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街道の先の和と洋が入り混じる建物へ

伝えられた西洋の文化は形としても津山に残る

そして時代は移り変わり、文化は生活に根ざし、町並み
に定着していく。軒瓦や出格子、虫籠窓におたふく窓の
和の要素が連続する風景の中に残る、レンガ造の塀に
囲われた建物で、素材がまとう時間の流れを感じて。

日本各地に残る歴史的町並み保存地区の中の、
交易により繁栄した、商家の町並みを持つ津山

津山の芸術祭に訪れた。でも1日目の多くは休館日で
街道沿いに残された街並みを、ひとまず東の端へ

当時の建物は改装されながら、様々に用途を変えて

芸術祭の会場でもある城東むかし町屋も休館で
それでも街の町並みと芸術祭の雰囲気と、その門戸の

向こうの豊かな空間にも思いはせつつ

津山の城東の町並み保存地区をさらに東へと進む
施設が休館でも、街を歩けば見るべきものは多く
続く軒先に、出格子に街のリズムを感じながら
建物それぞれで異なるおたふく窓や
格子の割り付け作り出す調べに乗って
時には丸窓に斜めの格子のアクセント
通り沿いの形をたどれば、和の要素の中にある洋のモチーフも
建物の連なりが生み出す町の息遣いをそっと感じつつ
散りばめられた形や素材を集めながら先へと進む
折れ釘の装飾的な台座や
連続する虫籠窓のわずかな変化にも立ち止まる
保存された建物は、店舗として町の中で生かされて
木のガラス戸の奥には木工のショールーム

町は保存されながらも新たな息吹を生み出して

通り沿いの教会を横目にして
かつての出雲街道をさらに東へ進み、保存地区の東の端には
和と洋が入り混じる建物が建つ
PORT ART&DESIGN TSUYAMAはかつての銀行が

洋学資料館を経て、2018年にアートギャラリーへ

休館日ということはわかってはいたけど、町並みをたどり
ここまでやってきた。重厚なレンガの塀に守られた
総檜造りの木造建築は1920年に銀行として建てられ
100年の時をこの町で刻んでいる
レンガはその時の流れを伝え
また新しく加えられたレンガに、その時間が浮き立つように
西洋から伝わったレンガは、津山にも根を下ろし
ここで時を刻み続けていく

レンガの建物にひかれていて、凹凸のある表面は

光の粒子をまとい、時間が染み込むようで

いつか淡路島のアルチザンスクエアにも訪れたい


PORT ART&DESIGN TSUYAMAも残念ながら、その日
は休館日。津山に着いて、観光案内所で聞かされた、
今日はほとんどの施設が休館日という情報にもめげる
ことなく、ひとまず城東の町並み保存地区の東の端へ
訪れた。町には見る所が多く、すべて開館していたら、
きっとそこまで、たどりつくことはなかったと思う。
休館日の建物が多いことで、かえって津山の城東地区
に残された町並みに、沿うように、体を預けるように
して楽しめた。そろそろ津山の旅の一日目も終わりが
近づく。最後にもうひとつ、福山城から眺めた建物へ。


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