線のつながりのその先へ
どこまでも続く
並行に引かれた線をたどる。道の連なり。視点の
奥行き。交わることのない線は、現実の世界では
消失点で重なり合う。想像の中に連続する旅。線の
つながりのその先へ、旅への思いをつないでいく。

連続する道
平行線が続く先で

空へと舞い上がる鳥に

少年たちが手を伸ばす

彫刻との出会いは
旅の風景をつなぐもの

視点は常に変化して

旅と日々を更新していく
わずかに移りゆく日常を

重ねては視点を編み直す

連続する円の連なりの
配置と構成の間を

旅の軌道に沿うように

過ぎゆく影を踏む

散りばめられた幾何学の間に

引かれた線のつながりのその先へ
向かう旅を続けている

展開される空間の奥に

線で構成された彫刻は

表と裏を反転させては

線のつながりへと視線を誘う

旅という名の彫刻

動的な線の構成に視点が動き

切り取られた風景に
旅の目線を重ねていく

抽象化された形や線の動きに
体の傾きを合わせるように

幾何学が生み出すリズムをたどり

鮮やかさと静けさの色と形の間を歩く

立ち上がる打ち放しのコンクリートに

描かれる彫刻は

鳥の姿を表すもの

深く壁に刻まれては

舞い上がるように

空へと上昇するように

彫刻家の思いを運ぶ

日常に混じり合うアートが

視点をゆるやかに振動させては

見つけたコインに立ち止まり
旅に焦点を合わせていく
旅という名の彫刻。そこに重ねられた無限遠点への
ベクトルという言葉。どれだけ進んでもたどりつく
ことのない場所。繰り返す移動。移り変わる風景。
更新されていく視点。編み直される関係性。旅と
いう言葉に、思考を重ねては、歩みを続けていく。
