見出し画像

連なる形のリズムに沿って

旅先に散りばめられた色もあれば

角度にあわせて転じては、光と影に変容していく
形もある。つながる形のリズムに沿いながら、歩
を進めては立ち止まり、よっては引いてを、幾度
となく繰り返し、旅の形を風景に編み込んでいく。



行く道に面して、存在感を放つ長屋門



門構えの向こうには、重厚な造りの屋敷が建つ



資料館でもある建物に、引き寄せられるように



内部へと足を踏み入れる



庭園で大きく空へと開く



生命力を際立たせる蘇轍に


旅を彩る緑の形を思う



石に詠まれた情景は光を帯びて



風景にひそむ色や形を訪ねては



その奥行きと連なりに心を沿わせ踊らせる



光が表す影に、影に浮かぶ光



しっくいに板塀、軒丸瓦に鬼瓦



四半に続くナマコ壁は


いつかの旅へと記憶をつなぐ



塗り重ねられたしっくいは、たすきに連なり



モダニズムのデザインの気配が漂う



見上げるほどに、転じる壁の意匠に



歩調を合わせながら



交差する形のリズムに沿って、外から内へと


光のうつろいを拾い集めるようにして



空間を華やかにするローゼルの赤



時を重ねる内部空間には、当時の勇姿を彷彿させる



帆船の模型。本島に伝わる咸臨丸の記憶が



時を超えて紡がれる


遠い過去の出来事は、今にどこかつながっている



と思うほどに、時代を超える形にひかれる



菱に重なる線のリズムは


時おり変化し、転調し

ふわりと舞う透かし彫りの花



格子は縦にも横にも繋がりを見せ



光に浮かぶ格子のシルエットは



幾重にも連続し、空間に動きをもたらす


形で紡がれる建築の記憶をたどり



光を留める障子は、空間の奥行きを深め



その連続の先に落ちる



影と続く形に、心を寄せて

縦横斜めと形に沿って、連なるモチーフを記憶の
中に重ねていく。風景を綴るほどに、時間と場所は
曖昧にも明確にもなるように。視点の移ろいに
旅のリズム感じながら、島に流れる記憶をたどる。



いいなと思ったら応援しよう!