旅と日常を繰り返すように
島をめぐる旅にひかれている
旅先に広がる海。はてしなく続く空。穏やかな水面
に空はやわらかく投影される。日常にはない風景に
ひかれ、船を乗り継いでは島へと旅をする。ふと
道端、猫、空き地、コンクリートブロックにも目
を留める。それは旅と日常をつなぐ存在でもある。

島への旅は、日常を非日常へと誘い

重ねる島の風景に、懐かしさを感じる

アートは常に視点を転じさせ

旅先の何気ない色合いにふと立ち止まる

道端に咲く花は、旅と日常をつなぐ存在で
日常の中に旅先の風景を映す

もちろん旅でしか出会うことのない

オブジェやアートもあるが

それはまた、いつかの旅をつなぐ印ともなる
描かれたタコの絵が、万博の風景をふわりとつなぐ

場所に馴染む建物と、日常を比べてみたり

非日常の風景に身を浸しては

日常と旅の境界線を行ったり来たりすることが

旅先の質感を、より鮮明なものにしてくれる

光を柔らかに湛える海

貨物船がゆっくりと進んでいく

限りある旅の時間と、それを包む日常と

もちろん限りのある日常の時間も

かけがえのないもので、旅の色を

持ち帰っては、並べることで
赤、青、白や
様々に、日々の色合いも変化する

風景の何気なさは、こちら側によるもので

足元に仲良く並んだ

じゃれ合う白黒と茶トラの猫が

旅の時間を温かなものにして

寝そべる視線の先へと足を進める

風景に馴染む穴あきコンクリートブロックの先からも

感じる猫の目線

緑の中にたたずむ家屋

何百年の時を刻む大木

緑の隙間にのぞく島の連なり
旅と日常はやわらかく混じり合う

門の先に続く庭園の緑

島の風景を積み重ねていく建物

続く縦格子のリズムに

歩幅は大きくも、小さくも
旅で感じる日常は、もちろんいつもどおりの日常
とは異なっているが、旅という空気を帯びる。何気
ない風景に心ひかれている。足元に、曲がり角に、
見上げては、振り返る。視点が動くほどに、街は旅と
日常をつなげる舞台となる。旅が日常を輝かせる
ように、日常は旅の景色を鮮やかなものにする。
