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線をたどり、重ね、つなげる旅

街が動き出す前のしんとした時間


周囲を映し込む、磨かれた黒御影の彫刻の向かい
には、折り重なる線で構成されたコンクリートの
建物が建つ。高松の街で静かに時を刻む縦横の線。
太陽はだんだんと昇り、建物が街に浮かびあがる。



朝日が射す。辺りには光が帯び始める



置かれた色や形は



静かに開館の時を待つ


動的な線、構成が表す物語



欠けては満ちる形と


楽しさをまとう家具


そびえる石は、動き出すかのように



静かな線の連続に浮遊する



足裏に感じる凹凸



反るほどに、線は角度をつけ



建物と彫刻は混じり合う



はつられた石の手触りと



空に引かれた連続する線分



ばらばらなものが寄り集まって



重なる線と、連なる形を



たどるように、視点を往復させる
 

形が動き出す。素材が語り出す



石は海のように敷かれ、芝生は島のような曲線を帯びる



曲線に、空に、直線が浮かぶ


過去から現在へと連続する



縦横の線に足を止める



時が染み込むような石が
 

持ち上げられたボリュームと
 

時代を映す線に浮かぶ



線はおぼろげにも、確かにも



当時の熱量を今に伝え
 

散りばめられた力強い造形は



層を成し、繰り返し



心の奥底へと迫ってくる



線をたどり、重ね、つなげる



時代をつなぐ線分を



紡ぎ合わせることで、過去は



現在に姿を現し、未来へと



置かれた視点がつながっていく


 
線と形に込められた眼差しを
 

たどる旅を繰り返すほどに



街と建物との距離を縮める


時代を超える場所に宿る静謐さ。素材の持つ力。
表層を際だたせる構造。過去から未来へ紡がれる
眼差し。ひんやりとしたコンクリートの柱や壁。
はつり刻まれた石の彫刻。時代に合わせ持ち上げ
られた建物。生み出される空間。力強くうねる地面。
静かな輝きを湛えた建物は、朝日を浴び、また輝く。


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