内モンゴルの砂漠で、人生初キャンプをした話
はじめに
2018年5月。
大学を休学して中国・長春に個人留学していた頃、大学主催のアクティビティで、内モンゴルの砂漠キャンプに参加した。
(個人留学の経緯についてはコチラ👇)
人生で初めての、“砂漠で過ごす一夜”。
それは、思った以上にワイルドで美しくて、そしてかなり不便だった。
長春から内モンゴルの砂漠へ
長春からバスで数時間。
向かったのは、内モンゴル自治区の通遼にある、ホルチン砂漠だ。

ホルチン砂漠は「日本から一番近い砂漠」呼ばれている。

宝古图沙漠というところが今回の行き先、
実は数十年前までは草原だったはずが、開墾や放牧で砂漠になってしまったのだという。
緑化活動が進められつつも、こうして砂漠となってしまったことを売りに観光地として押し出しているのは、ある種の中国の図太さを感じる。

車窓から見える景色はいつもの中国の街並みから、だんだんと黄土色の大地と乾いた空気へと変わっていく。

宝古図砂漠公園についた。この時は5月の初旬。砂漠といえど体感気温25度ほどで、非常にすごしやすい。風がとても強く、曇っていると思ったらすぐに晴れる。
持ち物は砂だらけになる。
人生初ラクダ体験

「中国でラグダ?」
と思うかもしれない。
しかしこの内蒙古やモンゴルには、フタコブラクダという、その名の通りコブが二つあるラグダが、生息している。

せっかくなので、ラグダ乗りをやってみよう。一回50元。

ラクダたちはとってもいい子で、普段はまったり座っており、こんな写真撮影にも付き合ってくれる。

乗る時は、二つあるコブとコブの間に座る。
掴まるための手綱はなく、「コブを持って」とラクダ使い。
座っているラクダが立ち上がる瞬間、想像していたよりも高くて、乗馬と違い、かなりぐらりと揺れて怖かった。

でも砂漠の風を感じながら、ラクダの背中で高い視点から見る景色は、どこか非日常で、笑いながらずっと記憶に残っている。

砂漠アクティビティ
正直、「砂漠に行って何をするんだろう」と思っていたが、砂漠には想像以上にポテンシャルがあった。

こんな急斜面をソリで滑ったり、

砂の中に埋まってみちゃったり、

柄にもなくこーんな飛び跳ねてみたり、

写真撮影したりと、非日常体験はたくさんある。
砂漠、楽しい!

地平線に沈む真っ赤な夕日
夕飯は、モンゴルのゲル風のテント内で振る舞われる、中国料理を食べる。

夜六時ごろ、日没が始まるということで、丘に登り見に行く。


おお……!


無加工でこの赤い夕日。
有名な軍歌「戦友」の最初の一節に、
「ここはお国を何百里、離れて遠き満州の、赤い夕日に照らされて、友は野末の石の下」
という歌詞がある。
本当に、中国大陸の夕日は、真っ赤なのだ。

夜の砂漠フェス!
完全に日が暮れると、砂漠の夜はフェス会場のようになった。

ステージでライブが始まり、みんなノリノリ。

キャンプファイヤーゾーンでは、フォークソングの「ジェンカ」が流れ、日本と同じく
「右、右、左、左、前、後ろ、前、前、前」
と叫びながらはしゃぐ中国人たち。
砂漠の夜風は冷たくて、でもそこには熱気と光があった。

テントで迎えた寒い夜

キャンプといえばテント。
それぞれにテントが配られ、日本人の友人Mちゃんと一緒に組み立てる。

寝泊まりは普通のテントに寝袋。
砂の上で寝るのは、結構快適。寮のベッドと同じくらいの硬さだ。
昼間は日差しで暑かったのに、砂漠は夜になると気温は0度近くまで下がる。
砂漠の寒暖差は想像以上で、ヒートテックやダウンを着てしのぐ。
砂漠の朝日
朝4時。
周りの人たちが一斉に起き出す。その音で、私も目を覚ます。
朝日を見るためだ。

4:55ごろ、砂漠の地平線から太陽がゆっくりと昇ってくる。

夕日も好きだけど、この時の朝日はもっと澄んでいて、静かで美しかった。


トイレ問題

ちなみに、砂漠でトイレはどうするのか?
というと、仮設トイレしかなく、当然めちゃくちゃ並ぶし、信じられないほど汚い。

あまりにも綺麗な砂漠の景色と、仮設トイレの現実のギャップに苦笑いした。
おわりに

あの時の砂漠キャンプは、ただの観光では得られない体験だった。
砂漠の風、ラクダの揺れ、夜の冷気と朝日の光。
そして汚すぎる仮設トイレも含めて、すべてが「旅」だった。
今度は、普通の場所でキャンプしてみたい。
(終わり)
今後も中国や中央アジアについての旅行記を書く予定です。
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