街は新たな風景を描いていく
海と空がつながる宇多津の街に
そびえるタワーは、瀬戸大橋の開通とともに建て
られた。どこからでも見える姿は街の位置を指し
示す。塩で栄えた宇多津の街は、時代と共に形を
変え、かつて塩田の跡に新たな風景が描かれる。

海の向こうからも遠く眺めた影

街にそびえるタワーは、瀬戸大橋のたもとで

輝きを取り戻すように空へと伸びる

宇多津の地に広がる新たな景色は

かつては広大な塩田であった場所

復元された入浜式塩田によって
かつての記憶が伝えられる

潮の満ち引きにあわせて上下した

巨大な石造りの水門が、当時の繁栄を物語る

歴史の流れに翻弄された宇多津の街は
新たな時代に向けて、海と陸との境界で

芸術祭の舞台ともなる

空に掲げられた大漁旗が

宇多津の歴史を積み重ねた

海の記憶をつないでいく。海の先に浮かぶ

旅の始まりとなった本島で

風にたなびく大漁旗の先に、宇多津の地を遠く望む
旅の部分は連なって、一つの旅を形作る

塩田の跡地の公園の一角には

海とのつながりを持つ施設が建つ

四国の玄関口となる宇多津に建てられた
四国水族館。ロゴにもその形が表される

大屋根に切り取られた空の曲線と

ゆるやかな曲面の壁が来訪者を迎え入れる
人と海とが接続される場所

重なる曲線が建物に柔らかな印象を与え

所々に設けられる抜けた空間は
海と空とのつながりを感じさせる

海と空に包まれた水族館は
芸術祭の空気の中で、アートの気配を帯びて
新たな宇多津の風景の一部となる
遠浅の海。瀬戸内海のからりとした気候。人やもの
をつないだ港。宇多津に流れる塩田の記憶。かつて
塩を生み出した場所は人を結びつける場所となる。
宇多津は歴史の流れの中で、古い街から新しい街へ
とグラデーションを描き、新たな色を帯びていく。
