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色彩の波にゆられるように

ブラジルパビリオンに広がる色彩の中を進む。

金色の光に導かれ、色があふれる空間に、ブラジル
に広がる風景がモンタージュのようにつむがれる。
建物、人、風景、形、日々のくらし、折り重なる色、
見つめる先。それは寄せては引く色の波のように。




降り注ぐ色の間をぬって



空間に置かれたブラジルの風景に足を止める


ブラジリアを象徴する円を描く建物



形を帯びる建築に引き寄せられる



そこには非日常と日常が重なり合う



白い円につながる波打つ赤いラインは



ブラジルといえばの建築家が残したもので


描かれた線は、今の時代に緩やかにつながっている



風景の中の赤と白



祝祭は日常を裏返し



風景に流れる温度を高める



空に混じり合う赤と白の鳥たち


非日常の風景に、日々にある色をつないでいく



空へと伸びる揺らめく赤


赤と白が交わる形に旅先の風景を思い描く



形は時にゆるぎなく


それでいて視点を変えれば表情を変える



外部と内部は反転するように



やがて映像の中の色も裏返り



風景は建物から人へ



日常へと移り変わる



ブラジルという国の鮮やかさと



そこに流れると豊かなリズムと



風景が帯びる色彩に惹かれている



青い空と海に面したブラジルの



海岸の風景が帯びる輝きに


日々の風景の色合いを重ねていく



世界のどこにでもある暮らしの色



それは風土に合わせて固有の色彩をまとう



円を描く建物。影は形を浮き立たせ



抽象化された形は風景に浮かび



記憶の中の形とどこかつながり合う
 

散りばめられた幾何学に



いつかの線のつながりを重ね合わせる



鮮やかに前後する色合いと



つながり合う赤と青に
 

色を並べるように旅をつなげていく



入り混じる色は記憶の中に溶け込んで


鮮やかな色の景色が瞼に重なる



映像は進み、風景は転じていく。空気は変わり



トーンは穏やかとなり、空間は沈み込む



映し出される言葉。与えられる情報



そこには限りある時間の中で、限りのない瞬間がある



視点を移らせるほどに、上から下へ



そして水平に。見える角度によって形は姿を変えていく



建築家は語る。空間は開かれていると


紡がれた形。置かれた言葉。



重ねられた色に目を留めて


ブラジルという国の色彩にふれる。温度を感じる。
建築家のまなざし、人々の目線。日々の色合い。
それは鮮やかで、生命に満ち、でもどこか静かで、
切なさを帯びる。過ぎゆく時間の中で、風景は輝き
流れていく。その一瞬に視点を重ねるようにして。


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