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彫刻は時間を空へと放つように

素材に宿る時の流れを感じながら


街と緑を空をつなぐ彫刻の下を進む。褐色の円は
積み重なっては空に固定される。鉄は重力から
解き放たれ、シャボン玉のように宙に浮かび、空を
つなぐ。いつかどこかで見た輪っかの向こうの空
の形と、放たれた時間の粒子の下をくぐるように。




街に視点を沿わせては



彫刻を見上げる。小さな点はつなぎ合わされ



時間の欠片を空へと放つ



空の粒子という名の彫刻



その形と空との間を



触れてはくぐり



繋がれては描かれる曲線の下を行く



繰り返される形に



空との距離を測る


円が切り取る空の形を



つないでは、いつかの視点を



今に置く。空間に与えられるのは



部分が積み重ねられた



全体の一部



円で作られた曲線のリズムは



直線の連続の中に浮かぶ



重なる円の連続は


見えないものを可視化するように



過去から今へ、ここから向こうへと



視点を紡いでいく



止まることなく反復される



時をまとう円の連続に



時間は姿を浮かび上がらせる



時が染み込む鉄の重さが



円がつなぐ時間の流れが



空へと放たれるようにして



街と緑の間をつなぐ



彫刻が帯びる今



動いては止まない街の鼓動を



さわさわとそよぐ緑の揺れと



鉄に染み込む時の深さを



通り抜けてははまたくぐる


部分が重なり、積み上がり、全体をなす



様々に切り出された円は



つなぎ合わされては立体となり



重力にあらがうように



ふわりと宙に固定されては



重なりあう鉄の円が



空へと時間を放つように


繰り返される鉄の欠片の連続が


いつかとどこかを関連づける


継続することの圧倒的な力。ひたすらに切り出され
繋がれる鉄のリング。それらは形を変え姿を変え、
周囲の風景を取り込みながら、時を重ねて、空気
に触れては色を生じ、断片を一つ一つ紡ぐように、
結ばれては、つながり、形を帯び、また円を描く。

空の粒子の下を行く。風が抜ける彫刻を通り抜けて
はくぐる。幾重に切り出されたは部分は、つながり、
連なり、宙に固定され、ふわりと時間を空へ放つ。

言葉は旅の連続に沿っては浮かぶ。記憶は緩やかに
円を描く。一つから複数へ。点から線へ、そして
面へ。形が生まれ、その場に馴染み、やがて部分が
全体となる。繰り返す日々と旅の中を歩いていく。


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