉強することは現実的ではありません。
私は最初に「どの科目で何点取るか」を決めてから勉強を始めました。

まず、配点が最も大きい行政法は得点源と位置づけ、満点を目指すつもりで
取り組みました。
条文・判例・手続きの流れを丁寧に押さえることで、努力がそのまま得点につながりやすい科目だからです。

民法は9問中7問以上を目標に設定しました。
難易度が高い問題も多いため、すべてを理解しようとするのではなく、受験生の多くが正解できる問題を確実に取ることを意識していました。

基礎知識は、足切り回避を最優先にしました。
政治・経済は範囲が広く対策しづらいため、行政書士法などの諸法令や情報通信、文章理解で確実に得点を積み上げる方針です。

最初から捨て科目は作りませんでしたが、会社法と政治・経済は「深追いしない」と割り切りました。
限られた時間の中で、主要科目の完成度を上げることを優先した判断です。

あらかじめ得点戦略を決めておくことで、勉強の迷いが減り、効率よく進めることができたと思っています。

科目ごとの具体的な戦略や時間配分については、「行政書士試験に独学で挑んだ私の、科目別戦略と時間配分」にまとめています。

② 問題演習では「誤りの選択肢」に注目する

択一問題を解くとき、私が意識していたのは「正解を選ぶこと」よりも「誤りを見抜くこと」です。

問題を作る側の視点で考えると、誤りの選択肢にはある程度パターンがあります。
たとえば、数字のすり替え、主語・目的語の入れ替え、例外の無視、「必ず」「絶対」などの強い断定表現など。

こうしたパターンを意識するだけで、問題の見え方が大きく変わります。

そのため私は、正解した問題でも「なぜ他の選択肢が誤りなのか」を必ず確認していました。
時間はかかりますが、この積み重ねが知識の穴を埋め、安定して得点できる力につながったと思っています。

択一問題の勉強法についての詳しい考え方は「行政書士・宅建・FP合格者が教える択一問題の勉強法|問題作成者の視点で攻略」でまとめています。

③ まとめノートは作らず、裏紙に書きまくった

私は、まとめノートはあえて作りませんでした。
テキストを開けば必要な情報はすでに整理されているため、ノートに書き写すよりも、その時間を問題演習や暗記に使った方が効率的だと考えたからです。

代わりにやっていたのが、裏紙にひたすら書きまくることです。

問題集や予想模試の解答はすべて裏紙に書き出し、書いたら捨てる。
このサイクルを繰り返していました。

記述式の正解例や条文についても、覚えるまで何度も書き続けています。
手を動かしながら繰り返すことで、ただ読むよりもずっと記憶に残りやすいと感じました。

付き添い入院中、病室でひたすら書き続けていた時間が、本番でそのまま生きました。
試験当日、記述式問題集とほぼ同じ形式の問題が出題され、落ち着いて答えられたのは、この反復練習のおかげだと感じています。

詳しくは「まとめノートは作らない。裏紙に書きまくって合格した私の勉強法【行政書士・宅建・FP2級・日商簿記2級】」をご覧ください。

④ スキマ時間にスマホでも勉強した

私の場合、机に向かって勉強できる時間が限られていたため、スキマ時間の使い方がとても重要でした。
寝かしつけ後のベッドの中や病院の待ち時間、消灯後の暗い病室など、数分でも使える時間はすべて勉強にあてていました。

その中で欠かせなかったのが、スマホでの学習です。
ただし、スマホを使うときは「アウトプット(問題を解く)」に限定していました。

テキストをじっくり読むようなインプット学習はスマホには向いていません。
一方で、一問一答や五肢択一などの問題演習は、短時間でも取り組みやすく、スキマ時間と非常に相性が良い。

私は合格道場を使って、一問一答・五肢択一・過去問演習をスマホで進め、理解があいまいな部分は後からテキストに戻って確認していました。

なお、スマホでの長時間学習は目や体への負担が大きくなります。
実際に私は、試験後に眩暈で立ち上がれなくなったこともありました。

スマホはあくまで補助ツールと割り切って、無理をしないことが大切です。

スマホ勉強の詳しい内容は「行政書士試験のスマホ勉強法|使ったサービスと勉強内容まとめ」でまとめています。

⑤ AIは補助ツールとして使った

独学で誰にも相談できない分、ChatGPTを補助的に活用していました。
主な使い方は3つです。

1つ目は、用語の意味をかみ砕いて説明してもらうこと。
テキストの説明が硬くてイメージしにくいときに、「中学生でもわかるように説明してほしい」と聞くことで、理解がスムーズになりました。

2つ目は、記述式の答案の方向性を確認してもらうこと。
完璧な採点を求めるのではなく、キーワードが入っているか・方向性がズレていないかを確認する用途で使っていました。

3つ目は、模試の点数から勉強の優先順位を整理してもらうこと。
科目ごとの点数を伝えることで、「残り期間でどこに力を入れるべきか」を客観的に整理することができました。

ただし、AIは条文を間違えることもあるため、鵜呑みにせず必ずテキストや条文で確認することを徹底していました。

AIは、あくまで「理解を補う補助ツール」という位置づけです。
うまく使えば、独学でも効率よく学習を進めることができます。

詳しくは「行政書士試験の勉強でAIChatGPT)を補助ツールとして使っていた話」をご覧ください。

⑥ 時間配分は模試で練習した

独学では本番の時間感覚を自分で身につける必要があるため、模試を使った練習を重視していました。

私は市販の予想模試を解くとき、「初見は必ず3時間を計って解く」というルールを決めていました。
本番と同じ条件で解くことで、時間の使い方を体に覚えさせるためです。

繰り返すうちに「2時間半で解き終え、残り30分を見直しに使う」という自分の型が定着。
本番でもこの時間配分で臨み、落ち着いて見直しの時間を確保することができました。

また、試験当日は最初に文章理解3問を解いてから1問目に戻るという順番で解いています。
頭がクリアなうちに処理しやすい問題を終わらせておくことで、後半の時間切れを防ぐためです。

時間配分は一度決めて終わりではなく、模試を通して調整していくことが重要です。
自分に合った解き方をあらかじめ作っておいたことで、本番でも落ち着いて対応できたと思っています。

独学でつまずくポイントと私の対処法

独学で勉強を進めていると、「これって自分だけ?」と思うような壁にぶつかることがあります。
ここでは、私が実際につまずいたポイントと、どう乗り越えたかを正直にまとめます。

① 計画通りに進まない

私の場合、「今週はここまで進める」と決めても、その通りにいくことはほとんどありませんでした。

対処法:計画が崩れることを前提にする

私は最初から「計画は崩れるもの」と割り切っていました。
厳密なスケジュールではなく、「今月中にこのあたりまで」というゆるい目標にしておく。

そして崩れたら、その都度立て直す。
その繰り返しです。

計画が崩れることを「失敗」と捉えなくなると、気持ちがずいぶん楽になりました。

私の勉強計画の立て直し方については、「育児×独学×行政書士試験。何度も修正した勉強計画の立て直し方」にまとめています。

② 孤独でモチベーションが続かない

独学は、誰にも相談できず、自分の進み方が正しいのかもわからない状態になりがちです。

対処法:ゆるくつながる+自分を責めない

私は行政書士試験の受験者が集まるLINEオープンチャットに入りました。
深い交流はなくても、同じ目標に向かう人たちがいると思えるだけで、完全な孤独ではないと感じられました。

また、「勉強できない日があっても、自分を責めない」と決めていました。
環境的にできない日があるのは当然だと割り切ることで、途中で投げ出さずに続けることができました。

独学のメンタルの保ち方については、「育児×行政書士試験。独学を続けられたメンタルとモチベの保ち方」に書いています。

③ 記述式の対策に自信が持てない

独学で最も不安だったのが記述式です。
答案が合っているのかどうか、部分点がもらえるのかどうか、自分では判断できません。

対処法:演習量を増やす+客観的に確認する

私の場合、演習量が明らかに不足していました。
記述式問題集は1冊のみ。十分にパターンに慣れないまま本番を迎えてしまいました。

記述式は問題集を複数冊用意して、できるだけ多くのパターンに触れることをおすすめします。

また、完璧な採点でなくてもいいので、予備校の模試などを使って、一度でも客観的なフィードバックをもらえると軌道修正しやすくなります。

私はChatGPTで答案の方向性を確認することもありましたが、それだけでは限界がありました。
記述式については、可能であれば一度は客観的なチェックを受けることをおすすめします。

④ 直前期に何をすればいいかわからなくなる

試験2か月前になると、「まだ足りない」と焦りが強くなり、何から手をつけるべきか迷うことがありました。

対処法:やることを絞って、繰り返しに徹する

直前期は新しいことを増やさないと決め、過去問と予想模試の繰り返しに集中しました。
間違えた問題を見直し、テキストに戻り、もう一度解く。
この繰り返しに絞ることで、焦りの中でも着実に積み上げることができました。

私の失敗談については、「独学で行政書士試験に挑んで、失敗したと思うこと」にもまとめています。

まとめ|独学合格のカギは「やり方」で決まる

行政書士試験に独学で合格できるかどうかは、勉強量はもちろん必要ですが、「やり方」で決まる部分も大きいと感じています。

この記事でお伝えしてきたことを、あらためて整理します。

  • 最初は完璧を目指さず、まず全体像を掴む

  • 科目ごとに優先順位をつけて勉強する

  • 問題演習では「誤りの選択肢」に注目する

  • 手を動かして書く反復で定着させる

  • スキマ時間も無駄にしない

  • 直前期は新しいことを増やさず、繰り返しに徹する

どれも、特別なテクニックではありません。
ただ、これを意識するかどうかで、同じ時間をかけても結果が変わってくるのではないでしょうか。

私自身、育児や子どもの入院と並行しながら、決して恵まれた環境とは言えない中で勉強を続けてきました。
計画は何度も崩れたし、孤独で不安になることもありました。

それでも合格できたのは、やり方を工夫しながら、できる範囲で続けられたからだと思っています。

もちろん、上記の勉強法は、あくまで「私のやり方」です。
人によって合う・合わないがあると思いますので、取り入れられそうなものがあれば、参考にしてみてください。

この記事が、独学で行政書士試験に挑戦する方の「地図」として、少しでも役に立てたら嬉しいです。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

今後もnoteマガジン「行政書士試験合格までの勉強記録」で、行政書士試験の勉強についての体験記を更新していきます。

よろしければスキ・フォローしていただけると嬉しいです!


★こんな記事も書いています

Amazonのアソシエイトとして、小花絵里は適格販売により収入を得ています。

いいなと思ったら応援しよう!

小花 絵里 eri obana 読んでくださることが何より励みですが、チップも大切に受け取っています。 いつもありがとうございます。

この記事が参加している募集