太郎と猫と太陽と
芸術はエネルギーに満ちている
圧倒的な物量で、風景を変える力がある。その並々
ならぬ熱量が、後に続く人々を突き動かしていく。
芸術家は引き寄せられる圧倒的な力に。それを
乗り越えるように、無数の作品が生み出される。

混じり合う太郎と猫
太陽の塔は、時代を越えて立ち続ける
猫と太陽の塔は出会い
物語は交差していく

塔の中に満ちるエネルギーを

増幅させる太陽の塔の赤い襞
時代に望まれては、抗った塔は今を静かに見つめる

そのエネルギーは引き継がれるように形となる

太陽の塔が姿を変えて、今に伝わる

岡本太郎の情熱を受け継ぐように

猫たちは、各所に散らばり世界を見つめる

シップス・キャットの物語は

かつて屋根を破るように立った太陽の塔のように
壮大な吹き抜け空間で展開される

太陽の塔のエネルギーを引き継ぎ

シップス・キャットを乗せた宇宙船 LUCA号は

BIG CAT BANGの中を未来へ進む

猫たちは爆発によって加速し、飛び出し
芸術は爆発する、との思いが今に重なる

シップス・キャットは未来へ進み

太陽の塔の姿をしたLUCA号は
宇宙の彼方へと散り散りとなり地球へと

ゆるやかに大胆につむがれた造形が
いつかの顔へとつながっていく

きっと岡本太郎をも、何だこれはと

驚かせるものに違いない、宇宙猫の物語は

東京の地を後にして

太陽の塔が立つ、大阪へと続く

小さな猫も推進力の一つとなり、LUCA号は

あらゆる人に支えられた大阪の地へとやってきた

背面の黒い太陽もなんともいえない表情で

LUCA号は最後の時を北加賀屋で過ごし

その部分は、支えた人たちのもとへと受け渡される
LUCA THE LANDINGという物語は閉じても

シップス・キャットの旅は
この先も続いていく
GINZA SIXの吹き抜けに現れた巨大な太陽の塔は、
展示期間を経て、大阪の地へと着陸した。太陽の塔
をめぐる物語。宇宙の始まりに爆発が起きて、猫が
宇宙へと散らばる。べらぼうなイマジネーション
が形となって受け継がれる。太郎と猫と太陽と。
芸術家は引き寄せられる。世界を驚かした塔に、
対極を貫いた創作物に、影響をうけ、芸術家となり
その想像力を、次の世代の子どもたちに受け渡す。
