「『尖る』ことを恐れない――日本をとり戻すために」棚瀬連載 第3.5回
第3話までは、藤沢薬品(現・アステラス製薬)でのFK506(タクロリムス)の発見と臨床開発における、私自身の経験についてお話をしました。
続いて米国での経験をご紹介する前に、ここであらためて強調しておきたいのは、日本での数々の貴重な経験の背景ーーーいや、むしろ根底にあるのが、ここまで多くの諸先輩や医師の方々からいただいた多大なご指導や学びであるということです。
当時お世話になった皆さまへの感謝の気持ちはいまだ尽きません。
皆さまのおかげで、社会人としての最初の期間が、有意義で充実した楽しい10年間になり、製薬マンとして大きく成長することができました。

青木社長の真後ろで笑っているのが棚瀬
さて、現在私が働いているxCAREでは、私は若い方々にいつも
「アイデンティティー(自分の主張)をぜひ前面に出してほしい」
と話しています。
同時に日本の良さである、チームワークとリーダーシップのことも口にします。このブログを書く動機になった「日本を取り戻すー尖ろう」に通じる話です。
「アイデンティティ」「チームワーク」「リーダーシップ」
ーーーこの三つは、私が米国を含め様々な国の人との交流を通じて学んだ、今でも大切にしているキーワードです。
日本はこれからが巻き返しです。
大谷翔平選手をはじめとした、若手アスリートたちの活躍は目覚ましいものがあります。そして第2話でも触れた、過酷な治療を乗り越え、感動的な復活を遂げた池江璃花子さん。
彼らを見ていると、日本経済の再生も遠くないと感じます。
もちろん、こうした私の想いに対しては、政治家や経済学者の方々から、「そんな甘いものじゃない」と言われるかもしれません。
それでも私は、「人の力」こそが、日本を取り戻すために最も必要な原動力だと信じています。
この部分については、今後のブログで少しずつ掘り下げていく予定です。

「海外赴任」という夢
第1話でも少し触れましたが、私は20代後半から海外赴任のチャンスをずっと待ち望んでいました。
いや、「待っていた」というよりも、上司に何度も「行かせてほしい」と直談判していたというのが正確です(笑)。
もちろん、ただ頼むだけではなく、自分がそれに相応しい人間だと認めてもらえるよう努力もしました。
たとえば、当時所属していた医学調査部では医療機関への訪問記録を手書きで残す必要がありましたが、私は「会社の役に立つ、鮮度の高い情報を治験医師から得よう」と常に心がけていました。医師の見解や会社への助言なども、臨場感のある表現で記録に残すように努めました。
医師でない私が治験医師と対等に話すためには、医学の勉強が必要です。
ですから、仕事から帰宅した後は、英語の医学論文をむさぼるように読みました。論文で最新の知見に触れられるのは本当にエキサイティングです。
「海外に住むというゴール」が、大きなモチベーションだったのだと思います。
治験医師のもとには、他社の担当者も多く訪れます。そんな中で印象を残すには、自分を差別化することが重要です。
私は、自分自身に付加価値をつけることを楽しんでいました。

東海林太郎の「国境の町」を歌う棚瀬
「この人はちょっと違う」「面白いやつだ」と思ってもらえるような、そんな工夫を心がけていました。
つまり、自分の付加価値を創る「アイデンティティー」を私は大切にしていたのです。
日本人は「和」を重んじます。私もその価値観を大切にしています。
しかし同時に、「尖る」こともまた非常に重要だと思います。
自己を表現し、人と違うことを恐れず楽しみ、リーダーシップをとる
ーーー世界において「日本を取り戻す」ためには、まさにそうした行動力こそが鍵になると、私は信じています。
次回
次回は、いよいよ米国赴任後の「尖る」話になります。
ぜひお楽しみに!
xCAREとは
xCAREは医薬品・医療機器業界に特化した専門家プラットフォームです
私たちは、医療業界に必要なプロダクトを1日も早く人々へ届けるため、医薬品・医療器業界で働く方々を中心とした、人財プラットフォームを構築しています。
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私の役目は、社員やエキスパートが、毎日楽しく、高いモチベーションで社会に貢献していただける世界を作ることだと思っています。
これからもどんどんエキスパート数を増やしていき、お客様がより使いやすいプラットフォームを目指していきます。
