風景にふわりと浮かぶ輝きに
旅は円を描くように続いては
光を浴びてきらりと輝く。空間に満ちていた円の
つながり。時を重ねた街並みにアートを訪ね、対象
への視点を転じさせては、街を歩く。格子、のれん、
石畳、虫籠窓。街を形作るものをたどり、その先へ。

本島で続く歴史を帯びた街並みは

時代を超えて今に続き、芸術祭の舞台となる

アートをたどり、時を感じる。街の落ち着いた色合いに

ローゼルの赤が艶を帯びる
点在するアートは視点をずらし、転じさせ

街に流れる風景の魅力を浮き立たせる

空と雲の形をした虫籠窓に

いつかの旅の形は連なって
旅を繰り返すほどに、形は多様に広がりを持つ

連なる縦格子に合わせて歩調も軽やかに

光を受けるしっくいに、落ちる影のゆらめきに
旅する時間のうつろいを感じながら

白い漆喰は輝き、くすみ、ひび割れて

寄るほどに、時の流れが浮き立つように

街が重ねる時間の流れに沿って
入れ替わり、混じり合う光と影を

街並みの中に見いだしては

何気ない街の表情を掬い

細やかな意匠を拾い集める

しっくいに落ちる影の形に
街が繰り返す時間を思い

散りばめられた街の素材をたどる

焼杉板の続く小道の先には

シャボン玉を吹き出す白いボックス

本島の旅の始まりもあった作品で
まだその時はアートも動き出す前の時間

吹き出したシャボン玉は空へと高く

風景の中で輝きを放つ

ボックスの上のうちわをかざせば

さらに勢いよくシャボン玉は光を浴びて

宙に舞っては瞬いて

街に七色の光を帯びさせる

路地から空へと上るシャボン玉は

いつかの空の下のシャボン玉と
重なりあうようにして

その輝きは、シャボンの城と
風景に反射していた光を思い起こさせ

ゆらりゆらりと漂い、シャボン玉の帯びる光が
2025年の旅の思い出をふわりとつないでは

またそのきらめきを、子どものように追いかけながら
七色のシャボン玉がふわりと浮かび、風に乗り空
高くへと上っていく。ゆっくりとした時の流れに光
が連なっては、また消える。芸術祭の時期に現れた
シャボン玉は、太陽の光を浴びては色を帯びる。
ほんのひとときの輝きを追いかけるようにして。
