見出し画像

アートは日々の目線の先に

ひとつひとつふれる程に

アートに日常は動き出す。仕掛けはささやかで、
些細なもので、日々の延長線の内にある。手の届く
もの届かないもの。時間は絶え間なく流れていく。
宙にと浮かぶ形に、視線を沿わせるようにして。



流れ続ける時の中で



旅と日々を重ね合わせる



実感に手を伸ばしては



揺らめく形をつないでいく



世界は記号に溢れていて



その構成で組み立てられている



表があれば裏があり



対象に焦点を合わすように



ずらすように、浮かぶ形を重ねていく



建物の地下に広がる空間に



展開される作品群は


日常とアートをつなぐ芸術家のもの



部屋の片隅に空いた穴に



飛び込むうさぎを追いかけるように


紡がれた境界をたどっていく



線と線がつながって



スケールの差異はディテールの違いとなり



そのものの持つ空気感も



立体感も変えていく



視点に方向性を与え



自らの動きを空間に沿わせては



空間は個別に立ち上がり



置かれた意味に思考を寄せる



日々の流れに、身動きができなくなることもあるけれど



壁に開けられた穴からのぞく
  

視線に、音に耳をすます



ここにはない意味は



散りばめられて、重ねられ



いつか形をなすように



そっとまなざしを向け


流れる時間に潜りこむように



静かに、深く、そのさらに下へ


軽やかに並ぶアートが



日常の風景に重なり合い



揺らめくのれんをまたくぐる

何に視点を置くか、切り取り、配置し直すか。物事
の定義は日々移ろいゆくとすれば、重なる変数は
限りなく、ささいなものも最大化される。小さな
発見をたどりながら、それらを線上に並べる程に、
日々はわずかにずれては、形と色味を帯びていく。


いいなと思ったら応援しよう!