フェリーに揺られてアートのもとへ
また、新たな旅の目的地を見つけては
アートとの出会いを重ねていく。2025年は大阪で万博
の開催とともに、海の風景の中、3年に1度のアート
の祭典も行われている。2025年はアートに触れた年
として、きっと記憶に残るだろう。お気に入りの自転車
とともに海を渡る旅の始まりは、雨降る夜の神戸から。

三ノ宮駅で自転車をおろし、通りを下れば歩道には

佐藤忠良の彫刻作品。ここは駅から南へと続く花と彫刻の道
彫刻作品をたどる旅も続けていて、関西で佐藤忠良と
いえば佐川美術館の佐藤忠良館。ここも旅の目的地に

今は旅の道標ともなるアートをたどり

柳原義達の手掛ける鴉にも目を留めて、その道標を
過去にもたどってきた。通り沿いの彫刻作品は続き

しなやかシルエット女性の像は朝倉響子によるもの。大阪の
御堂筋彫刻ストリートにはジルという名の女性が座る

出発の時間までは、まだ余裕があり、道沿いに静かに佇む

以前に訪れた近代建築の、夜の雰囲気を味わいつつ

記憶の中の風景と、眼の前の風景を重ねながら
ゆるやかに流れる時間の中を旅している

もうしばらく先へと進めば、まもなく神戸港へ

今回の旅は神戸港を始まりとして

夜の便にて、瀬戸内海を西へと進む旅

夜の幕に包まれていく神戸を後にして

この大きなフェリーでの旅の始まり

ほどなく乗船時間となって、折りたたみ自転車をかつぎ
ジャンボフェリーのりつりん2に乗り込んで

船内の雰囲気にいつかのフェリーの旅を懐かしみつつ

せっかくなので売店にて、旅を五感で楽しむべく

しょうゆせんべいがトッピングの島うどんを頂いて

神戸港を後にすれば、夜もさらに深くなる。フェリーに

掲げられる幕には瀬戸内海で開催されているアートの祭典

目的地の島への到着予定時刻は明日の7時

夜のフェリーに乗り込んだ旅は、博多から五島へ向かった
九州で過ごした日々のしめくくりの旅を思い出す
以前に訪れた彫刻通りを気にしてみれば、各地の彫刻
作品がつながるように、旅のイメージは膨らんでいく。
以前の旅での建物も、夜の雨にまぎれるように、そっと
建ち並ぶ。三宮から神戸港へ、そして夜のフェリーに
乗り込んで、目的地のアートに満たされる島を目指す。
