身の回りにあるものに目を向けて
大きな野外の建築ミウゼアムへと
エールを送ったのは猪熊弦一郎。香川が生んだ
芸術家の思いが紡がれる。身の回りにある、秘密
と美しさ。旅先の視点を、見えないものと見える
ものとの境界に、日々の暮らしに重ね合わせる。

形、人、住

身の回りに見えるものと

見えないものが重なりあう部分

固定された結び目と

ゆらりと重なり合うドレープの層に

拡散されては密度を変える光

空間は緩やかに区切られて

透けては重なる内と外

旅先にふわりと浮かぶ色合いに

日々の気配を感じながら
色と形を重ねては
見えるものに焦点を合わせ

見えないものを浮かび上がらせる

ドレープが作り出す濃淡を

透過する光、溶け合う色

おぼろげとなる境界は

旅と日々に線を引く
作品を手掛けるSPREADが生み出す境界の先に

広がる猪熊弦一郎の展示空間

身の回りにあるものへの

視点を高めた芸術家
具象から抽象へ、また具象へ

芸術は常に日常の中にあり
愛するものへと注がれたまなざしにより

多くの作品が生み出された
そして視点は暮らしから都市へと開かれる

身の回りに隠された秘密に
旅の視点をつなぎ

見えるものに目を向ければ
見えないものも浮かび上がる

芸術家の作品にふれた人々が

思い思いに残した形

ゆらりと揺れるドレープは

風景と融けては重なりあい

芸術家の思いを包み込む

浮かぶ色と形の境界に

旅先の視点を沿わせては

四国村ギャラリーを後にする
訪れたのは2025年の瀬戸内国際芸術祭の秋会期。
四国村ギャラリーではLiving-住にまつわる展示
がなされていた。暮らしと描くことが融けあう
芸術家の視点にふれ、旅の視点を日々に重ねる。
