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風景が立ち上がるのを待つように

対するものとの距離をずらしながら

流れるように風景の中を進む。目の前の存在に
注意を向ける。あらゆるものが重なり合う。対象
は複数となり意味が交差する。時折立ち止まり、
また歩き、並べた風景から、主題が浮かび上がる。




コンクリートの柱をくぐり



対象に出たり入ったりと視線を転じる



連続する線。立体となる陶板のタイル



重なりあう線と点に



ゆらりと歴史が連続する



続く道に沿うように



目に映るものを並べては



揺れ動く対象との距離を測る



池に浮かんだ建物は


言葉に親しむ人々にとってはかけがえのないもの



街の構造を確かめては



自分の現在地を探してみる



建物の内部に並べられた小さな書籍は



持ち帰ることができるもの



芸術祭に重ねられた哲学者の言葉を



そっと一冊持ち帰り


ただ風景を繰り返しては、編み直す



目に留まるものを重ねては


不確かさに、根をはわせるようにして


日常と非日常をつないでいく



勢い増す緑と



時を隔てる建築家の思いと



街に重ねられた建物の間を



歩いては、立ち止まり、また歩き



時代を帯びる風景を



構成するものをたどっていく


日々と旅の間に、流れる風景をつなぎ合わせる。
一日をタイムラインにあわせて分解しては、目に
留まったものを組み立てる。旅、日常のすべてを
対象として、風景が立ち上がるのを待つように。


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