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引かれた線をたどるように

大学卒業と同時に渡仏した建築家が

引き続けた線の連続。その上を歩き、言葉を置く。
内側と外側。織りなされる風景。目に留まるものを
たどっていく。建築家が生きた時代。成し遂げた形。舞台のような階段の先に、続く空間に沿うように。




並んだ線がリズムを作る


建築家がこの地に設けた境界をくぐるように



積み重ねられた空間に触れる



手すりに設けられた開口部は



動きを与え



建築家が置いた視点と



仕掛けた形が


空間を動的なものにする



舞台のような階段を上り



引かれた線の上を歩く



過ぎゆく時間に



西日が満ちていく



削ぎ落とされた要素



切り込まれたスリット



静かな空気を震わせるように



光と影が入り混じる



建物を守るために付加されたブレースの



隙間にのぞく彫刻は



鳥柱という名の元に、飛翔と定着をあらわして



この地に根ざす場所となる



時代をつなぐ線を引いた建築家の 



 横顔にふれ、目線を感じる



建築家の思いをつなぐ場所をめぐり


つむがれた線をたどるほどに


建築家の思いにふれ



連続する形に



生み出されるリズムをたどる



輝きを帯びる空間への



動線を繰り返し



繊細な形や素材の凹凸にふれては


過去から今につながるまなざしにふれる



空間を動かすは光は



構造体の間を通過する



連続する色や形は
 

壁から天井へ



建物から空へ



反復し、律動していく



散りばめられた素材の感触を


建物の記憶に重ね



今に落とし込む



階段を下りては振り返り



引かれた線を組み立てては


建築空間の持つ力を感じ取る


引かれた線に沿うように形をめぐる。建築的な
言語に構成された建物が、過去から現代へ時代を
超える。今も生き続ける建築家の思想と、それを
支える人々と、そのつながりの上を歩いていく。


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