ころころと転がる景色を追いかけて
明暗を行きつ戻りつ、形の表裏を伝い
小さなお店プロジェクトの部屋から部屋へ。壁面の
鏡が風景を広げる。ガラスの玉に景色が反転する。
部屋に設置されたブランコ。ゆっくり漕いでみる。
車輪がくるくると回転する。ガラスの玉がころころ
と転がっていく。眼前には瀬戸内の風景が重なる。

部屋がまとう作者の空気に

沿うように、空間に置かれたガラス玉に

壁面の鏡に映り込む風景をたどる

内から外へと視線は

海へと続く風景へ促される
繰り返す島への旅

海と空はゆらゆらと
波間が揺れる。島が浮かぶ

転がる景色を追いかけて

旅を幾重に繰り返す

ガラス玉は外部の風景を

取り込みながら、またゆっくりと

転がり出しては、海と空を映し込む

景色はゆらめくように
過去から現在へ絶え間なく続く

風景の中のかけらを拾い

島への旅に思いをはせる
ブランコが揺れる。視線が揺れる

ガラス玉が転がる

動きに合わせて車輪が回る
音が響く
風景に自分の動きを沿わせては

連動させるようにして
島をたどる旅を繰り返している。旅路は過去から
現在へ、ずれては重なり緩やかに弧を描く。その
線上を景色は周囲の時間を取り込み転がっていく。
まだ見ぬ景色と、いつかの風景への旅を続けて。
