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線は縦横にゆるやかに形を描いて

整然と縦横に、立体的にゆるやかに


街を構成する線をたどり、緑の隙間に見え隠れする
水平線の連なりにふと目を留める。手摺の直線が緑
に揺れる。いつか味わったことのあるリズミカル
な構成にも足が止まる。連続する線は風景を描く。


リズムよく連なる水平線と



すっと伸びる垂直線が

緑の隙間に揺れる。見え隠れする縦横の線



幾何学的に描かれた海のような



この地の記憶を帯びる石畳に



層をなす水平線の連続が


モダニズムの記憶に沿って



目の前に軽やかに立ち上がる

 


重ねられた石垣の手触りを感じながら



立体的な建物の造形に心も揺れる



分節が繰り返され



ボリュームは刻まれ、分けられて



ふわりと宙に浮かぶ



連続と不連続の間に置かれた石の連なり



緑の中で、視点はつながれ途切れては



線は異なる要素に転じられて


静的なものから動的なものへと



石の連続を浮き立たせる



静かな場に力を与える石もあれば



そっと時を刻む石もある



土地の記憶をまとう石の割れ肌を



祝祭の時に重ねては


風景に描かれる線をたどり、また旅をする



緑に浮かぶ獅子の姿の彫刻は



雨ごいジシという、祈りが込められたもの


旅先で出会う流政之の彫刻に



土地に寄り添う思いを感じ


「つくらざることはときに、つくることをしのぐし、
つくらざるものはつくりたるものを生かす」
という、氏のまなざしを知る



高松の街の一角に浮かぶ空間に



刻まれた歴史とリズムに



振り返るように、沿うように



幾多の線分に誘われては


残され、使われ続ける建物を思う


街並みの美学。建築家、芦原義信の著作でもあり、
この建物にも用いられたであろう視点。県庁舎
の後を追って建てられた直線で構成される建物。
街を構成する線分が、関連性を持つように、街に
織り重ねられる。見えない糸でつながる空間を、
土地に寄り添う彫刻が描く線をたどるように。


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