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見えないつながりをたどるように

祝祭に立ち上る海の記憶

海とともに歩み、形を変えて今に至る宇多津の街。
芸術祭は、街の歴史を拾い上げる。古街を歩く。
風景はめぐる。形をつなぐ。時が交差する。遥かな
時と、関係性の中で、街は時代を見守り続ける。


海からの風を感じながら



街をつなぐ橋を渡る



川面に浮かぶ水門は、旅先で出会う形のひとつ



映し出される街の表情



波打つ瓦に海を重ねる



木々は空へと枝葉を伸ばす



瓦に刻まれる文字や形をたどるほどに



旅は時間を結んでいく



縁はつながり、結われるように


繰り返し風景の中に現れる



木彫には波間をたゆたう花の姿



太陽とのつながりを持つ小さな社は


旅の線上で過去から現代を結びつける



その場に置かれた作品は


円を描いては、今をつなぎ



太陽光の軌道にある社の光を増幅させるもの



切り取られた宇多津の風景が



空間の中に浮かび上がり



神聖な空間は、祝祭の熱を静かに帯びる



芸術祭は、場所と人を結ぶものとなり


そこで新たな物語が紡ぎ出される



自然とつながる建物に、視点は関係性を帯び



旅の記憶がふわりと浮かぶ



繰り返す四半の調べと



水面に映る世界の不思議さと



ハの文字が刻まれるの八幡神社にも



置かれた作品。祝詞が響く



空間に浮かぶ緑、ゆらめき



光は増幅されては、滲みだす



作品は3つの会場で展開される



かつて理容室だった場所に描かれたドローイングは



地元の人たちが描いたもの。対話が重ねられて



空間につむぎ出される。柔らかな布は



曲面を描き、線は円を描写する


旅は円を描くように



寄り集まっては、奥行きを深める


太古から現代へと通じる道程。太陽は日々を繰り
返し照らし、文化は生成されては、次代へと受け
渡される。今を生きるということは、過去の物語
をなぞることでもある。すべてのものに経緯がある
のであれば、そこには意味が付随している。過去
からの手紙を受け取るように、旅を続けていく。


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