見出し画像

旅は形に導かれては円でつながる

導かれるようにして街を進む


ここは瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島を構成する本島。
島の北側に位置する笠島は、伝統的な街並みが残る
所。昔ながらの形が持つリズムをたどる。形は場所
を特徴付けながらも、どこかの街とつながりあう。



街に流れる時間に浮かぶ空の下



時と場所をゆるやかにつなぐのれんや格子の



繰り返しをなぞるようにして



時折、陰影が生み出す分割を観察する



波打つように続く軒丸瓦の先には、海の色をした幟



案内所となる建物ののれんをくぐると



街の歴史を伝える空間が広がる


なまこ壁に、縦格子、漆喰壁が連なる笠島の街並み



四半に続く白と黒は



街にリズムと形を与え


流れる時をつなぎあわせる



落ちる影と白と黒の連続は


時と場所を超えるモチーフともなる



形がつなぐ風景をたどり、展開されるアートをめぐる



使われなくなったがらんとした家屋に設置された



大理石の大きな円にも


旅の記憶を重ねていく



流れる時間が刻まれるような石目模様に


時がつむがれ、形がつながる

 


しんとした空間。静かな時間


時が止まるような古民家の空間の



中の小さな宇宙で



重力から放たれたように



石の塊が連なり浮遊する



建物が経た時間の上に、新たな時間が



塗り重ねられていく



時間は歪み、過去と現在が入り混じり



旅の風景は響き合う


2025年に旅した記憶は



円でつながれるように


ハレの舞台から、また祝祭の地を訪れた



突き抜ける青と白。いつかの空に描かれた


白煙に誘われるようにして


円の形をたどり2025年を旅をした。はるか頭上に
描かれた白煙は、大阪の空の記憶を繋いだ。祝祭は
1970年から2025年へと時代をつなぎ、万博への旅
は瀬戸内へと場所を移し、芸術祭の旅へつながる。

いいなと思ったら応援しよう!